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第二章
6.エビチリよりエビマヨ派
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お昼に出してもらう手紙を書き終えると、風を入れるために開けた小窓から蹄が道を鳴らす音が聞こえてきた。ちょうど着いたようだ。
玄関ホールに出迎えに行くと、なんだか思っていたよりも大きな鞄を抱えて入ってくるアリスが居た。何持ってきたのよ・・・・・・。
大きな鞄を抱えたアリスは誰に預けるでもなく、自分で私の部屋まで運んで――ドアが閉まると同時に、興奮した様子で話し出した。
「ヤバい! 聞いてよ!! ちょーカッコイイ人に会ったの!!」
そう目を爛々と輝かせて、前のめりになるアリス。左上に目を向けながら、うっとりしてる・・・・・・あ、恋する乙女モードオンだね。西公爵家に、前期試験のテスト勉強に来たんじゃなかったっけ? 何かに夢中になると、暫くそこから抜け出せなくなるのは相変わらずのようね。
とりあえず話を聞かないと勉強も始められなくなるので、ニナにお茶と昨夜準備しておいたプリンを用意してもらう。ついでに用意したらそのまま休憩に入ってもらった・・・・・・アリスの話、長そうだしね。
立ちながら話し出そうとするアリスを止めて座らせ、お茶で一回落ち着いてもらう。
「それで・・・・・・かっこいい人って?」
「待って! 莉香ちゃんのプリン食べてからね!」
いや、食べるんかい! まあ、ちょっといつも通りのテンションに落ちたのかな? アリスが落ち着くまで、私もプリン食べて待つか。
カップを置き、プリンの乗ったお皿に手を伸ばす。今日の出来栄え――うん!いい感じ! 固めのプリン作るの久しぶりだったけど、カラメルのほろ苦さからの固めのカスタードが口の中で崩れる食感がたまんない! 美味しい! アリスが帰ったら、ヤンが対抗して作ってくれた滑らかプリンも食べよう。今日はもう、お口がプリンで幸せだわ。
私がゆっくり味わいながらうっとりしていると、半分食べた頃には既に完食し、満足そうにお茶を飲むアリスが話しだした。
「あのね? セザールの・・・・・・」
「待って! セザールって魔法省筆頭の息子よね? 確か――攻略対象の一人!」
「そー。でも、セザールじゃなくて」
「じゃなくて?」
「セザールって伯爵家の三男でしょ? 商会の伝で調べたけど、二番目のお兄さんがリオネル殿下の同期生でちょっと有名な・・・・・・ドン引き男じゃない? そのせいで、学院入らないでフリジアに留学しちゃって。セザール自体は国内にいないの」
「え、じゃあ・・・・・・そのドン引き男?」
「そんなわけないじゃん!! かっこいいのは長男の方! ベルナール様よ!」
「・・・・・・ごめん。社交を必要最低限しかしない私には、顔わかんない」
「あ、そっか。そうだった。そのために持ってきた――これ、絵姿ね!」
ジャーン・・・・・・と鞄から大きめの絵姿を取り出すアリス。そうか、これが入ってたから・・・・・・鞄大きかったのね。
チベットスナギツネさんが久しぶりに顔にいらっしゃりかけたが、今はお帰りいただいてぎこちなくなりながらも微笑みながら絵姿を受け取った。ちなみにだけど、中央大陸にはテベット地区があって、そこに狐の魔物がいるんだって。魔物図鑑見たら――そっくりだったわ、スナギツネと。
受け取った絵姿を見ると、ゲーム内の短髪坊ちゃん刈りでフードを深く被ってた、顔がいいのに残念な姿だったセザールと顔は瓜二つ。だが、坊ちゃん刈りではなく、前髪を後ろへ流した短髪に眼鏡をかけた爽やかイケメンだった。
