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【二年前】窮地
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再び目が覚めた時には、原田はもういなくなっていた。
溜息をついて顔を両手で覆うと、脂汗で指がねとつく。ひどく嫌な夢を見た気がする。
目を開けると、周囲は薄暗かった。つけっぱなしの作業用スタンドライトだけが暗い室内をボンヤリと照らしている。空っぽの机の上には、水のペットボトルだけが置いてあった。
溜息をつきながら起き上がろうとして、清高は自分が全裸な事にようやく気付いた。
寝ている間に何かされたかと全身を触って確かめたが、単に脱がされただけのようで、身体のどこにも違和感はない。ただひどく喉が渇いてダルかった。
枕元に置いてあったはずのスマホを探したが、枕や毛布をどけても見当たらない。靴も、服も、財布も、何もかもなくなっている。原田の仕業だろう。
「なんの悪戯だよ……」
口に出して言ってみたが、不安は少しも解消しない。これが悪戯でないことは分かっていた。
裸足のまま階下へ降りると、そこも薄暗くガランとしていた。
ショーケースは空になって、商品は一つも残っていない。レジも撤去されている。シャッターは下りたままで、奥の小窓は外から新聞紙で目張りされていた。新聞紙越しに漏れてくる光で、外が明るいことは分かったが、それ以外は何も分からない。はめ殺しの窓ガラスは、拳で叩いた程度では割れなかった。
シャッターを開けようと手をかけたが、外から鍵をかけられているようで少しも開かない。いくら力を入れて揺すっても、持ち上がる気配はなかった。
「うそだろ……」
よろよろと無人のカウンターにもたれかかり、清高は呆然と呻く。コンクリートの床についた裸の足裏から冷気が這い上ってきて膝が震える。震えるのは寒さのせいだけではなかった。
───まさかこんなことになるとは夢にも思わなかった……
原田は何らかの意思を持って、清高をここに閉じ込めたのだ。
おそらくは、何かしらの犯罪行為に清高を引き込むために。
原田が戻ってくる前に、なんとかここから逃げ出さなければならないが、前途は多難だった。
誰かに連絡しようにも、スマホがない。店の電話は撤去済み。二階には窓はなく、出入り口のシャッターは開かない。一階の窓は脱出するには狭すぎる。壁を叩いて助けを呼ぼうにも、近隣は工場ばかりで少々騒いだくらいでは気付かれそうにない。
ポツリと胸に絶望の滴が落ちてきて、清高は項垂れかけたが、
「いや! まだ諦めるのは早いし!」
と、頬を叩いて気合いを入れた。
まずは部屋を明るくしようと天井灯のスイッチを押してみる。反応はない。配電盤のメインブレーカーをオンオフしてみるが、そもそも電気が止まっているようだ。
二階へ戻って、トイレと一体になったシャワールームを確認する。灯りはつかない。蛇口を捻ると一応水は出るが、お湯にはならない。給湯器の電源も落とされているようだ。
作業台の上の電気スタンドだけが唯一の光源だ。コンセントを辿ると、小さなバッテリーに繋がっていた。これが切れたら、灯りはなくなる。
「マジかよ……」
清高は呆然と呟いた。
暗さと寒さは気を滅入らせる。他に何か電源はないかと作業台を探ってみるが、引き出しも壁のラックも空っぽだ。昨日床に積んであった段ボール箱も全て撤去されている。
一縷の望みをかけてベッドの下を覗き込むと、厚く積もった埃にまみれてカードが一枚落ちていた。
腕を伸ばして拾い上げてみる。昨日ひっくり返してしまった段ボールに入っていた厚紙のカードだ。清高が箱を倒した時に落ちてしまった物が、一枚残っていたようだ。
手の中でこねくりまわすと、妙に紙が厚いことに気がついた。黒地に金のロゴは一階のレジ横に置いてあるカードと同じだが、こっちには連絡先や地図が載っていない。ショップカードとしては出来損ないだ。何故こんなものを作ったのだろう?
