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マイオ村 影から絶望を喰らうモノ
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その扉は勢いよく開かれる。
ワンサイドゲームのようなやり取りが行われていたのだろう。
何故そんな所に一カ所に集められているのかは知らないが男達が椅子に座りながら仁王立ちしている女性達に叱られている所であった。
食べ終えると巻き込まれると思っているのか冷えきっているように見える湯気の無いスープと硬そうな肉をつつきながら様子を見ている何組かのテーブルの中から一席を選び近づいていく。
事実かどうかはこの一投でわかるはず。
「お、おい!俺のナイフ!」
食事中?の男には悪いが諦めてもらおう。何故ならあの言葉が本当であれば…
「ひ、人殺し!!」
テーブルの男の叫びが響く。男女関係なく視線がこちらに向けられるのを感じるが既に体勢は二本の剣に伸びている。
何人かがこちらを目指し走ろうとしているのか左目の端に数人が向かってくるのが見えるが、そんな中で一人だけ背中に手をまわしている女がいた。同じ相手を見ているその女は軽く息を吸い込むと大声で叫ぶ。
説教をしていた女の中心にいた赤い髪をした長身の女だ。
「全員この酒場から出ろ!戦闘の邪魔だ!」
女が動く。あっけに取られている他の連中には目もくれず背中の大剣がその人物を目指して振りぬかれた。
「これはこれは…どうしてバレたのでしょうね?確か…ティナとか言ったか?冒険者。」
女の大剣を左手を犠牲にすることで逃れた男?がぶら下がっただけになっている腕を見てため息をつく。
「それにアルテミアさんにこれ程の力があったとは。やれやれ、結構固いはずなのですがねこの身体。女性のしかも冒険者ではなく村の者に傷つけられることになるとは思いもしませんでした。」
「アタイは厳密にはこの村の者ではない…。まさか、お前がそうだったとはな。マスター。」
「それはそうでしょう。皆さん、女が犯人だと思い込んでいたようでしたからね。」
マスターは人の形を崩すと木で彫っただけのパペットのような無機質な存在へと姿を変える。
「ま、まま、魔族だー!!」
『逃げろー!』
客としていた男達が皆慌ててドアから外へと逃げていく。女を置いていくのはどうなのだとティナは思ったが、女達は足を震わせてはいるが立ち止まりそのパペットの魔族を牽制している。逃げないのは対峙しているアルテミアと呼ばれた大きな女性がいるからだろう。
「ふむ…あまり美味くないな。女の悲鳴や恐怖が私は好きなのだが…。」
パペットの魔族は頭を掻くとアルテミアの方へとカウンターから飛び越え対面する。
「やはり、お前がいるからだろうな。女どもが恐怖から耐えきれているのは精神的支柱がどっしりとしすぎていたのだな。長い間、こんな所で人間のマネをして恐怖や絶望を喰っていたのだが…男ばかりでな。ちと飽きていたのだ。少し早いがいい機会だ。我慢していた分、久しぶりに豪華な食事となってもらおうか。」
「お前たち、なるべく遠くへ。そうだな、村長の家へ街の住人を誘導しろ。子供や老人を優先。男達は…邪魔にならないように村長の警備でもさせておいてくれ。ここはアタイだけでいい。」
統率の取れた女性達は警戒しながらもパニックを起こすことなく全員が酒場から出て行く。
「見事なものだな。男どもとは大違いだ。やはりお前が導師なのかね?」
「導師を探していたのか?」
違うのか?と微かに残念そうな声を漏らした魔族の左側をティナは素早く駆け寄ると下から切り上げる。
「おっと、マナーの悪い子猫だ。今は、こちらのアルテミアさんと話しているのだよ。外部の人間は黙っていたまえ!」
「ぐっ!!」
ただくっついているだけに見える左手を魔族は千切り取るとこん棒を振るうかのようにティナの剣撃の上から叩き当て力で押しつぶす。
