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第39話
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「でも、この国で亡くなった夫の代理で妻が家を切り盛りする事なんて…聞いた事ないわ」
普通は息子への譲位を即座に行うか、親戚筋(兄弟等)に家名を譲るかだ。
「私はこの遺言状を見つけて直ぐ、国王陛下へと嘆願書を送りました。こちらの事情とご主人様の意向を添えて」
というギルバートに、
「待って。陛下はこのテオドール様の存在を……前々から知っていたのね」
用意周到な養子縁組の書類を見てもそれは伺える。
公爵様はご自分の実子であるテオドール様を養子に迎える為に、ずっと準備なさっていたのだわ。
だから……
「だから、陛下からこの国の令嬢と結婚をと王命を受けた時に断れなかったのね?テオドール様の事が……公爵様の弱点になっていたんだわ」
私はやっと納得がいった。公爵様が何故そんな易々と王命を受け入れたのか、ずっと謎だった。
結婚を拒否し続けた公爵様が、すんなり私と結婚した理由はテオドール様の為。陛下と公爵様の間には……密約の様なものがあったという訳だ。
私の言葉に、
「そういう事です。言葉は悪いですが陛下に弱味を握られていたという訳です。アイリスの事も陛下はご存知です」
とギルバートは答えた。
「でも、何故18歳まで待つ必要があったのかしら?実子である事が証明されているのなら、さっさと養子にしてしまえば良かったのでは?」
とつい私は言葉に出していた。
「アイリスがどうしても成人までは自分で育てたいと。ご主人様はアイリスの願いを叶えたかったのでしょう」
とギルバートは頷きながらそう言った。
私には子どもは居ないが、母親とはそういうものなのかもしれないと、私も、
「そういうものなのね……」
と頷いた。
いや、待て。問題はそこではない、
「と、そんな事よりも、私よ!私の事!」
と元々の問題である公爵様の代理について私はギルバートに詰め寄った。
「先ほど陛下からお返事をいただく事が出来ました。特例として……奥様が公爵代理を勤める事をお認めになって下さるそうです。私としては大いに不満ですが、ご主人様の遺言は私にとっては絶対。私はご主人様の言葉に従うまでです」
と、とても不本意そうにギルバートはそう言った。
いや…しかし。許可されても困るのよ!
私がこのオーネット公爵を?無理よ!無理に決まってる!!
普通は息子への譲位を即座に行うか、親戚筋(兄弟等)に家名を譲るかだ。
「私はこの遺言状を見つけて直ぐ、国王陛下へと嘆願書を送りました。こちらの事情とご主人様の意向を添えて」
というギルバートに、
「待って。陛下はこのテオドール様の存在を……前々から知っていたのね」
用意周到な養子縁組の書類を見てもそれは伺える。
公爵様はご自分の実子であるテオドール様を養子に迎える為に、ずっと準備なさっていたのだわ。
だから……
「だから、陛下からこの国の令嬢と結婚をと王命を受けた時に断れなかったのね?テオドール様の事が……公爵様の弱点になっていたんだわ」
私はやっと納得がいった。公爵様が何故そんな易々と王命を受け入れたのか、ずっと謎だった。
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私の言葉に、
「そういう事です。言葉は悪いですが陛下に弱味を握られていたという訳です。アイリスの事も陛下はご存知です」
とギルバートは答えた。
「でも、何故18歳まで待つ必要があったのかしら?実子である事が証明されているのなら、さっさと養子にしてしまえば良かったのでは?」
とつい私は言葉に出していた。
「アイリスがどうしても成人までは自分で育てたいと。ご主人様はアイリスの願いを叶えたかったのでしょう」
とギルバートは頷きながらそう言った。
私には子どもは居ないが、母親とはそういうものなのかもしれないと、私も、
「そういうものなのね……」
と頷いた。
いや、待て。問題はそこではない、
「と、そんな事よりも、私よ!私の事!」
と元々の問題である公爵様の代理について私はギルバートに詰め寄った。
「先ほど陛下からお返事をいただく事が出来ました。特例として……奥様が公爵代理を勤める事をお認めになって下さるそうです。私としては大いに不満ですが、ご主人様の遺言は私にとっては絶対。私はご主人様の言葉に従うまでです」
と、とても不本意そうにギルバートはそう言った。
いや…しかし。許可されても困るのよ!
私がこのオーネット公爵を?無理よ!無理に決まってる!!
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