明るいパーティー(家族)計画!勇者になれなかった僕は…

にゃも

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囚われの獣 ※エロ回

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  「言葉が話せるのか!?」

   ユウキはゆっくりとオオカミに近づく。

   「話せるのがオカシイのか?」

   「すげー……カッコイイ!」
 
   「か、カッコイイ……」

   何故かオオカミは少しショックを受けているようである。
   オオカミにとってカッコイイは褒め言葉ではないのだろうか?

  「ところで、なんで君……はこんな所にいるんだ?飼われているって理由にはみえないけれど」

  「……ハメられた後に捕まったんだ」

  「騙されたってわけか」

  「いや、名前は知らないが男は悪くない。悪いのは捕まえに来たここの教会の連中だ」

   「まぁ、市民を騙してる奴らだから言葉巧みに騙されてハメられたのは……」

  あれ?なんか、オオカミが縮こまってなんもなく気まずい空気が流れてる?
  
   ユウキは慌てて話題を変えることにする。

   「それだけ強そうなら逃げられそうなのになんで逃げないんだ?」

  「それは呪いのせいだ」

    オオカミは背中を見せてくる。

  「右肩の所の部分……毛をかき分けると見えないか?」

  ユウキは失礼してオオカミの毛に触れてみる。

  (想像よりも毛が柔らかくてフワフワして気持ちがいい。見た目硬そうなのに)

  ユウキはもっと触っていたかったが機嫌を損ねさせない様に言われた通りに確かめる。

  「……黒い魔法陣?」

  「ああ、ここから逃げ出そうとすると死ぬ呪いだ」

  「……ここというのは」

  「ああ、言い方が悪かったな。ここの司教が逃げたのに気づき発動させると死ぬという呪いだ」

  命を握られているから逃げられないし、入れられた人間を殺さないと殺されるとかだろうか。

   「いや、ここにあるのは私を殺せば助けてやるとお前のように言われた者が私を狙って来たので仕方がなく返り討ちにしただけだ。空腹も限界に近いが人を食べた事はないから安心してくれ」
   
   「嵌められたのか」
  
   「は、ハメられてなどいない!命を懸けた試合だ!勝てば得られる報酬があるんだ。対価は仕方がないだろう!」

  「ごめん。オオカミは命を狙われたから敵を倒しただけなんだな。それにしてもいくら体格が違うとはいえ、武器持った人間に……やっぱ強そうだな」

  強そうという言葉に耳がピクリと動尻尾が横に揺れる。

    「強そうじゃなく、強いんだ!」

   振り向くと胸を張るようなポーズをとるので胸の辺りをポンポンと触ってわかったわかったと言ってやる。
 
   「な!?」

   慌てて後ろに下がるオオカミにユウキは首を傾げる。

   「確かに強そうだ!でも、《柔らかくて気持ちいい身体》してるんだね」

    おや、顔が赤くなったかな?何となくだけど。

  ユウキは手をニギニギとさせ、感触を思い出す。
  きっと、このオオカミを抱いて寝れば羊の毛とかにも負けない気持ち良さであろう。

  なんもなくだが、恐怖は感じないし食べられないだろう……たぶん。

  「話変わるけど今夜抱いて寝てもいい?」

  カーッと赤くなったように見えたオオカミがユウキを睨む。
  ……いや、よく見ると考えていて眉間にシワが寄っているだけのようだ。
 むしろ、見られると困ったようにふいっと顔を反らしてはチラリっとユウキを見てまた眉間にシワを寄せて悩んでは赤くなってを繰り返す。

  「……わ、私と寝たいのか」

  「生きるか死ぬかもしれない状況で偶然に会ったんだ。短い付き合いかもしれないけど、オレはお前が気に入った。それに一緒の方が暖かいだろうし、気持ちいいと思うから」

 「に、臭わないか?……スンスン」

 「明日なんとか脱出する術を考えて見るけど、最悪、明日にでもどうなるかわからない身だからな。最後に最高の寝心地で、眠れそうだから平気だよ」

 「こ、答えになってないのではないか?」

  「……最高だよ」
 
  胸の辺りに思い切りダイブして抱きつく。
  ……まぁ、確に少し獣臭くはあるかもしれない。
   
  でも、この毛に覆われて眠れるならこの世界に来て、いや、元の世界の中でも最高のベッドに違いない。  

  「……心が強いんだな」

  「心が強かったら……きっと、ここにはいないよ。でも、周りの仲間のおかげで少しは強くなってるかもしれない。こうしてオオカミに抱きつかれるくらいにはね」

  「そうか……その強さを私も貰いたいものだな。よし、名前は……」

  「オレはユウキ。君は?」

  「私はハヤテ」

   パァーっとハヤテは輝き始める。
   ユウキは目を閉じながらもその柔らかい胸に顔を埋めながら腰に手をまわす。

  …………?

