【完結】無自覚魔法士団長は今日も美しい

抹茶らて

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良くない状況⑴

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「クレールさんはお身体大丈夫なんですか?」

「私は問題ありません。それよりもカズマ様です。これ、食べやすそうなものを貰ってきたので食べてください。体力つけないとですし…」

何か言わないとと思って必死になって言葉を繋いでいたけれど、当たり障りのないことを言っても意味がないと思う。カズマ様は我々の国を救うために聖女としてお力を使ってくださっている。こんなに疲れるまで。それなのに、表面的な言葉をいくら紡いでも仕方がない。

今回の謝罪と感謝の気持ちは必ず伝えないと。

意を決して下がっていた視線を上げて話そうとするも、思いの外近くにあったカズマ様の顔に驚いて言葉が出てこない。

「いきなり言い淀むから何かと思ったんですけど、決意を固めたような表情をされるとちょっと先を聞くのが怖いです。だから、少しだけ僕に時間をください。」

「じ、かん?」

「はい!クレールさんを独り占めする時間♪」

これは、カズマ様のペースに飲まれている。ダメな気がするのに、何もできないのは…私が魔法士でカズマ様が聖女様だからだろうか。それとも、私がふしだら、だからだろうか。
とりあえずこの状況は良くないと思い、少しずつ距離を詰めてくるカズマ様から逃げるように後ずさるも何かに躓いて後方へ倒れる。






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