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2人の関係
しおりを挟む千秋くんと暮らし始めて、4日目。
千秋くんの仕事が決まった。
例のガチャから出た履歴書を見ると千秋くんは専門学校を卒業してる事になってるらしい。
ただ、中途採用の為か、契約社員という事になった。
「頑張って正社員を目指すからね。」
「うん。でも、とりあえず仕事に慣れる事が優先だよ。
コミュニケーション能力は高そうだから、先輩達から可愛がられるといいね。」
「人間関係って、なんだかんだで1番大変だもんね。」
その通りだ。
別に友達を作る為に仕事してるわけじゃないけど、仕事が円滑に進む為には、人間関係で変な摩擦がないほうが良い。
千秋くんは、私が最近は全然乗ってなかった自転車で通勤するらしい。
手入れしてないから、動くか確かめようとマンションの駐輪場に向かう。
2人で自転車を確認してると、同じマンションの奥さんに、声をかけられる。
「あれ、佐久間さん。こんにちは。」
「こんにちは。」
ただ挨拶するぐらいの関係。
でも、何故か私の隣の千秋くんをジロジロ見てる。
…誰か聞かれてないのに、『遠い親戚です』って私からわざわざ言うのもおかしいよなぁ。
そう私が思ってると。
千秋くんが
「こんにちは。僕、今、佐久間さんの家でお世話になってる、橘です。遠い親戚にあたるんですけど、こっちで仕事したくて、居候してます。よろしくお願いします。」と挨拶してくれた。
「まぁ、そうなのね。女の独り暮らしは何かと物騒だもの。これなら、佐久間さんも安心ね。」
「はい。男手が必要な時もあるので、助かってます。これから、見掛けると思いますがよろしくお願いします。」
と私も頭を下げた。
…先手必勝かな?
まぁ、信じてくれたかは別だけど。
「さっきはありがとう。」
「どういたしまして。色々憶測で噂されるよりいいもんね。でも、奏さん、独身なんだし、誰と居ても良いと思うけどなぁ。」
…まぁ、確かに。
でもこのマンションはファミリータイプ。家族で住んでる人が多いから、私はちょっと異質だったし、変に注目されたくない。
「ん。でも助かった。」
結局、自転車はタイヤの空気さえ入れれば使えそうだった。
でも、長身の千秋くんには少し小さい。
「自転車、あれでいいの?小さくない?」
「全然大丈夫。乗れる乗れる!。」
まぁ、それならいっか。
こうして、千秋くんも働き出した
。観光ホテルのベルポーイ。頑張れ~。
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