あぁ、涼香は爽やかお兄さん系の眼鏡男子が好きだったわね・・・・・・。それにしても、ゲームのセザールに似てる以外でどこかで会ったような気がするんだけど・・・・・・どこだったかなぁ。
「どこで会ったの?」
「商業区画にある古本屋さんの前」
「涼ちゃん、本買いに行ったの?」
「行ってないよ。商会に新製品のデザインの話をしにね、家から近いからお継姉様と歩いて行ったの。その帰りに見かけただけよ」
アリスの話を聞きながら、どこで会ったか頭の引き出しをひっくり返していく。んーと、どこだったか・・・・・・な。ベルナール、伯爵家の長男。セザールが確か『セザール・ロゼ・メルセネール』だから、『ベルナール・ロゼ・メルセネール』か――あ、この人。
「この人、どこかで見た顔だと思ったら」
「え! 莉香ちゃん知ってるの!?」
「うん。この人、シリル殿下と同期生で、リオネル様と一緒にお会いしたことあるわ」
「ベルナール様って、王子たちと仲良いの?」
「うーんとねぇ。なんか、仲のいい近所のお兄ちゃんみたいな位置だったかな」
「へえー意外」
「寡黙そうってこと?」
「いや、権力者嫌いそうって思って」
「まあ、権力に擦り寄ってる感じなかったし。どちらかと言うと、本当に気の置けない友人って感じだったから、権力者としての殿下たちに会ってるわけではなかったね。あながち間違ってないかもよ?」
「ほへー」
なんていう声出してるのよ、可愛いけど。
「それで? お茶でも誘ったの?」
「それが・・・・・・かっこよすぎて見惚れてたら、行っちゃった」
てへっじゃないよ!? そこはいつも積極的だったのに、どうしたの!? 自分の好みは片っ端から声掛けてた涼ちゃんなのに、ここで乙女になるの!? いや、確かに乙女ゲームの素になった世界だけどもね!?
「じゃあ、どうやって名前知ったの?」
「見惚れてたら、お継姉様が商会の伝で探ってくれたの。『かわいいアリスが恋したんだもの! 全力で応援するわ!!』って、張り切ってくれたおかげで、絵姿までゲットしたんだから」
いいでしょって顔しないの! 行動力のある良いお継姉ちゃんがいて良かったと思うけれどね? とりあえず、このままでは試験勉強そっちのけだなぁ・・・・・・。どうしようか。
「で? 声もかけれなかったアリスさん? 本業はどうします?」
「本業??」
不思議そうな顔で見つめてくるアリスに、教材の方へ指を指す。あ、忘れてたって顔に書いてあるわ。大丈夫かなぁ。
「はぁ・・・・・・忘れてたのね。仕方ないなぁ。試験勉強頑張ったら、今日のお昼はエビチリ乗せ丼にしようと思ってたのに」
「え!? エビチリ食べれるの!?」
「頑張ったらね」
「やります!! でも・・・・・・」
「でも?」
「エビマヨの方が好き!」
あぁ、そうだった。涼ちゃんはエビチリも好きだけど、エビマヨの方がもっと好きなんだった。うーん、どうしたものか・・・・・・あ。
「じゃあ、前期試験終わったらベルナール様に声かける手伝いするわ! それで、アリスが見事連絡先でももらってきたら――エビマヨを作りましょう!」
「ほんとに! がんばるわ!!」
「まずは目の前の勉強よ?」
「ぅ・・・・・・がっがんばりますぅ」
物で釣るのも良くないかもしれないけれど、彼女のやる気が恋にも勉強にも向いてくれるなら良いよね? せっかく転生して、女神様からもらった二度目の人生だもの。アリスのおかげで素になった世界と位置付けできたんだから、強制力とかないと思うし。アラサーで終わった前の人生よりも楽しく生きたいし・・・・・・恋だってしたい。アリスだって、楽しむためなら一生懸命がんばれるよね?
