Ａ：そこに推しがいるから

フラスタ騒動記 〜Part4〜

とにかく先ずは依頼するフラワーショップを探さなければならない。

今までは、なんとなーく『あら素敵』だの『こんなの良いな～』だの表面的な情報しか見てこなかった。だが今からはそんな悠長な事は言っていられない。私は『推し活　フラスタ』と検索し、いくつもの花屋のサイトを見て回った。

あるオタクの人のブログで当時のフラスタの金額が載っており『ふむふむなるほど。ピンキリだけど一人で出すなら三万円程度かなぁ』なんてぼんやりと思っていたのだが、甘かった！！

私はぼんやりとした自分の頭を鈍器で殴られた様な衝撃を受ける。
『こんなの良いなぁ～』なんて思っていたフラスタの金額に目が飛び出る。

一、十、百、千、万………は、八万円？！
な、ならばこっちは？こっちならさっき見たやつよりこじんまりしてるし……で、六万円……。


私は焦った。万年金欠オタク、初瀬。
この逆境をどうやって乗り越えれば良いのか。

私はいきなり挫折してしまったのだった。