奇妙に思って作業ライトの白々とした光の下で観察すると、カードの側面が薄い層になっているのに気付く。端を指で揉むと、二枚に分離した。破らないように細心の注意を払ってはがしていくと、中に半透明のセロファンのようなシートが挟まっている。
その途端、清高の脳裏に火花が走った。
カードに挟まれたシート状のドラッグ、それを扱うチンピラ・金谷、金谷の後ろに居る半グレ・サシムラ、その後ろにいる新手のドラッグディーラー。
有香の父親は「クスリの出所はおそらくメキシコ」だと言っていた。メキシコの公用語はスペイン語だ。そして、スペイン語を流暢に話す原田───
自分の周りで起きているバラバラの事件から、一つの繋がりが見えてくる。
導き出される事実は一つ、原田が黒幕だったと言うことだ。
Princesaは原田の恋人なんかではなく、マフィアの隠語だ。原田は「もうすぐ女王が死んで王女の時代になる」と言った。おそらく海の向こうで勢力図が変わるような事件が起こる予定で、原田はそのために日本を出ようと企てている。原田が不在の間に、ドラッグビジネスを引き継ぐ人間が要る。それに自分が白羽の矢を立てられたと言うことなのだ。
「冗談じゃねえ、そんなもんに巻き込まれてたまるか……!」
清高は血の気が引いた顔で独り言ちた。
自分の素行が褒められたものではないことは分かっているが、クスリに手を出すなんてまっぴらごめんだ。原田は自分を買いかぶりすぎだ。
指先が震えてカードが机に落ちる。咄嗟にそれを握って隠した。これをこのまま持ってたらヤバい。原田にバレたらおしまいだ。
清高は震えながらカードを細かく破き、トイレに流す。水が出ることに心底感謝した。埃まみれになった手を冷たい水で洗い流し、毛布で拭いてベッドに戻る。
「ヤバいヤバいヤバい……」
毛布に全身くるまって呻く。思った以上にヤバい状況だ。
原田は『オレが待ってる答えはSiだけだ』と言い残した。
つまり、Siと言うまで出してはもらえず、Siと言ったが最後、死ぬまで表社会に出られなくなるということだ。
完全に状況が詰んでいる。
とりあえず、原田が戻ってきた時に無防備でいることだけは避けたかった。清高は震えながら階下へ下り、入り口をふさぐ手立てを考える。
一階から二階へ通じる階段に扉はなく、シャッターを内側から施錠することは不可能だ。ショーケースは重すぎて一人では到底動かせない。
とりあえず入り口のガラス扉の内鍵をかけて二階へ駆け戻り、ベッドのマットレスを引きずりおろして扉をふさぐように置いた。スチールパイプ製のベッドは階下に下ろすには嵩張りすぎるので、横倒しにして階段をふさいでおく。こうしておけば、二階に潜んでいると思わせられるかも知れない。
清高はシーツと毛布をできる限り身体にきつく巻き付け、二階から下ろした作業椅子を抱えてカウンターの影に身を潜めた。
次に原田が姿を現したら、椅子で攻撃して怯んだ隙に外へ出る。それしか助かる道がない。
打ちっぱなしのコンクリートに座り込むと、ひどく冷えた。耳を澄ませると近隣の工場の騒音に交じって雨音が聞こえる。路地を通る靴音や、車の通る音はない。ここは袋小路だから、ほとんど人が通らないのだ。沈黙が質量を伴ってのし掛かってくるようだ。
毛布を被ったまま深く息を吸いこむと、嫌な臭いが鼻を突いた。原田が吸っていた煙草の香りだ。昨日はあの煙を吸ってから急に具合が悪くなった。何らかの薬物が混ざっていたのかも知れない。
清高は思いきり顔をしかめて毛布を頭から外した。
───自分が家に戻らないことで誰か心配するだろうか?
親しい人間の顔を思い浮かべてみるが、普段の行いの悪さを思うと、二三日連絡が途絶えた程度では誰も不審に思わないだろう。
しかも、この店の場所を知っているのは自分の他には宮脇くらいだ。清高の窮地を知れば動いてくれるとは思うが、そう頻繁に会うわけではない宮脇が失踪に気付くまでは時間がかかるだろう。
他に希望があるとすれば有香の父親だが、今まで原田は警察の網にかかっていなかった。かかっていれば、暢気に店などやっていられないだろう。警察がここに気付くのと、原田が戻ってくるのはどちらが早いか……。あまり希望は持てそうもない。
───原田はいつから自分を裏家業に引き込むつもりでいたのだろう?
清高はそもそもの疑問を考え始める。
最初からそのつもりなら、馬鹿な自分が気付かない程度にグレーな仕事をさせる機会は、いくらでもあったはずだ。段階を踏んで引きずり込まれたなら、清高はきっと原田を拒めなかった。監禁するなんてやり方はスマートじゃない。
「なんで今更……」
ひょっとしたら、原田は焦っているのかも知れない、と清高は思った。
警察に尻尾を掴まれたか、同じ稼業のライバルに目をつけられたか。警察が掴んでいるなら、清高が逃げられる見込みはまだある、そういえば、警察が探しているサシムラという半グレはどうなったのだろう?
とりとめもない思考が冷えて固まった脳みそに浮かんでは消える。
外で物音がする度に期待と緊張で身体を硬くし、続く音が聞こえないことで落胆するのを繰り返していると、極端に精神が消耗した。
空腹は感じなかった。時計の一つもないから、小窓から入る光だけが時間の経過を知る唯一の手段だ。じわじわと闇に沈んでいく店の隅で、清高は気が狂いそうだった。
溜息をついて顔を両手で覆うと、脂汗で指がねとつく。ひどく嫌な夢を見た気がする。
目を開けると、周囲は薄暗かった。つけっぱなしの作業用スタンドライトだけが暗い室内をボンヤリと照らしている。空っぽの机の上には、水のペットボトルだけが置いてあった。
溜息をつきながら起き上がろうとして、清高は自分が全裸な事にようやく気付いた。
寝ている間に何かされたかと全身を触って確かめたが、単に脱がされただけのようで、身体のどこにも違和感はない。ただひどく喉が渇いてダルかった。
枕元に置いてあったはずのスマホを探したが、枕や毛布をどけても見当たらない。靴も、服も、財布も、何もかもなくなっている。原田の仕業だろう。
「なんの悪戯だよ……」
口に出して言ってみたが、不安は少しも解消しない。これが悪戯でないことは分かっていた。
裸足のまま階下へ降りると、そこも薄暗くガランとしていた。
ショーケースは空になって、商品は一つも残っていない。レジも撤去されている。シャッターは下りたままで、奥の小窓は外から新聞紙で目張りされていた。新聞紙越しに漏れてくる光で、外が明るいことは分かったが、それ以外は何も分からない。はめ殺しの窓ガラスは、拳で叩いた程度では割れなかった。
シャッターを開けようと手をかけたが、外から鍵をかけられているようで少しも開かない。いくら力を入れて揺すっても、持ち上がる気配はなかった。
「うそだろ……」
よろよろと無人のカウンターにもたれかかり、清高は呆然と呻く。コンクリートの床についた裸の足裏から冷気が這い上ってきて膝が震える。震えるのは寒さのせいだけではなかった。
───まさかこんなことになるとは夢にも思わなかった……
原田は何らかの意思を持って、清高をここに閉じ込めたのだ。
おそらくは、何かしらの犯罪行為に清高を引き込むために。
原田が戻ってくる前に、なんとかここから逃げ出さなければならないが、前途は多難だった。
誰かに連絡しようにも、スマホがない。店の電話は撤去済み。二階には窓はなく、出入り口のシャッターは開かない。一階の窓は脱出するには狭すぎる。壁を叩いて助けを呼ぼうにも、近隣は工場ばかりで少々騒いだくらいでは気付かれそうにない。
ポツリと胸に絶望の滴が落ちてきて、清高は項垂れかけたが、
「いや! まだ諦めるのは早いし!」
と、頬を叩いて気合いを入れた。
まずは部屋を明るくしようと天井灯のスイッチを押してみる。反応はない。配電盤のメインブレーカーをオンオフしてみるが、そもそも電気が止まっているようだ。
二階へ戻って、トイレと一体になったシャワールームを確認する。灯りはつかない。蛇口を捻ると一応水は出るが、お湯にはならない。給湯器の電源も落とされているようだ。
作業台の上の電気スタンドだけが唯一の光源だ。コンセントを辿ると、小さなバッテリーに繋がっていた。これが切れたら、灯りはなくなる。
「マジかよ……」
清高は呆然と呟いた。
暗さと寒さは気を滅入らせる。他に何か電源はないかと作業台を探ってみるが、引き出しも壁のラックも空っぽだ。昨日床に積んであった段ボール箱も全て撤去されている。
一縷の望みをかけてベッドの下を覗き込むと、厚く積もった埃にまみれてカードが一枚落ちていた。
腕を伸ばして拾い上げてみる。昨日ひっくり返してしまった段ボールに入っていた厚紙のカードだ。清高が箱を倒した時に落ちてしまった物が、一枚残っていたようだ。
手の中でこねくりまわすと、妙に紙が厚いことに気がついた。黒地に金のロゴは一階のレジ横に置いてあるカードと同じだが、こっちには連絡先や地図が載っていない。ショップカードとしては出来損ないだ。何故こんなものを作ったのだろう?