「あ、午後からクロエが来るから、わからないところがあったらまとめておきなさいよ?」
「女神クロエ姉様降臨!?」
私の護衛騎士を目指すクロエは――イケメン女子だった。剣技は男子に劣るどころか上位に食い込み、勉強もできるかっこいいお姉さんで、爽やかお兄さん系の眼鏡男子の次に涼ちゃんの好物だった。
ニナを呼んでお茶のお代わりを用意してもらいつつ、ご機嫌になったアリスと試験勉強の準備をする。部屋に入ってくる優しい朝の日差しが、いつの間にかジリジリと照りだす昼の日差しに変わりだしていた。少し汗ばむくらい暑くなった日差しを、窓を開けて風を入れ替えることで凌ぐ。
開け放った窓から涼やかな風が流れ込む中、アリスと二人、前期試験の教材と睨めっこし始めた。
玄関ホールに出迎えに行くと、なんだか思っていたよりも大きな鞄を抱えて入ってくるアリスが居た。何持ってきたのよ・・・・・・。
大きな鞄を抱えたアリスは誰に預けるでもなく、自分で私の部屋まで運んで――ドアが閉まると同時に、興奮した様子で話し出した。
「ヤバい! 聞いてよ!! ちょーカッコイイ人に会ったの!!」
そう目を爛々と輝かせて、前のめりになるアリス。左上に目を向けながら、うっとりしてる・・・・・・あ、恋する乙女モードオンだね。西公爵家に、前期試験のテスト勉強に来たんじゃなかったっけ? 何かに夢中になると、暫くそこから抜け出せなくなるのは相変わらずのようね。
とりあえず話を聞かないと勉強も始められなくなるので、ニナにお茶と昨夜準備しておいたプリンを用意してもらう。ついでに用意したらそのまま休憩に入ってもらった・・・・・・アリスの話、長そうだしね。
立ちながら話し出そうとするアリスを止めて座らせ、お茶で一回落ち着いてもらう。
「それで・・・・・・かっこいい人って?」
「待って! 莉香ちゃんのプリン食べてからね!」
いや、食べるんかい! まあ、ちょっといつも通りのテンションに落ちたのかな? アリスが落ち着くまで、私もプリン食べて待つか。
カップを置き、プリンの乗ったお皿に手を伸ばす。今日の出来栄え――うん!いい感じ! 固めのプリン作るの久しぶりだったけど、カラメルのほろ苦さからの固めのカスタードが口の中で崩れる食感がたまんない! 美味しい! アリスが帰ったら、ヤンが対抗して作ってくれた滑らかプリンも食べよう。今日はもう、お口がプリンで幸せだわ。
私がゆっくり味わいながらうっとりしていると、半分食べた頃には既に完食し、満足そうにお茶を飲むアリスが話しだした。
「あのね? セザールの・・・・・・」
「待って! セザールって魔法省筆頭の息子よね? 確か――攻略対象の一人!」
「そー。でも、セザールじゃなくて」
「じゃなくて?」
「セザールって伯爵家の三男でしょ? 商会の伝で調べたけど、二番目のお兄さんがリオネル殿下の同期生でちょっと有名な・・・・・・ドン引き男じゃない? そのせいで、学院入らないでフリジアに留学しちゃって。セザール自体は国内にいないの」
「え、じゃあ・・・・・・そのドン引き男?」
「そんなわけないじゃん!! かっこいいのは長男の方! ベルナール様よ!」
「・・・・・・ごめん。社交を必要最低限しかしない私には、顔わかんない」
「あ、そっか。そうだった。そのために持ってきた――これ、絵姿ね!」
ジャーン・・・・・・と鞄から大きめの絵姿を取り出すアリス。そうか、これが入ってたから・・・・・・鞄大きかったのね。
チベットスナギツネさんが久しぶりに顔にいらっしゃりかけたが、今はお帰りいただいてぎこちなくなりながらも微笑みながら絵姿を受け取った。ちなみにだけど、中央大陸にはテベット地区があって、そこに狐の魔物がいるんだって。魔物図鑑見たら――そっくりだったわ、スナギツネと。
受け取った絵姿を見ると、ゲーム内の短髪坊ちゃん刈りでフードを深く被ってた、顔がいいのに残念な姿だったセザールと顔は瓜二つ。だが、坊ちゃん刈りではなく、前髪を後ろへ流した短髪に眼鏡をかけた爽やかイケメンだった。
あぁ、涼香は爽やかお兄さん系の眼鏡男子が好きだったわね・・・・・・。それにしても、ゲームのセザールに似てる以外でどこかで会ったような気がするんだけど・・・・・・どこだったかなぁ。
