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てがみ
しおりを挟む学校のサークルで集まった仲間で結成された俺たち5人。
念願が叶ってデビューしたものの、しばらくはまったく売れなかった。
それでも、ライブや少しだがテレビとかに出ていたから、それなりにヒマな日はなかった。
時は経って、ついに出たヒット曲がきっかけでメジャーの仲間入りとなってからは、ようやく世間に名前を知られるようになり、どうにか忙しい日々を送っている。
ここは東京のあるビルの中にある芸能事務所の一室。
俺たちは次のCD製作のため、それぞれにいろいろな作業をしていた。
「あ~ いい詩が浮かばないよぉ 有村さん どうしよう?」
「はは どうしようじゃないだろ?」
「斉藤 この曲はこんな感じでいこうと思うんだけど どうかな?」
「うん 小坂 なかなかいいんじゃない!」
「お~い! そろそろ休憩しようぜ?」
休憩に入りしばらくしてから、俺はジーンズのポケットからケータイを取り出した。
すると、それを待ってましたかのように武本がニヤニヤしながら声をかけてきた。
「あ~ たっちゃん またあやのちゃんにメール?」
「あん? だったらどうする?」
「べっつにぃ? どうもしませんよぉ」
武本は、そばにあったマンガ雑誌をとって読みながらそう言った。
(ったく 武本め からかいやがって)
はじめのうち俺は、ほかのメンバーに内緒であやちゃんとメールを送っていた。
しかし、あるときに偶然にも武本にメールを打っているところを見られてしまい、あっという間にメンバーにバレてしまった。
あやちゃんと優希ちゃんのことは、あのあとメンバーが集まったときに武本がさっそくほかのメンバーに話していたから、俺がメールしている相手が誰かだいたいはわかっていた。
「でもリーダーさ なんでその・・・あやのさんがいいの?」
「え?」
テレビを見ながら、小坂がいきなりの質問に全員の視線が俺に集中した。
その視線に俺はドキッとして、思わず持っていたケータイが手から落ちそうになった。
「普通のファンの子ならいいけど 相手が相手だしね 大変だと思うよ?」
俺の隣でパソコンを打ちながら有村が、まるで分折をするように言ってきた。
「杉山? まさか 昔のときと関係あるのか?」
「!?」
まじめな顔で言う斉藤の言葉に俺は一瞬からだが固まった。
しかし俺はそれに対して黙ったまま席を立ち、そのままゆっくり歩いて部屋を出た。
休憩所の自販機で缶コーヒーを買って、その場で立ったまま背中を壁にもたれてサングラスをはずし、コーヒーを飲みながら俺は一人でさっき言われた斉藤の言葉を思い返し考えていた。
斉藤もみんなも、ちゃんと俺のことをわかっているからこそ、あんな風に言ったんだってことはわかっていた。
(はぁ なに逃げてんだろ? 俺)
ため息まじりでそんなことを考えていると、横から武本が心配そうな顔で俺を見ていた。
「・・・なんだよ?」
「あ うん オレも飲み物を買いに来たんだよ」
本当は俺のことを追ってきたのに、武本はいつもの明るさで自販機でコーラを買っていた。
すると武本は、俺の顔を見ずにゆっくりした口調で聞いてきた。
「あのさ たっちゃんは あやのちゃんとあの人を重ねてるの?」
「え?」
さっき斉藤が言っていた言葉の意味は、武本もわかっている。
武本はそのまま黙って俺と対面するように置いてある長椅子に座りコーラを飲んでいた。
沈黙の中、コーヒーを飲みながら俺はジャケットのポケットから角がボロボロになった封筒を取り出した。
「あっ その封筒って もしかして?」
封筒を見た武本がビックリしながら言ってきたので、俺も小さく笑顔になれた。
「そうだ あいつからの手紙」
「そっかぁ 懐かしいなぁ」
「あぁ そうだな」
この手紙はプリゾナーズにとって、そして俺にとって忘れることのできない人からの手紙だった。
まだデビューしたてのころ、俺には彼女がいた。
彼女は、高校のときの同級生で、そのころから付き合っていた。
デビューしてからも、デパート前でのストリートでライブをしていたときによく見に来ていた。
ライブのとき、彼女は周りの客に負けないぐらいに笑顔で見ていた。
