36 / 40
第六章 裏切った人
【36】
しおりを挟む
バスルームでは、まだシャワーの音が勢い良く響いている。ラブホテルの低い天井を眺めながら、純平はさっきまでの愛の営みをもう一度反芻していた。
処女と童貞が恐る恐る結ばれてから四ヶ月、こんなセックスができるなんてーー。
身体中を心地良い疲労が包み込んでいた。
情熱的なフェラが頭の中で蘇る。小さな口を広げしっぽりと咥える姿が健気だった。必死でペロペロしながらサオをしごく手は止めない。時折、タマを優しく撫でるのが心憎いばかりだ。首を前後に振るたび、全裸の胸元で銀色のネックレスが揺れるのが艶かしかった。
フェラチオという行為があることはもちろん知っていたが、怖くて自分からは言い出せなかった。そんなことを頼めば、すみれに嫌われる。そう信じていたからだ。
だから、玲子にしゃぶられた時は、すみれを裏切るようなことをしちゃダメだ、と思いながらも誘惑には勝てなかった。あっという間に口の中に放出してしまったのはバツが悪かったが。
世の中にこんな気持ちいいことがあることを初めて知った。今日、すみれが「お口でしてもいい?」と瞳を向けた時は、本当にしてくれるのか、と感激で天にも昇る思いだった。
それにしても、と思う。口でするなんて初めてだろうに、あまりの気持ちよさに挿入する前に危うく暴発するところだった。玲子のフェラはねっとりとした舌使いで自分が犯されているような錯覚に陥るが、すみれは男に尽くしている感じがヒシヒシと伝わってくる。下半身が清められている感じだ。
俺を悦ばせようと一生懸命だったんだよな。
そう思うと、自然に顔がニヤけた。
そういえば、すみれの身体の反応も、今までとはどこか違った。
なんというか、硬かった蕾が一気に花開いた感じなのだ。ちょっと揉んだだけで乳首はピンと尖っていたし、パンティ越しに触れた花弁は愛撫する前からグッショリ濡れていた。
久しぶりだったせいか、挿入してからも積極的だった。
ピストン運動が佳境に入ると、腰を両手で掴まれた。
より深くで感じようとしたのだろう。膣道がキューッと締まった気がする。ペニスが膣奥に引きずり込まれていくかと思った。
すみれも恐らく感じていたに違いない。下着姿になると途端に恥ずかしがり屋になるのに、今日は快感を我慢できずに喘ぎ声を漏らしてのだから。
あそこまで我慢できるとは、俺も随分セックスに強くなったものだ。
それもこれも玲子さんのお陰だな、と純平は心の中で感謝した。
セックスフレンドになることを強要された時はどうなるかと思ったが、なってみればこういう二股生活も悪くない。
二日に一度は訪れている玲子のマンションでは、マグロ状態でされるがままだ。フェラチオも、コンドームを着けるのも、挿入するのも。
主導権は握られているが、その分、今まで経験したことのない性技や体位を存分に味わわせてもらっている。
男に対して奥手と発展家という違いだけでなく、長身で手脚が長くスレンダーなすみれと、小柄で肉感溢れるボディーの玲子ではタイプが真逆なのも、純平にとっては美味しかった。
会うまでは残っていたすみれへの罪悪感も、ベッドの上で腰を振っているうちにどこかに吹き飛んでいた。スマホのことで拗ねてたけど、まさか浮気しているとまでは思っていないだろう。
愛に満ちたすみれとのセックスと、欲にまみれた玲子との情事。どっちも手放せないよな。また顔がニヤける。
シャワーから出てきたら、もう一回戦だ。玲子と関係を持つことで、一晩に二回も慣れてきた。まずはあのフェラで清めてもらってから、今度はバックでいくかーー。
想像しただけで、下半身に血がたぎってきた。シャワーの音はまだ続いている。純平はすみれが戻って来るのを今か今かと待ち構えていた。
スマホが音を立てたのは、バスタオルを巻いたすみれがベッドに腰をかけたのと同時だった。
すぐにでも一戦交えようと、股間を膨らませていた純平は拍子抜けしたようにつぶやいた。
「なんだよ。なあ、すみれ、そんなのいいからこっち来いよ」
勃起した下半身を隠そうともせず、全裸で迫ってくる純平をいなすように、すみれはスマホを手に指を滑らせる。
「美咲かな。今日ね、お父さんには美咲のウチに泊まってることになってるんだ……。あれ?」
怪訝そうな声に、純平は嫌な予感がした。
「何? なんかあった?」
「……純平からメッセージが来てる」
「え?」
そんなわけないだろ、と思わず叫ぶところだった。
純平は慌ててすみれが覗き込んでいる画面に首を突っ込む。
文字はない。画像だけだ。
「これ……これ、何なの」
絶句しているすみれを横に、純平は何が起きたのか理解できなかった。
スマホを無理やり引ったくって、改めて画面を凝視する。
サーっと血の気が引いていく。声が出ない。出そうとしても、口がパクパク動くだけで、音が出てこなかった。
その場しのぎの弁解を必死で考える。
「こ、こ、これ違うんだ。違うんだ、すみれ。これは、これは、え 、えーと……」
