完堕ち女子大生~愛と哀しみのナポリタン~

ミロ

文字の大きさ
31 / 40
第五章 身勝手な人

【31】

しおりを挟む
  難なく三階に辿り着いた長門は、第四会議室を探した。
 エレベーターから一番遠くか。ちょっとは考えてるんだな……。
 ドアの前に立つと、そっと耳を押し当てる。防音仕様になっているらしく、中の様子は窺えなかった。
 ノブをそっと回す。鍵はかかっていない。
 静かにドアを押すと、いきなり悲鳴が耳に飛び込んできた。
「ダメぇぇぇ……入れないでッ。お願い、やめてぇぇぇぇぇ」
 大橋は自分のしていることに夢中で、ドアが開いたことに気付かない。
「写真をバラまかれたくなかったらおとなしくせんか」
 長門は気配を殺して近づくと、背後から甲高い声をかけた。
「コーヒーお待たせしました」
 ギョッとしたようにロマンスグレーの髪が振り返った。
 その瞬間、太い腕を頭に巻きつけると、長門はプロレスのヘッドロックの要領でグイグイ締め上げていく。
「ヒィィィィ」
 不意を突かれた大橋の情けない声が漏れた。腕を掴んで必死に外そうともがくが、びくともしない。机の上のすみれは信じられないといった顔で長門に目を向けた。

「すみれ、怖かったか。もう大丈夫だ」
「どうして、どうしてここへ……」
「種明かしは後回しだ。それより、大橋先生、写真ってなんですか」
「私とマスターが昨日キスしてるところ、撮られたんです」
 すみれは大橋のスマホを差し出した。
「あんた、昨日あそこで何やってたんだ。昼間っから風俗通いか。それでも教師かよ」
 腕に一層力を込めると、大橋の悲鳴が大きくなった。
「うぅぅぅぅ、や、やめんか……やめろ、離せぇぇぇ」
「すみれ、ほかにも写真ないか見てくれ」

 フォルダには大量の動画が保存されていた。そのうちの一つをタップする。
(何これ……)
 画面にはカレーの入った皿が映っている。どうやらクミンの店内のようだ。急に暗くなった。肌色のようなものが二本浮かび上がっている。その奥にピンク色のものが覗いていた。音声が聞こえてきた。

「小野塚先生は、ここよく来てたんでしょう」
「はい、高校時代は」
(詩織先生の声じゃない。え、これって……)
「詩織先生が映ってたか?」
「はい、動画が。スカートの中を盗撮してるみたい」
「うぅぅぅぅ、も、もう離してくれぇ。た、頼む、もう許してくれぇぇ」
 ヘッドロックする腕にまた力が入った。
「全部削除させてもらうからな」
 長門は目ですみれに指示する。
「好きにしろ。それより早く離さんか、離せ、こら」
「分かったよ。その前に、と」
 長門はジーンズの尻ポケットから小さな容器を手にすると、大橋の顔面にプシューッと噴きかけた。カプサイシンの成分が入った防犯用の催涙スプレーだった。
「ギャぁぁぁぁぁ、目、目がぁぁぁぁ……目が、目が、ぐぁぁぁぁ……」

 のたうち回る大橋の両手を後ろに回すと、長門は親指同士を結束バンドで拘束する。ズリ落ちていたズボンをブリーフごと抜き取って、床に蹴倒した。
「一、二時間もすれば痛みは治まるはずだ。それまでそこで這いつくばってな」
「サトシさん!」
 しがみついてきたすみれの頭を、長門は優しく撫でる。
「も、もうダメかと思った……」
「どこまでされたんだ」
「……キスされて、胸を揉まれました」
「気持ち良かったか」
 すみれは激しく首を振って、大橋に受けた恥辱を塗り消そうとする。
 長門はそんな気持ちを逆なでするように、スカートの中に手を入れてきた。肉壁を指でなぞってニヤリとする。
「そうか? もうこんなに濡れてるじゃないか」
「あぁぁ、ダメぇぇ。それは、それはサトシさんがこんな下着穿かせるから……」
「続き、するか?」
「え?」
「大橋にやられそうになってるところ見てたら、俺も興奮しちゃってな」
 長門は素早くジーンズを下ろすと、すみれをテーブルに押し倒した。
「やめてッ。こんなところでイヤぁぁぁぁ」

 長門は、すっかり屹立したペニスを花弁にズブリと埋め込んだ。
 大橋に愛撫されていた陰部は、巨根をスルッと受け入れてしまう。
「ダメッ、やめてッ。ここは学校なのよッ。あぁぁぁぁ、ダメぇぇぇ、抜いてぇぇ……」
「どうだ、自分が通った高校でするセックスの味は」
「ねぇぇぇ……ダメよ、こんなところで……。だ、誰か来たら、どうする……あぁぁぁ、くッ、はあぁぁ、ね、ねぇ、お願い……」
 ストロークが激しくなると、哀願は甘ったるい媚声に変わっていく。
「うぎゃぁぁぁぁぁ。うぅぅぅ」
 大橋はまだ床で呻いていた。
「ほら、大橋が見てるぞ」
「イヤぁぁぁぁッ。ダメッ、見ないでッ。見ないでぇぇ」
 目つぶしされた大橋が見ているわけはないが、そう思わせるだけですみれは激しく反応するのだった。

 長門はさらにピストン運動の速度を速めながら、すみれを追い込んでいく。
「学校でセックスしてそんなよがり声出すなんて恥ずかしいと思わないのか、すみれ」
「だって、だってぇぇ。あぁぁ、ンン、イイッ!イイのッ。こ、こんなところで……ね、ねぇ、もっと、もっと奥までッ。奥まで突いてぇぇ」
「お前、本物の変態だな」
「そ、そんなのイヤぁぁ、ダメぇぇぇぇ、あッ、あッ、あッ、あッ、イクッ、イクッ、イクッ! くッ、もうダメッ、イク! イクッ、イクッ、イッちゃうぅぅ……イッくぅぅぅぅぅ」
 良く知っている教師に犯されそうになった恐怖、神聖な学校の中で性交しているという背徳感、他人の前で痴態を晒しているという異常なシチュエーション……。
 すみれは今まで感じたことのないエクスタシーの深い沼に飲み込まれていた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

処理中です...