俺たちはその笑顔に一生懸命に答えるように歌った。
彼女はほかのメンバーとも仲がよかったから、ライブが終わったあとにはよくみんなで遊びに行ったりしていた。
そんな彼女に俺はいつか売れたら結婚しようとも思っていた。
しかし、そんな夢みたいなことが引き裂くようなことが起きたのだった。
彼女が突然進行性の病気になってしまったのだ。
この間まではどこにでもいるような普通の女の子だったのに、病気の進行で見る見るうちに車椅子に乗るようになり、言葉もだんだんとゆっくり喋るようになっていった。
それでも俺はいつもと同じように彼女と接していた。
彼女もそんな俺に満面な笑顔で喜んでくれた。
「ねぇ 辰弥 今度のライブ いつ?」
「ん? あさっての夕方」
「いいなぁ あたしも 行きたいよ」
「おいおい 行きたいって言われてもよ お前大丈夫なのかよ?」
「大丈夫だよ お母さんに 説得 するから」
「よしっ わかった 今度のライブのとき お前のために場所を空けといてやるよ」
「ほんとに? やったぁ」
そしてライブ当日、俺は彼女のために一番見やすい場所をほかの客に入らないように区切った。
病気になってからなかなか来ることができなかった彼女が久しぶりに来るからなのか、俺はいつも以上に気合が入っていた。
だけどその日ついに彼女が現れることはなかった。
はじめは遅れてくると思い冷静だったが、時間が経つにつれて俺は不安になっていた
ライブが終わってから俺は急に胸騒ぎを感じた。
「まさか あいつ・・・おい! わりぃ 俺ちょっと行くから あと頼む!」
俺は、いてもたってもいられず荷物も持たずにその場から急いで駆け出していた。
場所は彼女がいつも入院していた病院だった。
俺は何度かお見舞いに行ったことがあったから場所がどこかは知っていた。
病院に着いて辺りを見渡しながら廊下を歩いて行くと、奥のほうで何人かの姿が見えてきた。
俺は息を呑んで少しずつその方へと近づいていった。
すると、1人の中年の女性が俺に気づいて小さく笑顔を見せた。
その女性は、彼女の母親で俺とは何度か会っていた。
「杉山くん よくきてくれたわね」
「おばさん! あいつは? あいつ大丈夫だよな?」
一歩ずつ詰め寄りながら話す俺に母親は黙ってそのまま病室に案内された。
病室の中に入り、ゆっくり奥に進んでいくと目の前にベットに寝かされ顔に白い布が被されてあるのが見えた。
「ほら 杉山くんが来てくれたよ よかったね」
母親は誰かに静かに話をしてから俺をゆっくりベットのところまで連れてきてくれた。
俺は両手で顔に被せていた白い布をそっとゆっくりはずしていった。
するとそこには、静かに目を閉じて真っ白になった彼女の顔が俺の目に映った。
「杉山くんたちのライブを見に行く準備をしていたら急に倒れてね 急いで病院に運んだけど そのまま眠るように 逝ってしまったのよ」
涙をこらえながら話をする母親の言葉に俺は何も言わずに聞いていた。
俺は黙ったまま冷たくなった彼女の頬を撫でて、そしてそっと最後のキスをした。
つい先日までは元気に俺と話をしていた彼女は天国へと旅立っていった。
最後のお別れの日は5人で参列をした。
葬儀が終わり、帰ろうとした俺たちに母親が呼び止めた。
そして、母親はカバンから1枚の封筒を取り出し俺に渡してくれた。
「あの これは?」
「娘が倒れる前にこれを書いていたんです きっと杉山くんたちにってね」
「え? 俺たちに?」
俺はその封筒を開けると中には1枚の便箋が折られて入っていた。
封筒から便箋を出し、ゆっくり広げて中を見た瞬間、俺は思わず涙がこみ上げていた。
便箋を広げるとそこには、黒のペンで少し乱れた字で『がんばれ!』と大きく書かれていた。
この手紙は、俺たちに宛てた彼女からの最初で最後のファンレターになった。
最後の病院のときも、葬儀のときも涙は出なかったが、俺がはじめて涙があふれてしょうがなかった。
俺から覗くように手紙を見ていたほかのメンバーも、それを見て涙を流していた。
俺は強く手紙を握りしめ、空を見上げながら彼女に向かって心の中で叫んでいた。
(俺たちがんばって絶対に有名になるからな! だからこれからも ちゃんと見ててくれよな!)
