完堕ち女子大生~愛と哀しみのナポリタン~

ミロ

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第五章 身勝手な人

【30】

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  高等部の教員棟三階には、小さな会議室がいくつも並んでいる。個人面談用に使われることが多いため、各部屋はしっかり防音仕様になっていた。学校生活や部活動での悩み事や進路相談、保護者面談が行われることが多く、打ち合わせで使われるのは珍しい。

 すみれが三時過ぎにコーヒーを届けると、部屋には大橋しかいなかった。
 ポットを机に置いて領収書を手渡す。
「すみれくん、ちょっとこれ見てくれんかね」
 大橋がスマホを差し出してきた。目つきが心なしかギラついている気がする。
「これ、なんで……」
 動揺は隠せなかった。画面には路上で長門に肩を抱かれキスされている昨日の自分が映っていたのだ。
「公衆の面前でよくもまあ、こんなふしだらなことが」
 すみれを追い詰めるように、大橋はゆっくりと後ろに回り込みながら、言葉をつなぐ。
「いや、たまげたよ。相手の男、クミンのマスターじゃろ。西巻先生は知っとるのかね」
「そんな写真、早く消してくださいッ」
「そうはいかんだろ、娘がふしだらなことをしてる大事な証拠なんだから。ただまあ、わしも鬼じゃないからな。頼みを聞いてくれたら、消してやらんこともない」

 大橋はそこでひと呼吸おくと、すみれくんは聞いたことがあるかな、と問いかけてきた。
「生田先生はな、わしと交際しとったんだ。それを西巻先生が横取りするような真似しおって」
 大橋の記憶の中では、そういうことになっていた。
(嘘よ、そんなの……)
「小野塚先生もわしが指導して、好意を持ってくれとったのに、西巻先生があることないこと吹き込んでな。もう結婚は無理だ」
(好意? 結婚?)
 何を言っているのか、理解できない。
「父親のしでかしたことの責任はすみれくんの身体で取ってもらうぞ」
 後ろからいきなり抱きしめられた。
「キャぁぁぁぁぁ」
 大橋は慌てて口を塞ぐ。
「おいおい、大きな声を出すもんじゃないよ。誰かに気付かれて恥を掻くのはすみれくんと西巻先生だぞ」
 すみれは必死で手を払いのけ、キッと睨みつけた。
「ひ、卑怯です、こんなの。私、先生の言いなりになんかなりません」
「じゃあ、この写真を西巻先生に見せてもいいのかね。自分よりも年上の男とキスしてるなんて知ったら、悲しむんじゃないか。それになんだ、このキャバ嬢みたいなドレス。どうせもうセックスもしとるんだろ」
 すみれの抵抗が一瞬ひるむ。
「声を出すんじゃないよ」
 耳元でささやくと、大橋はここぞとばかりにスカートを後ろから捲り上げた。
「イヤぁぁぁぁぁ、やめてッ、見ないでぇぇ」

 下着を晒すだけでも屈辱なのに、今日も長門にいやらしいTバックを穿かされている。こんな姿を見られるのは、死ぬより辛かった。
「こんな色っぽい下着を着けて……なんだ、こりゃ? ほう、股間にこの球が当たっているのか。こんなの穿いて。これもあの男の趣味なのかね」
「やめてくだッ」
 また口を塞がれる。
「声を出すなって言ってるだろ。まあきょうは入学式だから面談するような生徒はいないだろうが」
 大橋の左手が尻を這い回る。恥ずかしさとおぞましさが交互に襲ってくる。
(あぁぁ、助けて……)
 胸元のネックレスが揺れていた。

 すみれが出てから三十分がたった。いつもなら十五分もあれば戻ってくるはずだ。何かあったのは間違いない。
 長門は確信した。
 大橋の野郎、すみれに手を出してるな。
 だとしたら、案外大胆な奴だな、学校内で。あいつにそんな度胸あったのか……。
 ククク。妙なところに感心しながら二階に上がると、段ボール箱から小さなボトルを取り出した。どうせ逆ギレしての行き当たりばったりだろう。
 こういうのはもっと周到に準備しないとダメなんだよ、大橋先生。ま、こっちは上手く利用させてもらうだけだけどな。
 そう呟くと、店の戸締りをする。
 怪しまれないように出前のポットを手にして、長門は北門へ向かった。

 机の上に押し倒されたすみれは、覆いかぶさってきた大橋に必死で抵抗していた。
「もうやめてッ。こんなことして、許されると思ってるんですか」
「そんな偉そうなこと言える立場なのかね、すみれくん」
 大橋はスカートの中に手を突っ込むと、ビーズ球をグリグリと押し込んだ。
「イヤぁぁぁぁぁ……」
「お、もう濡れとるじゃないか。こんなエッチな下着を穿いて、嫌だもクソもないじゃろ」

 大橋は調子に乗って、「さ、キスしよう」と顔を近づけてきた。
「ダメぇぇ、しないでぇぇ」
 小さな会議室に絶叫が響く。
 キスは絶対嫌だった。
 すみれは首を激しく左右に振って避けようともがいた。
「やめてッ。キスは絶対ダメッ」
「クミンのマスターはいいのか」
「も、もう離してッ」
「なら、あの写真を西巻先生に見せてもいいんだな。あんな、乳が見えそうな服でいちゃいちゃしおって」
 大橋がとうとうすみれの唇を捕らえた。
「ンン、ん、ん、イヤぁぁぁ……ん、ンン」
 舌が口内に侵入してきた。ネチョネチョと気味悪く這い回る。
 エプロン越しにバストも揉まれた。
(このままじゃ犯されちゃう……)
 抵抗しなくては、と思う一方で、快感がじわじわしみ渡ってきて、身体に力が入らない。
 大橋はズボンのベルト外すと、白いブリーフからイチモツを取り出した。
「これだけ濡れてれば大丈夫じゃろ」
 すみれの花弁に狙いを定め、頼りない肉棒をあてがった。
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