「どこで会ったの?」
「商業区画にある古本屋さんの前」
「涼ちゃん、本買いに行ったの?」
「行ってないよ。商会に新製品のデザインの話をしにね、家から近いからお継姉様と歩いて行ったの。その帰りに見かけただけよ」
アリスの話を聞きながら、どこで会ったか頭の引き出しをひっくり返していく。んーと、どこだったか・・・・・・な。ベルナール、伯爵家の長男。セザールが確か『セザール・ロゼ・メルセネール』だから、『ベルナール・ロゼ・メルセネール』か――あ、この人。
「この人、どこかで見た顔だと思ったら」
「え! 莉香ちゃん知ってるの!?」
「うん。この人、シリル殿下と同期生で、リオネル様と一緒にお会いしたことあるわ」
「ベルナール様って、王子たちと仲良いの?」
「うーんとねぇ。なんか、仲のいい近所のお兄ちゃんみたいな位置だったかな」
「へえー意外」
「寡黙そうってこと?」
「いや、権力者嫌いそうって思って」
「まあ、権力に擦り寄ってる感じなかったし。どちらかと言うと、本当に気の置けない友人って感じだったから、権力者としての殿下たちに会ってるわけではなかったね。あながち間違ってないかもよ?」
「ほへー」
なんていう声出してるのよ、可愛いけど。
「それで? お茶でも誘ったの?」
「それが・・・・・・かっこよすぎて見惚れてたら、行っちゃった」
てへっじゃないよ!? そこはいつも積極的だったのに、どうしたの!? 自分の好みは片っ端から声掛けてた涼ちゃんなのに、ここで乙女になるの!? いや、確かに乙女ゲームの素になった世界だけどもね!?
「じゃあ、どうやって名前知ったの?」
「見惚れてたら、お継姉様が商会の伝で探ってくれたの。『かわいいアリスが恋したんだもの! 全力で応援するわ!!』って、張り切ってくれたおかげで、絵姿までゲットしたんだから」
いいでしょって顔しないの! 行動力のある良いお継姉ちゃんがいて良かったと思うけれどね? とりあえず、このままでは試験勉強そっちのけだなぁ・・・・・・。どうしようか。
「で? 声もかけれなかったアリスさん? 本業はどうします?」
「本業??」
不思議そうな顔で見つめてくるアリスに、教材の方へ指を指す。あ、忘れてたって顔に書いてあるわ。大丈夫かなぁ。
「はぁ・・・・・・忘れてたのね。仕方ないなぁ。試験勉強頑張ったら、今日のお昼はエビチリ乗せ丼にしようと思ってたのに」
「え!? エビチリ食べれるの!?」
「頑張ったらね」
「やります!! でも・・・・・・」
「でも?」
「エビマヨの方が好き!」
あぁ、そうだった。涼ちゃんはエビチリも好きだけど、エビマヨの方がもっと好きなんだった。うーん、どうしたものか・・・・・・あ。
「じゃあ、前期試験終わったらベルナール様に声かける手伝いするわ! それで、アリスが見事連絡先でももらってきたら――エビマヨを作りましょう!」
「ほんとに! がんばるわ!!」
「まずは目の前の勉強よ?」
「ぅ・・・・・・がっがんばりますぅ」
物で釣るのも良くないかもしれないけれど、彼女のやる気が恋にも勉強にも向いてくれるなら良いよね? せっかく転生して、女神様からもらった二度目の人生だもの。アリスのおかげで素になった世界と位置付けできたんだから、強制力とかないと思うし。アラサーで終わった前の人生よりも楽しく生きたいし・・・・・・恋だってしたい。アリスだって、楽しむためなら一生懸命がんばれるよね?
「あ、午後からクロエが来るから、わからないところがあったらまとめておきなさいよ?」
「女神クロエ姉様降臨!?」
私の護衛騎士を目指すクロエは――イケメン女子だった。剣技は男子に劣るどころか上位に食い込み、勉強もできるかっこいいお姉さんで、爽やかお兄さん系の眼鏡男子の次に涼ちゃんの好物だった。
ニナを呼んでお茶のお代わりを用意してもらいつつ、ご機嫌になったアリスと試験勉強の準備をする。部屋に入ってくる優しい朝の日差しが、いつの間にかジリジリと照りだす昼の日差しに変わりだしていた。少し汗ばむくらい暑くなった日差しを、窓を開けて風を入れ替えることで凌ぐ。
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