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第二部。あれから一年後。オリムの幸せな日常(オリム)
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家に帰ると、食事のいい匂いと共にクロノスがエプロン姿で出迎えてくれた。
クロノスは官僚として再就職したはずだが、やっていることは王子の世話係に近い。
非公式だけど、ファンクラブに入っている身としては、
他のファンに混じってこっそり仕事中のクロノスを見にいくことがある。
…ストーカーじゃない、それがファンクラブの活動内容だから。ツアーがあるんだよ。
他のファンも見に行ってるから、仕方なくだし
…と自分に言い訳して、
それでも職場でクロノスの姿を見れるのは嬉しくて、普段無表情のはずのオレも、
みんなに指摘されるくらいだらしない顔をしていたらしい。
王子と接しているクロノスは、なんと言うか魔性だった。
王子のわがままを笑顔で受け流したり、要求を呑んだりしながら、王子を操作していた。
オレの恋人、かっこよすぎる。
「オリム先輩、クロノス様の笑顔でそんなにダメージ受けてて、
2人きりの時どうしてるんですか?」
マットが真顔で聞いてきた。
そしてクロノスは大抵はオレより早く仕事を終えて、先に家に帰って家事をしてくれてる。
「ただいま」
「ご飯出来てますよ」
思わず溜め息がもれる。
オレの恋人はエプロン姿もめちゃくちゃ似合う。可愛い。いとしい。
玄関でただいまのハグをしたら、キスされた。
買ってきたブーケを渡すと、笑顔をくれる。
傷がなくなったクロノスの笑顔の破壊力はやばい。
今朝ぶりだけど、軽い感動まである。
オレの胸はうるさいほど高鳴った。
真っ赤に固まって玄関に突っ立ったままのオレを、クロノスは洗面所まで運んだ。
手を洗って部屋着に着替える。
相変わらず甘やかしてこようとするクロノスに世話をやかれながら、彼の作った夕食を食べる。
クロノスは牡蠣グラタンをふーふーして、オレの口に運んで、
時折オレの口元をナプキンで拭きながら、
オレの1日の出来事を嬉しそうに相槌を打ちながらきいてくれる。
あまりにクロノスがニコニコして頷いてくれるから、自分がすごく楽しい話をしてるんじゃないかと錯覚してしまう。
不思議に思い、同じ話をマットにしてみたら「つまらないですよ」とズバッと言われた。
だよな?
それでもクロノスは聞きたがるし、喜ぶ。
食事が終わってしばらく休んでから、風呂。
抱き上げられてバスルームまで運ばれ
後ろから抱きしめられながら湯船につかる。
クロノスが歯も身体も髪も丁寧に洗ってくれる。
風呂から上がってタオルで拭いて、バスローブを着せられる。
オレはすべて人形のようにされるがままだ。
……魔術師長が、こんな赤ん坊みたいなことされてるって、おかしく見えるかもしれない。
だけど違うんだ。
26歳だぞ、自分で出来ないわけがないだろ。
ただクロノスが「どうしても」って言うなら、出来るだけ受け入れたい。
本当に自分で全部できるんだからな。
そのままベッドまで運ばれて、爪の手入れ。
クロノスは跪いて、ベッドに腰掛けたオレの足の爪をヤスリで磨いてくれる。
「最高に綺麗」
「今日のオリムさん、判断がはやくてかっこよかった」とか、
「この手が沢山の人を救ってきたんですよね」
なんて
オレの良いところを一個一個あげながら。
以前のオレは、『恋人として触れられること』が無理だった。
だからクロノスは、いまでもオレの反応を確認してから触れてくる。
クロノスとは、一緒のベッドで寝ていながら、
オレが自分から触れない限り、絶対に手を出さなかった。
その誠実さが、オレの壊れた部分を少しずつ溶かしていったんだ。
オレは足の甲であいつの頬を撫でてやった。
彼は「触れていいか」を確認するように上目遣いでオレを見上げる。
