忘れられない思い

yoyo

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初デート⑵

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 食事が食べ終わり、泰輔さんのご好意で、閉店の時間だったけど、少しゆっくりさせてもらう。


「今週、こういうイベントがあるんだけど......知ってる?」
 
    そう言うと、先生は1枚のチラシをカバンから出した。


「B級グルメ祭。ここ数年、盛り上がっているお祭りですよね。知ってますよ。ずっと行きたいと思ってたんですけど、なかなか予定が合わなくて、行ったことないんですよ。今週なのかぁ」

「良かったら一緒に行ってみないか......?予定がなかったら......だけど」

「いいですねー。行きたいです」


 チラシには、初出店のお店や、ずっと気になっていたお店も出店することが載っていて、ボクはチラシに夢中になって、深く考えずに答える。


「よかった。土曜日と日曜日どっちがいいかな?」

「あっ......えっと......」

 口ごもるボクに、ちょっと困り顔の先生。

「聞いてなかったのか?だから、一緒にそのお祭行こうって。で、土日どっちの都合がいいかって話だよ」

「あ......いや......聞いてましたよ。えっと......じゃあ、土曜日で......」



 急に現実味を帯びて、変に緊張してしまう。休みの日に2人で出かけるなんて、まるでデートのようだ。

    なんか......すごい約束しちゃったかも......。
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