スマホの画面に写っていたのは、全裸の純平と玲子がピースサインをしている画像だった。
処女と童貞が恐る恐る結ばれてから四ヶ月、こんなセックスができるなんてーー。
身体中を心地良い疲労が包み込んでいた。
情熱的なフェラが頭の中で蘇る。小さな口を広げしっぽりと咥える姿が健気だった。必死でペロペロしながらサオをしごく手は止めない。時折、タマを優しく撫でるのが心憎いばかりだ。首を前後に振るたび、全裸の胸元で銀色のネックレスが揺れるのが艶かしかった。
フェラチオという行為があることはもちろん知っていたが、怖くて自分からは言い出せなかった。そんなことを頼めば、すみれに嫌われる。そう信じていたからだ。
だから、玲子にしゃぶられた時は、すみれを裏切るようなことをしちゃダメだ、と思いながらも誘惑には勝てなかった。あっという間に口の中に放出してしまったのはバツが悪かったが。
世の中にこんな気持ちいいことがあることを初めて知った。今日、すみれが「お口でしてもいい?」と瞳を向けた時は、本当にしてくれるのか、と感激で天にも昇る思いだった。
それにしても、と思う。口でするなんて初めてだろうに、あまりの気持ちよさに挿入する前に危うく暴発するところだった。玲子のフェラはねっとりとした舌使いで自分が犯されているような錯覚に陥るが、すみれは男に尽くしている感じがヒシヒシと伝わってくる。下半身が清められている感じだ。
俺を悦ばせようと一生懸命だったんだよな。
そう思うと、自然に顔がニヤけた。
そういえば、すみれの身体の反応も、今までとはどこか違った。
なんというか、硬かった蕾が一気に花開いた感じなのだ。ちょっと揉んだだけで乳首はピンと尖っていたし、パンティ越しに触れた花弁は愛撫する前からグッショリ濡れていた。
久しぶりだったせいか、挿入してからも積極的だった。
ピストン運動が佳境に入ると、腰を両手で掴まれた。
より深くで感じようとしたのだろう。膣道がキューッと締まった気がする。ペニスが膣奥に引きずり込まれていくかと思った。
すみれも恐らく感じていたに違いない。下着姿になると途端に恥ずかしがり屋になるのに、今日は快感を我慢できずに喘ぎ声を漏らしてのだから。
あそこまで我慢できるとは、俺も随分セックスに強くなったものだ。
それもこれも玲子さんのお陰だな、と純平は心の中で感謝した。
セックスフレンドになることを強要された時はどうなるかと思ったが、なってみればこういう二股生活も悪くない。
二日に一度は訪れている玲子のマンションでは、マグロ状態でされるがままだ。フェラチオも、コンドームを着けるのも、挿入するのも。
主導権は握られているが、その分、今まで経験したことのない性技や体位を存分に味わわせてもらっている。
男に対して奥手と発展家という違いだけでなく、長身で手脚が長くスレンダーなすみれと、小柄で肉感溢れるボディーの玲子ではタイプが真逆なのも、純平にとっては美味しかった。
会うまでは残っていたすみれへの罪悪感も、ベッドの上で腰を振っているうちにどこかに吹き飛んでいた。スマホのことで拗ねてたけど、まさか浮気しているとまでは思っていないだろう。
愛に満ちたすみれとのセックスと、欲にまみれた玲子との情事。どっちも手放せないよな。また顔がニヤける。
シャワーから出てきたら、もう一回戦だ。玲子と関係を持つことで、一晩に二回も慣れてきた。まずはあのフェラで清めてもらってから、今度はバックでいくかーー。
想像しただけで、下半身に血がたぎってきた。シャワーの音はまだ続いている。純平はすみれが戻って来るのを今か今かと待ち構えていた。
スマホが音を立てたのは、バスタオルを巻いたすみれがベッドに腰をかけたのと同時だった。
すぐにでも一戦交えようと、股間を膨らませていた純平は拍子抜けしたようにつぶやいた。
「なんだよ。なあ、すみれ、そんなのいいからこっち来いよ」
勃起した下半身を隠そうともせず、全裸で迫ってくる純平をいなすように、すみれはスマホを手に指を滑らせる。
「美咲かな。今日ね、お父さんには美咲のウチに泊まってることになってるんだ……。あれ?」
怪訝そうな声に、純平は嫌な予感がした。
「何? なんかあった?」
「……純平からメッセージが来てる」
「え?」
そんなわけないだろ、と思わず叫ぶところだった。
純平は慌ててすみれが覗き込んでいる画面に首を突っ込む。
文字はない。画像だけだ。
「これ……これ、何なの」
絶句しているすみれを横に、純平は何が起きたのか理解できなかった。
スマホを無理やり引ったくって、改めて画面を凝視する。
サーっと血の気が引いていく。声が出ない。出そうとしても、口がパクパク動くだけで、音が出てこなかった。
その場しのぎの弁解を必死で考える。
「こ、こ、これ違うんだ。違うんだ、すみれ。これは、これは、え 、えーと……」
スマホの画面に写っていたのは、全裸の純平と玲子がピースサインをしている画像だった。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる