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神様のイジワル⑵
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「そろそろ、トイレに行っておこうか。この後、すぐに来れないかもしれないから、今のうちに」
カテーテルを抜いた初日、湖城は休みで朝也がトイレまで介助してくれた。日中は、2時間おきくらいに来て、誘導してくれる。そんなに頻回に来なくてもと思ったけど、抜いた直後は感覚が掴めなくなることが、稀にあるからと説明された。さらに朝也は颯の内心を読み取ったように、少し笑いながら「それも1日、2日だけだ」と言ってきた。
当たり前のことだが、今まで無意識にやっていたパンツを下ろしたり、便座に座ったりすることが1人ではできず、全てやってもらわないといけない。している間は、さすがに個室からは出てくれるが、自分で鍵をかけれないので、扉の前で押さえて待たれている状態だ。朝也は仕事なのでなにも気にする必要なないのかもしれないけど、思っていた通り全てが恥ずかしくて情けなくて仕方なかった。唯一女性の看護師でなくて本当に良かったと思う。今日1日そんな状態だったから、夜にはだいぶ慣れたけど、リハビリを頑張って、まずは1人でトイレに来れるようにならないとと強く思った。
今日は、何度もトイレに行って立ったり座ったりを繰り返していたから、たいぶ疲れた。この1ヶ月近くほぼ寝たきりだったから、かなり体力も落ちていた。こんなことくらいでこんなに疲れてしまうなんて……
そのおかげか夜はいつも以上にぐっすり眠れた。だけど、それが良くなかったのかもしれない。
妙な違和感で目が覚めた。初めは何なのかわからなかったけど、ベットが濡れていることに気づく。
え……なにこれ?
今は寝返りを打つことも1人では難しく、自分の状況を把握することもままならない。手探りで自分のお尻周りの布団とズボンがグッショリ濡れているのがわかる。何とか上半身を起こして、布団をめくるが、暗くてよくわからない。ベットライトに手を伸ばして、明かりに包まれると今、自分が置かれている状況に愕然とする。
それは、まさに小さい子供がやっちゃうような、まぎれもないおねしょだった。
カテーテルを抜いた初日、湖城は休みで朝也がトイレまで介助してくれた。日中は、2時間おきくらいに来て、誘導してくれる。そんなに頻回に来なくてもと思ったけど、抜いた直後は感覚が掴めなくなることが、稀にあるからと説明された。さらに朝也は颯の内心を読み取ったように、少し笑いながら「それも1日、2日だけだ」と言ってきた。
当たり前のことだが、今まで無意識にやっていたパンツを下ろしたり、便座に座ったりすることが1人ではできず、全てやってもらわないといけない。している間は、さすがに個室からは出てくれるが、自分で鍵をかけれないので、扉の前で押さえて待たれている状態だ。朝也は仕事なのでなにも気にする必要なないのかもしれないけど、思っていた通り全てが恥ずかしくて情けなくて仕方なかった。唯一女性の看護師でなくて本当に良かったと思う。今日1日そんな状態だったから、夜にはだいぶ慣れたけど、リハビリを頑張って、まずは1人でトイレに来れるようにならないとと強く思った。
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そのおかげか夜はいつも以上にぐっすり眠れた。だけど、それが良くなかったのかもしれない。
妙な違和感で目が覚めた。初めは何なのかわからなかったけど、ベットが濡れていることに気づく。
え……なにこれ?
今は寝返りを打つことも1人では難しく、自分の状況を把握することもままならない。手探りで自分のお尻周りの布団とズボンがグッショリ濡れているのがわかる。何とか上半身を起こして、布団をめくるが、暗くてよくわからない。ベットライトに手を伸ばして、明かりに包まれると今、自分が置かれている状況に愕然とする。
それは、まさに小さい子供がやっちゃうような、まぎれもないおねしょだった。
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