あれから俺は、この手紙をお守りのようにずっと持ち続けていた。
今思えば、俺たちが今までがんばってこれたのも、この手紙の励ましのおかげかもしれない。
俺はここまでやっていけたのも、今はいない彼女のおかげかもしれない。
しばらく思い出に慕っている俺に、武本が静かに話しかけてきた。
「たっちゃんさ その手紙をずっと持ってるのもわかるけど ホントのところはどうなの?」
珍しくまじめな顔で言う武本に、俺は少し戸惑っていた。
確かに俺は、東京で・・・いやその以前から、地方のライブやイベントで見かけるあやちゃんのことが気になっていた。
最初のころは、あやちゃんが車椅子だからってこともあって、斉藤の言うとおり俺はやっぱり少し亡くなった彼女とどこか重ね合わせていたかもしれない。
でも、そんな迷いもいつの間にか消えていた。
そしていつか会って話そうと思ったけど、昔みたいに気軽にファンの子と話ができなかった。
そんなときに思ってもいなかった東京で偶然あやちゃんと会うことができ、いろんな話ができた。
会えなくなってからも、とにかくあやちゃんと話せるきっかけを探して、公式のホームページからカキコミを見つけたときは、思わず隠すように小さくガッツポーズをしたけど本当は飛び上がるぐらいにうれしかった。
でも、心のどこかでまだ彼女のことを考えてしまう。
だから、俺はまだあやちゃんのことを本気で好きなのか迷っていた。
「それに このネックレスだって 本当は早くあやのちゃんに渡したいんじゃないの?」
そう言って武本はニヤニヤしながら、俺の首元で光っているネックレスを見つめてきたので俺は驚いた。
「おい? なんでお前 これのことまで知ってんだよ?」
「だって? あのとき あやのちゃんたちと別れてから仕事場に向かうときに、ちょっと寄り道って言って ヒロさんのお店まで行って買ってきたんじゃないかぁ」
「な なに!?」
「あ~ 忘れてるぅ」
またからかうようにコーラを飲みながら言ってくる武本に、俺は自分のした行動を忘れていたことに恥ずかしくなってこれ以上何も言い返すこともできずにそのままコーヒーを飲むしかなかった。
「ったく もう 武本にはなにも言えないぜ はは」
「はは だって オレはたっちゃんとあやのちゃんのキューピットですから」
笑いながら俺が言うと、武本がゆっくり俺の前に立ってまるで紳士のように手を胸に置いて軽く一礼をした。
「武本 ありがとうな」
「ん? お礼を言うのはまだ早いよ まぁ 大丈夫だと思うけどね?」
「あぁ そうだな」
「でも とにかくあやのちゃんのことをもうちょっと想ってあげなよ? でないと あやのちゃんがかわいそうだよ? それはオレもそうだし 斉藤さんたちだってそう思ってるんだからね」
「あぁ わかってる」
「それじゃ オレはみんなのとこに戻るね」
武本は笑顔でそう言ってコーラの缶を持って部屋まで歩いていった。
1人になって俺は改めて考えていた。
自分の気持ちは本当にどうなのか?
(俺は本当に あやちゃんのことをどう思ってるんだろう・・・)
部屋に戻り、俺はソファに座っている斉藤のほうに向かった。
「斉藤 悪いんだけど 明日休暇もらえないかな?」
「え?」
突然のお願いに斉藤もほかのメンバーも驚きを隠せずにいられなかった。
「たっちゃん ちょっと待ってよ 突然どうしたんだよ?」
「リーダー 休暇って言っても どこに行くんです?」
有村と小坂も心配そうに俺を見ている。
「自分の気持ち 確かめに行くんでしょ?」
俺の後ろから武本が次の準備をしながら言ってきた。
「杉山 そうなのか?」
ソファから見上げながら聞く斉藤に、俺は黙ったままうなずいた。
斉藤はしばらく考えてから有村と小坂のほうを見た。
「有村 小坂 どうだ?」
「うん ボクはかまわないよ 作業はだいぶん進んでるからね」
「そうだな このままの雰囲気じゃまずいしね?」
「ぇっと 武本は もちろんOKだよな?」
斉藤はそう言いながら武本のほうを見ると、笑顔のまま片手でOKサインを出した。
「よしっ みんながいいなら オレもいいよ 杉山」
そして斉藤はソファから立ち上がり、俺の肩をポンとたたいた。
「みんな サンキュ!」
全員の了解を得て俺は少し照れながらお礼を言った。
こうして俺は、迷った気持ちのまま行動をすることにした。
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