好きで好きで堪まらないって顔で。
目が合って、にこっと笑ったら、彼は舌を出してオレの足指を舐めはじめた。
クロノスは官僚として再就職したはずだが、やっていることは王子の世話係に近い。
非公式だけど、ファンクラブに入っている身としては、
他のファンに混じってこっそり仕事中のクロノスを見にいくことがある。
…ストーカーじゃない、それがファンクラブの活動内容だから。ツアーがあるんだよ。
他のファンも見に行ってるから、仕方なくだし
…と自分に言い訳して、
それでも職場でクロノスの姿を見れるのは嬉しくて、普段無表情のはずのオレも、
みんなに指摘されるくらいだらしない顔をしていたらしい。
王子と接しているクロノスは、なんと言うか魔性だった。
王子のわがままを笑顔で受け流したり、要求を呑んだりしながら、王子を操作していた。
オレの恋人、かっこよすぎる。
「オリム先輩、クロノス様の笑顔でそんなにダメージ受けてて、
2人きりの時どうしてるんですか?」
マットが真顔で聞いてきた。
そしてクロノスは大抵はオレより早く仕事を終えて、先に家に帰って家事をしてくれてる。
「ただいま」
「ご飯出来てますよ」
思わず溜め息がもれる。
オレの恋人はエプロン姿もめちゃくちゃ似合う。可愛い。いとしい。
玄関でただいまのハグをしたら、キスされた。
買ってきたブーケを渡すと、笑顔をくれる。
傷がなくなったクロノスの笑顔の破壊力はやばい。
今朝ぶりだけど、軽い感動まである。
オレの胸はうるさいほど高鳴った。
真っ赤に固まって玄関に突っ立ったままのオレを、クロノスは洗面所まで運んだ。
手を洗って部屋着に着替える。
相変わらず甘やかしてこようとするクロノスに世話をやかれながら、彼の作った夕食を食べる。
クロノスは牡蠣グラタンをふーふーして、オレの口に運んで、
時折オレの口元をナプキンで拭きながら、
オレの1日の出来事を嬉しそうに相槌を打ちながらきいてくれる。
あまりにクロノスがニコニコして頷いてくれるから、自分がすごく楽しい話をしてるんじゃないかと錯覚してしまう。
不思議に思い、同じ話をマットにしてみたら「つまらないですよ」とズバッと言われた。
だよな?
それでもクロノスは聞きたがるし、喜ぶ。
食事が終わってしばらく休んでから、風呂。
抱き上げられてバスルームまで運ばれ
後ろから抱きしめられながら湯船につかる。
クロノスが歯も身体も髪も丁寧に洗ってくれる。
風呂から上がってタオルで拭いて、バスローブを着せられる。
オレはすべて人形のようにされるがままだ。
……魔術師長が、こんな赤ん坊みたいなことされてるって、おかしく見えるかもしれない。
だけど違うんだ。
26歳だぞ、自分で出来ないわけがないだろ。
ただクロノスが「どうしても」って言うなら、出来るだけ受け入れたい。
本当に自分で全部できるんだからな。
そのままベッドまで運ばれて、爪の手入れ。
クロノスは跪いて、ベッドに腰掛けたオレの足の爪をヤスリで磨いてくれる。
「最高に綺麗」
「今日のオリムさん、判断がはやくてかっこよかった」とか、
「この手が沢山の人を救ってきたんですよね」
なんて
オレの良いところを一個一個あげながら。
以前のオレは、『恋人として触れられること』が無理だった。
だからクロノスは、いまでもオレの反応を確認してから触れてくる。
クロノスとは、一緒のベッドで寝ていながら、
オレが自分から触れない限り、絶対に手を出さなかった。
その誠実さが、オレの壊れた部分を少しずつ溶かしていったんだ。
オレは足の甲であいつの頬を撫でてやった。
彼は「触れていいか」を確認するように上目遣いでオレを見上げる。
好きで好きで堪まらないって顔で。
目が合って、にこっと笑ったら、彼は舌を出してオレの足指を舐めはじめた。
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