奇妙に思って作業ライトの白々とした光の下で観察すると、カードの側面が薄い層になっているのに気付く。端を指で揉むと、二枚に分離した。破らないように細心の注意を払ってはがしていくと、中に半透明のセロファンのようなシートが挟まっている。
その途端、清高の脳裏に火花が走った。
カードに挟まれたシート状のドラッグ、それを扱うチンピラ・金谷、金谷の後ろに居る半グレ・サシムラ、その後ろにいる新手のドラッグディーラー。
有香の父親は「クスリの出所はおそらくメキシコ」だと言っていた。メキシコの公用語はスペイン語だ。そして、スペイン語を流暢に話す原田───
自分の周りで起きているバラバラの事件から、一つの繋がりが見えてくる。
導き出される事実は一つ、原田が黒幕だったと言うことだ。
Princesaは原田の恋人なんかではなく、マフィアの隠語だ。原田は「もうすぐ女王が死んで王女の時代になる」と言った。おそらく海の向こうで勢力図が変わるような事件が起こる予定で、原田はそのために日本を出ようと企てている。原田が不在の間に、ドラッグビジネスを引き継ぐ人間が要る。それに自分が白羽の矢を立てられたと言うことなのだ。
「冗談じゃねえ、そんなもんに巻き込まれてたまるか……!」
清高は血の気が引いた顔で独り言ちた。
自分の素行が褒められたものではないことは分かっているが、クスリに手を出すなんてまっぴらごめんだ。原田は自分を買いかぶりすぎだ。
指先が震えてカードが机に落ちる。咄嗟にそれを握って隠した。これをこのまま持ってたらヤバい。原田にバレたらおしまいだ。
清高は震えながらカードを細かく破き、トイレに流す。水が出ることに心底感謝した。埃まみれになった手を冷たい水で洗い流し、毛布で拭いてベッドに戻る。
「ヤバいヤバいヤバい……」
毛布に全身くるまって呻く。思った以上にヤバい状況だ。
原田は『オレが待ってる答えはSiだけだ』と言い残した。
つまり、Siと言うまで出してはもらえず、Siと言ったが最後、死ぬまで表社会に出られなくなるということだ。
完全に状況が詰んでいる。
とりあえず、原田が戻ってきた時に無防備でいることだけは避けたかった。清高は震えながら階下へ下り、入り口をふさぐ手立てを考える。
一階から二階へ通じる階段に扉はなく、シャッターを内側から施錠することは不可能だ。ショーケースは重すぎて一人では到底動かせない。
とりあえず入り口のガラス扉の内鍵をかけて二階へ駆け戻り、ベッドのマットレスを引きずりおろして扉をふさぐように置いた。スチールパイプ製のベッドは階下に下ろすには嵩張りすぎるので、横倒しにして階段をふさいでおく。こうしておけば、二階に潜んでいると思わせられるかも知れない。
清高はシーツと毛布をできる限り身体にきつく巻き付け、二階から下ろした作業椅子を抱えてカウンターの影に身を潜めた。
次に原田が姿を現したら、椅子で攻撃して怯んだ隙に外へ出る。それしか助かる道がない。
打ちっぱなしのコンクリートに座り込むと、ひどく冷えた。耳を澄ませると近隣の工場の騒音に交じって雨音が聞こえる。路地を通る靴音や、車の通る音はない。ここは袋小路だから、ほとんど人が通らないのだ。沈黙が質量を伴ってのし掛かってくるようだ。
毛布を被ったまま深く息を吸いこむと、嫌な臭いが鼻を突いた。原田が吸っていた煙草の香りだ。昨日はあの煙を吸ってから急に具合が悪くなった。何らかの薬物が混ざっていたのかも知れない。
清高は思いきり顔をしかめて毛布を頭から外した。
───自分が家に戻らないことで誰か心配するだろうか?
親しい人間の顔を思い浮かべてみるが、普段の行いの悪さを思うと、二三日連絡が途絶えた程度では誰も不審に思わないだろう。
しかも、この店の場所を知っているのは自分の他には宮脇くらいだ。清高の窮地を知れば動いてくれるとは思うが、そう頻繁に会うわけではない宮脇が失踪に気付くまでは時間がかかるだろう。
他に希望があるとすれば有香の父親だが、今まで原田は警察の網にかかっていなかった。かかっていれば、暢気に店などやっていられないだろう。警察がここに気付くのと、原田が戻ってくるのはどちらが早いか……。あまり希望は持てそうもない。
───原田はいつから自分を裏家業に引き込むつもりでいたのだろう?
清高はそもそもの疑問を考え始める。
最初からそのつもりなら、馬鹿な自分が気付かない程度にグレーな仕事をさせる機会は、いくらでもあったはずだ。段階を踏んで引きずり込まれたなら、清高はきっと原田を拒めなかった。監禁するなんてやり方はスマートじゃない。
「なんで今更……」
ひょっとしたら、原田は焦っているのかも知れない、と清高は思った。
警察に尻尾を掴まれたか、同じ稼業のライバルに目をつけられたか。警察が掴んでいるなら、清高が逃げられる見込みはまだある、そういえば、警察が探しているサシムラという半グレはどうなったのだろう?
とりとめもない思考が冷えて固まった脳みそに浮かんでは消える。
外で物音がする度に期待と緊張で身体を硬くし、続く音が聞こえないことで落胆するのを繰り返していると、極端に精神が消耗した。
空腹は感じなかった。時計の一つもないから、小窓から入る光だけが時間の経過を知る唯一の手段だ。じわじわと闇に沈んでいく店の隅で、清高は気が狂いそうだった。
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