「おや?しぶといですね。叩き潰したと思ったのですが…。まあ、いいでしょう。今はこちらが先です。私はこの村の導師に話がありましてね、こうして絶望を頂きながらマスターとして中から探していたのですがどうにも見つからない。そこでですが、良ければ教えて頂けないでしょうか?そうですね、教えて頂けたなら男性の不能を治す方法を教えて差し上げましょう。どうですか?」
「くだらないね。魔族と取引をすると思うのかい?」
「ふむ。では、このお嬢さんの命というのは。」
魔族は唸っているティナの頭に足をのせ体重をかけていく。
「あ…ぐっ…い…」
「愚問だ。なぜアタイがアタイの領地外の人間を助けねばならない?」
「…ほう、自分の領地とはな。導師よりも面白い者が釣れたようだな。これは困った、少しづつ侵略していく予定のはずだったのだが。お前を殺してなり変われば二つも三つも先の計画へと移行できるな!」
アルテミアへティナを蹴り飛ばす。
「どうで…」
どうでる?と言おうとした言葉を呑み込み魔族は切り離した腕を盾にする。
ガキリッという音を立て、腕が割れて砕ける。
背後ではドカカカッ!というテーブルと椅子が倒れる音がするがアルテミアは気にせずティナを躱して魔族に切り付けていた。
「人間にしておくには惜しい潔さですね。守る者と守らないモノを明確にし、生かす者と殺すモノを予め決めている。迷いを捨てる為でしょうか?いいですね!いいですね!退屈を我慢していたかいがありました!こんな上等な人間と対峙できるとは!」
「ちっ」
「そう残念がらなくてもいいのですよ?人間。我が名はクオルデッタ。次代の魔王グレゴリオ様に使えし名を与えられた配下の一人。この村を殺しつくし絶望を喰らう者。褒美に貴女だけは生かしてあげましょう。領主だかその娘かは知りませんが目の前で一人づつ愛しい領民達を殺しその強靭な魂が崩れた後に見せる美味なる絶望を頂いてあげましょう。何、安心なさってください。すぐ側でその光景を見せてさしあげますよ。」
ワンサイドゲームのようなやり取りが行われていたのだろう。
何故そんな所に一カ所に集められているのかは知らないが男達が椅子に座りながら仁王立ちしている女性達に叱られている所であった。
食べ終えると巻き込まれると思っているのか冷えきっているように見える湯気の無いスープと硬そうな肉をつつきながら様子を見ている何組かのテーブルの中から一席を選び近づいていく。
事実かどうかはこの一投でわかるはず。
「お、おい!俺のナイフ!」
食事中?の男には悪いが諦めてもらおう。何故ならあの言葉が本当であれば…
「ひ、人殺し!!」
テーブルの男の叫びが響く。男女関係なく視線がこちらに向けられるのを感じるが既に体勢は二本の剣に伸びている。
何人かがこちらを目指し走ろうとしているのか左目の端に数人が向かってくるのが見えるが、そんな中で一人だけ背中に手をまわしている女がいた。同じ相手を見ているその女は軽く息を吸い込むと大声で叫ぶ。
説教をしていた女の中心にいた赤い髪をした長身の女だ。
「全員この酒場から出ろ!戦闘の邪魔だ!」
女が動く。あっけに取られている他の連中には目もくれず背中の大剣がその人物を目指して振りぬかれた。
「これはこれは…どうしてバレたのでしょうね?確か…ティナとか言ったか?冒険者。」
女の大剣を左手を犠牲にすることで逃れた男?がぶら下がっただけになっている腕を見てため息をつく。
「それにアルテミアさんにこれ程の力があったとは。やれやれ、結構固いはずなのですがねこの身体。女性のしかも冒険者ではなく村の者に傷つけられることになるとは思いもしませんでした。」
「アタイは厳密にはこの村の者ではない…。まさか、お前がそうだったとはな。マスター。」
「それはそうでしょう。皆さん、女が犯人だと思い込んでいたようでしたからね。」
