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結果
しおりを挟む今日はやけに教室内が静かだと思ってたんだけど、どうやらこの前の中間考査の結果発表があるらしい。緊張?とかで皆黙り込んでいる。それはお隣の変態の然り。
「・・・・・・・」
さっきからずっとこんな感じ。
「栄人は今回も1位か?」
「どうだろう。でもまぁ、上位には入っておきたいよなぁ。」
徹と俺が何を話そうと微動だにしない隣人は生きているんだろうか。
「試験の結果張り出したから見とけよ~」
教室の入口付近でそれだけ言って出ようとする担任を見ると、採点に追われていたのか疲れている様子だった。だから、前のお返しにイチゴみるくをあげておいた。お礼だけ言われてそそくさと行ってしまったんだけど。頭撫でてくれたりしなくなったなぁって思って。結構撫でられるの好きだったんだけど…
ってか俺最近飴配ってて、大阪のおばちゃんみたいじゃねぇ?変なキャラ確定しないか心配…
「あぁ、ついに来てしまった。結果が知りたいけど、知ってしまった終わる気がする…」
「結果見てもみなくてもテスト終わった時点で行けるか行けないかは決まってんじゃん。」
「…そんな正論聞こえないッ☆」
そんなキャピッて言われても可愛くないし、なんか腹立つだけなんだけど。そう思ってると徹が代わりに殴ってくれてた。多分徹も腹立ったんだと思う。
グズる変態を無理やり引き連れて掲示されているところへ行く。
もちろん俺は1位でした、ありがとうございます。そして、徹はなんと5位!お世話になってたのにすごいよなぁ。そして気になる変態の順位は……
「俺……俺、30位だぁ―――!!!…グスッ、こんな順位初めて…グスッ林間学校…楽園に行けるだぁ…」
テストの順位でガチ泣きしてる奴初めて見たぞ、俺。そんなに行きたかったんだな、林間学校。
「よ、よかったな…」
それ以外に言葉が出ない。
「ありがとう、栄人…」
めんどくさくて、うるさい奴だけどこういう素直なところは良いと思う。
「どういたしまして。」
無事に参加できること分かった林間学校。もちろん何もないとは限らない。でも、それも含めて楽しそうな気がしてきた。
そう言えば、班とかっていつ決めるんだろう?もう決めたか?いや、決めてないはず。
「なぁ、班決めっていつするんだ?」
おもむろに出た俺の疑問に、尊も徹も首をひねる。取りあえず俺が寝ててかって決まったとかじゃなくて良かった。
「あ、栄人くーん!また1位なんてすごい!!僕また負けちゃったよ~」
今日はいつも通りな様子の瑠季を含めた生徒会のメンバーが結果を見に来たようだ。
「瑠季もまた2位なんてすごいな。さすがだ。」
そう言いながら瑠季の頭を撫でていると、羨ましそうにこちらを見る会長と会計の姿が。会長とはあの日以来だな。会計はすんごく久しぶりかな。
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