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ホカホカ熱曜日⑴
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小学校に入るのは卒業以来だ。勇が学校で熱を出したと、父さんから連絡がきて、今日は昼で授業が終わるからオレが迎えに行くことになった。
玄関でインターホンを鳴らすと、担任の葉山先生が出迎えてくれる。ちょうど、昼休みの時間で、校庭からも校内からも子供達の賑やかな声が聞こえてきた。
「早川勇の兄です。勇を迎えに来ました」
「担任の葉山です。勇くんは、保健室で寝ているので案内しますね。あ、でも、もしかして母校だったりしますか?」
「あ、はい。5年ぶりに校内に入りました」
保健室の前まで行くと、非常に懐かしさを感じる。オレもよくこの保健室に来ていた。
「篠田先生、勇くんのお兄さんが来ました」
え?篠田って……あの篠田先生……?頭の中がプチパニックになってると、カーテンの奥から懐かしい顔が姿を見せた。葉山先生は、篠田先生に声を掛けると勇の荷物を取りに行ってしまう。
「あぁ。やっぱりコウだったか」
「篠田先生……お久しぶりです……でも、えっ……なんで……」
オレと勇は苗字が違う。名前だけでは、オレと勇が兄弟だとはわからないはずだ。
「ん?生徒はみんな家庭調査票というものを書いて貰うんだよ。その家族欄を見てもしかしたらと思ってね」
そういうことか……確か、勇のことは今までの事とか学校にも話していたはずだ。
「先生、まだこの学校にいたんですね」
「ああ。今は毎日学校にいるよ。それにしても懐かしいな。何年ぶりだ?元気だったか?」
「あ……うん」
篠田先生の笑った顔は昔と変わらない。
「ユウだけど、今熱が38度で、ちょっと高くてな。軽く診て、たぶん風邪だと思うけど、時期的にインフルエンザかもしれないから、病院は行っておけよ」
「近くの小児科に連れて行きます」
「なんだよー。大人っぽくなちゃって。オレも年を取るはずだな。今は高校生か?」
「高2……です」
小学生の頃は、篠田先生のことはお兄ちゃん感覚で接していたけど、5年ぶりに会った先生は、当たり前だけどやっぱり大人で、急にどう喋っていいかわからなくなる。
「そういえば、もう昔のクセはなくなったか?」
急に小学生の時の話をされて、この間漏らしたことも、まだ記憶に新しく俯いてしまう。
「……もう……大丈夫です」
本当の事は、かっこ悪くて言えなかったけど、篠田先生は全部見透したように、昔みたくオレの頭の上に手を置いた。
ホカホカの勇を抱っこすると、自分のカバンも勇のランドセルも持つのが大変になり、財布だけ持って後で取りに戻ることを伝える。家までは5分程なので、勇1人くらいどってことない。
「コウ、帰る前にユウをトイレに連れて行った方がいいかも。水分多く取らせてたし、こういう時は失敗しやすいから」
「そうします」
5時間目の授業が始まっていたので、トイレはガランとして誰もいない。
「勇、おしっこして帰ろう。立てるか?」
勇に声をかけるが、うーんと言いながら、朦朧としている状態であり、ズボンとパンツを下ろして、個室の洋式トイレに座らせる。
「ほら、勇、おしっこしよう。おしっこ、おしっこ」
くったりして、オレの肩に頭を乗せている勇を、ずり落ちないように支えながら声をかける。
しょろっ……しょろろろろ……
溜まっていたようで、結構たくさん出る。トイレに連れてきて良かった…やっぱり篠田先生には敵わないと思う。
玄関でインターホンを鳴らすと、担任の葉山先生が出迎えてくれる。ちょうど、昼休みの時間で、校庭からも校内からも子供達の賑やかな声が聞こえてきた。
「早川勇の兄です。勇を迎えに来ました」
「担任の葉山です。勇くんは、保健室で寝ているので案内しますね。あ、でも、もしかして母校だったりしますか?」
「あ、はい。5年ぶりに校内に入りました」
保健室の前まで行くと、非常に懐かしさを感じる。オレもよくこの保健室に来ていた。
「篠田先生、勇くんのお兄さんが来ました」
え?篠田って……あの篠田先生……?頭の中がプチパニックになってると、カーテンの奥から懐かしい顔が姿を見せた。葉山先生は、篠田先生に声を掛けると勇の荷物を取りに行ってしまう。
「あぁ。やっぱりコウだったか」
「篠田先生……お久しぶりです……でも、えっ……なんで……」
オレと勇は苗字が違う。名前だけでは、オレと勇が兄弟だとはわからないはずだ。
「ん?生徒はみんな家庭調査票というものを書いて貰うんだよ。その家族欄を見てもしかしたらと思ってね」
そういうことか……確か、勇のことは今までの事とか学校にも話していたはずだ。
「先生、まだこの学校にいたんですね」
「ああ。今は毎日学校にいるよ。それにしても懐かしいな。何年ぶりだ?元気だったか?」
「あ……うん」
篠田先生の笑った顔は昔と変わらない。
「ユウだけど、今熱が38度で、ちょっと高くてな。軽く診て、たぶん風邪だと思うけど、時期的にインフルエンザかもしれないから、病院は行っておけよ」
「近くの小児科に連れて行きます」
「なんだよー。大人っぽくなちゃって。オレも年を取るはずだな。今は高校生か?」
「高2……です」
小学生の頃は、篠田先生のことはお兄ちゃん感覚で接していたけど、5年ぶりに会った先生は、当たり前だけどやっぱり大人で、急にどう喋っていいかわからなくなる。
「そういえば、もう昔のクセはなくなったか?」
急に小学生の時の話をされて、この間漏らしたことも、まだ記憶に新しく俯いてしまう。
「……もう……大丈夫です」
本当の事は、かっこ悪くて言えなかったけど、篠田先生は全部見透したように、昔みたくオレの頭の上に手を置いた。
ホカホカの勇を抱っこすると、自分のカバンも勇のランドセルも持つのが大変になり、財布だけ持って後で取りに戻ることを伝える。家までは5分程なので、勇1人くらいどってことない。
「コウ、帰る前にユウをトイレに連れて行った方がいいかも。水分多く取らせてたし、こういう時は失敗しやすいから」
「そうします」
5時間目の授業が始まっていたので、トイレはガランとして誰もいない。
「勇、おしっこして帰ろう。立てるか?」
勇に声をかけるが、うーんと言いながら、朦朧としている状態であり、ズボンとパンツを下ろして、個室の洋式トイレに座らせる。
「ほら、勇、おしっこしよう。おしっこ、おしっこ」
くったりして、オレの肩に頭を乗せている勇を、ずり落ちないように支えながら声をかける。
しょろっ……しょろろろろ……
溜まっていたようで、結構たくさん出る。トイレに連れてきて良かった…やっぱり篠田先生には敵わないと思う。
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