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第4章
大切なこと
しおりを挟むそして迎えたパレード当日。
結婚式の日同様、私たちの制服は少しカッチリした式典用のもので見応えも考慮している。
本日の主役たちを馬車に乗せ、私たちはその周囲を囲むように陣形を取る。
結婚式とは違ってボリュームはないものの純白のドレスに身を包んだシャミリア様と同色のタキシードに身を包んだサーシスはとてもキレイだ。一目見ようと来ている国民達も釘づけで、皆楽しそうな顔をしている。まぁ、これから陛下の後をついで国を引っ張っていくであろう人とそれを支える人の結婚を祝福しない人はいないだろう。
こうしていろんな人に結婚を祝福してもらえるのは幸せだろうな。
ダメだ…私最近自分が結婚したら、ってことしか考えてないや。こんなにがっついてたら嫌がられるよね…
とにかく今は目の前の仕事をしないと!
私は盛り上げ隊ではないけど、折角だし少しばかりお手伝いをしてあげよう。
上空を飛んでいた魔術師団の隊員が花やシャボン玉を降らせ始めると、子どもたちがキラキラした目でそれを見上げる。手を伸ばして取ろうとしたり、魔術師に手を振ったり反応は様々だけどつかみは良さそう。
それに合わせて日の光に反射してキラキラ光る銀テープのようなものを降らせる。
そんなこんなで、何事もなくパレードを終えることができた。
まぁ、私が予定にないものを降らせたから警備していた隊員たちが警戒態勢を取ったらしく、怒られちゃったけど…国民達が楽しんでいたということでお咎めなしだそうだ。良かった。
そしてその夜、騎士団と魔術師団でお疲れ様会をしている。まぁ、何かにつけて飲みたいだけだと思うけど。
豪華な料理にお酒で皆楽しそうだ。
こういう時、いつも思う。どこか、私の目の前に透明のガラスがあるようだと。私も楽しんでいるけど、どこか溶け込めない感じがして…後ろめたい感じがして馴染めない。
「ナーシィ、楽しんでるか?」
窓辺に1人で黄昏ているとロイが自然な流れで隣に落ち着く。途端に、さっきまで見ていた景色が鮮やかに色づき目の前のガラスが解けて消えたかのよう。
呪縛の様な魔法が解けたかのようで、思わず目を擦る。
「ん?眠いのか?」
私の様子がおかしいと思ったのか、そう問いかけられるけど…眠くないし、楽しんではなかったけど今楽しい。
「うんん、眠くない。楽しいよ、すごく。」
私はやっぱりこの人の隣じゃないと、同じ世界でも別物なんじゃないかと思うほど、寂れて見える。
ふふふ、結婚とか急がなくても隣にいれればそれでいいか…そりゃ、いつかはしたいけど焦らなくても私たちのペースで……
大切なことに気づいた夜、この気持ちを、この気付きをずっと覚えておきたい。ずっと感じていたい。そう思わずにはいられない夜だった。
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