マスターは人の形を崩すと木で彫っただけのパペットのような無機質な存在へと姿を変える。
「ま、まま、魔族だー!!」
『逃げろー!』
客としていた男達が皆慌ててドアから外へと逃げていく。女を置いていくのはどうなのだとティナは思ったが、女達は足を震わせてはいるが立ち止まりそのパペットの魔族を牽制している。逃げないのは対峙しているアルテミアと呼ばれた大きな女性がいるからだろう。
「ふむ…あまり美味くないな。女の悲鳴や恐怖が私は好きなのだが…。」
パペットの魔族は頭を掻くとアルテミアの方へとカウンターから飛び越え対面する。
「やはり、お前がいるからだろうな。女どもが恐怖から耐えきれているのは精神的支柱がどっしりとしすぎていたのだな。長い間、こんな所で人間のマネをして恐怖や絶望を喰っていたのだが…男ばかりでな。ちと飽きていたのだ。少し早いがいい機会だ。我慢していた分、久しぶりに豪華な食事となってもらおうか。」
「お前たち、なるべく遠くへ。そうだな、村長の家へ街の住人を誘導しろ。子供や老人を優先。男達は…邪魔にならないように村長の警備でもさせておいてくれ。ここはアタイだけでいい。」
統率の取れた女性達は警戒しながらもパニックを起こすことなく全員が酒場から出て行く。
「見事なものだな。男どもとは大違いだ。やはりお前が導師なのかね?」
「導師を探していたのか?」
違うのか?と微かに残念そうな声を漏らした魔族の左側をティナは素早く駆け寄ると下から切り上げる。
「おっと、マナーの悪い子猫だ。今は、こちらのアルテミアさんと話しているのだよ。外部の人間は黙っていたまえ!」
「ぐっ!!」
ただくっついているだけに見える左手を魔族は千切り取るとこん棒を振るうかのようにティナの剣撃の上から叩き当て力で押しつぶす。
「おや?しぶといですね。叩き潰したと思ったのですが…。まあ、いいでしょう。今はこちらが先です。私はこの村の導師に話がありましてね、こうして絶望を頂きながらマスターとして中から探していたのですがどうにも見つからない。そこでですが、良ければ教えて頂けないでしょうか?そうですね、教えて頂けたなら男性の不能を治す方法を教えて差し上げましょう。どうですか?」
「くだらないね。魔族と取引をすると思うのかい?」
「ふむ。では、このお嬢さんの命というのは。」
魔族は唸っているティナの頭に足をのせ体重をかけていく。
「あ…ぐっ…い…」
「愚問だ。なぜアタイがアタイの領地外の人間を助けねばならない?」
「…ほう、自分の領地とはな。導師よりも面白い者が釣れたようだな。これは困った、少しづつ侵略していく予定のはずだったのだが。お前を殺してなり変われば二つも三つも先の計画へと移行できるな!」
アルテミアへティナを蹴り飛ばす。
「どうで…」
どうでる?と言おうとした言葉を呑み込み魔族は切り離した腕を盾にする。
ガキリッという音を立て、腕が割れて砕ける。
背後ではドカカカッ!というテーブルと椅子が倒れる音がするがアルテミアは気にせずティナを躱して魔族に切り付けていた。
「人間にしておくには惜しい潔さですね。守る者と守らないモノを明確にし、生かす者と殺すモノを予め決めている。迷いを捨てる為でしょうか?いいですね!いいですね!退屈を我慢していたかいがありました!こんな上等な人間と対峙できるとは!」
「ちっ」
「そう残念がらなくてもいいのですよ?人間。我が名はクオルデッタ。次代の魔王グレゴリオ様に使えし名を与えられた配下の一人。この村を殺しつくし絶望を喰らう者。褒美に貴女だけは生かしてあげましょう。領主だかその娘かは知りませんが目の前で一人づつ愛しい領民達を殺しその強靭な魂が崩れた後に見せる美味なる絶望を頂いてあげましょう。何、安心なさってください。すぐ側でその光景を見せてさしあげますよ。」
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