  腰に手をまわす?

  目を閉じた瞳の色が白から黒に戻りゆっくりと目を開ける。

  灰色の髪をした天然ロングヘアーのヤンキー系な美少女がそこには全裸で立っていた。
  ヤンキーにしては、犬耳に尻尾という超マニアックな姿で。

  「不慣れだが優しく頼む。私が認めた強い男、ユウキ」

  「……ハヤテなのか?」

   ……毛深くないのだが。

  「ああ、優しく頼む。経験が少ないからリードしてくれると助かる」

   顔を赤らめながらハァハァと興奮しながらユウキは押し倒されズボンを脱ぎ捨てられる。

  (せ、セリフと行動が真逆なんだが!と言うか、え?ヤルの?)

  ユウキは一瞬、冷たい目をしたレイランと目が一文字、横線になり表情のわからないティナの顔を想像して冷たい物が背中を流れるが、既に発情したハヤテは自分からユウキの上に背を向けながら座ると奥まで一気に咥え込む。

  「は、入った。強い男の種を今度こそ……。ユウキに種付けされてる!」

  ま、まだ腰を自分で動かしてすらいないのに!?

  気持ちいい睡眠が……。
  気持ち良いけど望んでたのと違うと言うか……あの体積とか毛とかはどうなってるんだ!?というか、ハヤテは女の子だったのかよ!

  混乱しているユウキの両手を自らの腰にハヤテは誘導する。

  チラチラとイヤらしく流し目でみるそれはもっと腰をしっかりと握りうち付けろ!と誘っているようだ。

  尻尾がフリフリと尻と共に動き、尻尾の先はユウキの胸を撫でる。

  (と、とにかく、まずは一発終わらせよう)

   「動物の交尾はバックスタイル!」

   「きゃうンッ!」

    クーンっ!クーンっ!!

   頭をイヤイヤと振ろうがこうなれば全力でお相手するのみである。

   (……そういえば呪いとか言ってたっけ?)

  呪いがなければ……。
  ユウキは迷うが、能力を解放する。

  「えっ?急に中で大きく!?」

   ズンっ!

   ユウキからの重い衝撃に身体がビリビリと痺れる。

  「きゃうんっ!な、なに!何なのこれ?くぅん!」

   ハヤテは未知の感覚にブルりと震える。頭の右奥から白いモヤがかかったかのように視界が少しづつ狭まっていくのだ。

  「気持ちいい!?なのに、なに、これ、怖いっ。くぅん!あっ!きゃうんっ!」

    擦られる、突き上げられる、中から外に身体の内部が引っ張られ引き出されそうな感じがする。

  それは確かに腹部よりしたのはずななのに、頭に……脳に刺激が強く響く。

  「だ、ダメっ!白くなる!?真っ白になっちゃうンっ!?きゃう!くォーンッ!?」

  (来る!?絶対に来ちゃう!!ほら、登って来てる!?)

   ハヤテはジリジリとその瞬間が来るのをだらしなく口と股間からヨダレを垂らしながら待ち望みつつも、恐怖で顔がやや引きつっていた。

  (どうなっちゃうの私!?)

  欲しいけど怖い。怖いけど欲しい。

   そんな迷いは容赦なく捨てさられる事になる。

   き、キタッ!?

  「いくぞ!!」

  ズンっ!

  「くはっ!?っっっああああづづぃくぅーーーんっ!!」

   ドパンッ!!

   と、大砲を打たれたかのようなイメージの熱い液体が体内に放射されたのだ。

  ユウキはハヤテに放った瞬間に肩の魔法陣が消えるのを確認した。
  ならば後は、この術と底上げしてしまった欲の解消だけである。

   あいにく、だらしなくぽっかりと空いた穴は目の前にあり、ダラダラと液を流れ出しており、まだまだ滑りも良さそうだ。

  顔を床につけ両手がダラリと伸びきっているが、ティナみたいに大丈夫だろう。

  どうせ、このままでは終われ無いのだから。
  ティナとは獣みたいにだったけど。
 
  本当の獣人?獣とそうなるなんて……。

  残り少ない理性を自らユウキは放棄する。

  (気持ち良かったし、気持ちよくなってくれたみたいだ。なら、もっともっと……)

  掴もうとした手がハヤテの背に触れた瞬間足が後ろに伸びうつ伏せになってしまったが、足は開いている寝バックがしたいらしい。

  ユウキは動かない穴に目掛けて腰を沈めていく。

  ビクビクビクッ!

  (ああ、動いた。気持ちよくてきっと、イッたんだな……オレもスグに……)

   獣は遠吠えも喘ぎ声もなく、時折小さく声にならない声をあげはしたが、ユウキの暴走が治まるまで、ヒクヒクと痙攣しながら、来るものを迎え入れるだけの自動オナホールとかしたのだった。 
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