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第六章 裏切った人
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ホテルに入ると、純平は靴を脱ぐのももどかしそうに、唇を奪ってきた。
「ンン……」
舌を差し入れてくるなんて初めてだ。
今日の純平は積極的だ。口内を荒々しく這い回る愛撫に、すみれも遠慮がちに応える。
絡み合った舌と舌が別れを惜しむようにほどかれ、長い口づけが終わると、服を着たままベッドに押し倒された。
「会いたかったんだ、すみれ」
目がギラギラしていた。
がっつくように、すみれの服を脱がしにかかる。
「あッ、ねぇ、ダメよ。シャワー浴びてからにして」
「シャワーなんて後でいいよ」
ニットのセーターの上から乳房を揉まれた。純平は片方の手でミニスカートをたくし上げ、パンティの上から花弁をまさぐっている。
「ねぇ、イヤッ。シャワー浴びさせて」
純平を突き飛ばすと、すみれはバスルームに駆け込んだ。
自分の肉体の変化を悟られるのが怖かった。
下着に手を差し込んで恐る恐る確認すると案の定、蜜壺は潤んでいる。
純平とのセックスでは前戯でもこんなに濡れたことはなかった。シャワーを全開にして下半身を必死で洗い流していると、全裸になった純平が背後から抱きついてきた。
「キャぁぁッ」
不意に乳首を摘まれて、身体がジーンと疼く。クリトリスにも指が伸びてきた。
「はぁぁぁ……ねぇ、まだダメよッ。お風呂、出てからにしよ」
盛りのついた野良猫をなだめるように、すみれはなんとか押しとどめようとする。
だが、会うのは久しぶりとあって、純平はなかなか言うことを聞いてくれない。
「すみれ、ここでしよう。俺もう、我慢できないよ」
力が入らなくなる前に純平の愛撫から逃れると、あやすように言い返した。
「ねぇ、お口で、お口でしてもいい?」
「え?」
「男の人って、お口でされると気持ちいいんでしょ。美咲から聞いたんだ。こんなこと言うと軽蔑されちゃうかもしれないけど……」
「軽蔑だなんて……じゃあ、口でお願いしようかな。できるの?」
「うん、純平のなら、私、大丈夫」
しげしげとペニスを見つめると、遠慮がちに口に含んでいく。
唾を垂らし全体にまぶしながら、右手でサオをしごき、舌をカリ首に巻き付ける。
長門のモノはアゴが外れるかと思うくらい極太で、奥まで咥え込むのに涙目になりながら何度もえずかなければならない。それに比べると、純平の肉棒はスッと包み込めた。
ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ。
しゃぶり上げる音に力がこもる。首を前後に動かしながら、目は純平の顔から離さない。
すみれは少しずつ、少しずつ、追い込むように愛撫していった。
「うううぅッ、ああッ! くッ、いいよッ、ああ、気持ちいいよ、すみれ……ヤバイ、もうイッちゃうよ」
純平の喘ぐ声にハッとした。
長門にみっちり仕込まれた淫技が、知らず知らずのうちに出てしまっていたようだ。慌てて口を離すと、タマを優しくて撫でながらトロンとした瞳を向けた。
「ごめんね。私、慣れてないから……これでいいの?」
「フェラなんて初めてなのに……俺のために頑張ってくれたんだろ、すみれ。もうちょっとで出ちゃうところだったよ」
「よかった……純平が悦んでくれて」
すみれは気まずさを隠すように照れ笑いするしかなかった。
ベッドに戻ると、純平はがっつくようにすみれを押し倒し、腰を突き出してきた。
「挿れるよ」
「あ……」
女陰がスルッとペニスを飲み込む。
純平は最初からガムシャラにピストン運動を繰り返してきた。自らの快感をむさぼるだけで相手のことなど考えない、単調な動きだった。
「はぁ、はぁ、はぁ、すみれ、気持ちいい?」
「え? あ、うん。気持ちいいよ」
「気持ち良かったら、声出していいよ、恥ずかしがらないで」
「うん。あ、あ、あ」
調子を合わせるように、すみれはおざなりな嬌声をあげるしかなかった。
性感帯を絶妙に突いてくる緩急をつけたストローク、浅く深く挿し込む変則的なリズム、膣内を埋め尽くされる圧迫感、内臓ごともっていかれるような衝撃、いやらしい言葉を言わされると熱くなってしまう肉体、中出しされた時の恍惚の瞬間……。
純平にひと突きされるごとに、皮肉なことに長門との愛欲にまみれた情事がすみれの脳内にフラッシュバックする。
物足りなかった。何もかもが。
思わず純平の腰に手を回し、自分の方に引きつけていた。はしたないと思っても、止められなかった。
(もっと……もっと奥まできて……)
さらに陰茎を引きずり込もうと、自然とお尻の穴に力を込めてしまう。キュッと締まった膣道に純平が悲鳴をあげた。
「うあぁぁぁ。すみれ、すごいよ、俺、我慢できないよ。出すよ、すみれも感じて!」
純平の腰がピクッと跳ねた。ゴム越しに果てたのが分かった。
(もう、もう終わりなの……)
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
満足そうな純平の顔を見ると、複雑な気持ちに襲われた。
(私、まだイッてないよ)
すみれの満たされない肉体は、中途半端に高められ火照ったままだ。
「愛してる……」
純平が髪の毛を撫でる。以前なら優しさを感じたに違いない愛撫が、今は疎ましかった。
自分が欲しいのはこんなんじゃない、こんなセックスじゃない……。
「私も……。私も愛してるよ、純平」
モヤモヤした思いを封じ込めるように、すみれはチュッと唇を寄せた。
「ンン……」
舌を差し入れてくるなんて初めてだ。
今日の純平は積極的だ。口内を荒々しく這い回る愛撫に、すみれも遠慮がちに応える。
絡み合った舌と舌が別れを惜しむようにほどかれ、長い口づけが終わると、服を着たままベッドに押し倒された。
「会いたかったんだ、すみれ」
目がギラギラしていた。
がっつくように、すみれの服を脱がしにかかる。
「あッ、ねぇ、ダメよ。シャワー浴びてからにして」
「シャワーなんて後でいいよ」
ニットのセーターの上から乳房を揉まれた。純平は片方の手でミニスカートをたくし上げ、パンティの上から花弁をまさぐっている。
「ねぇ、イヤッ。シャワー浴びさせて」
純平を突き飛ばすと、すみれはバスルームに駆け込んだ。
自分の肉体の変化を悟られるのが怖かった。
下着に手を差し込んで恐る恐る確認すると案の定、蜜壺は潤んでいる。
純平とのセックスでは前戯でもこんなに濡れたことはなかった。シャワーを全開にして下半身を必死で洗い流していると、全裸になった純平が背後から抱きついてきた。
「キャぁぁッ」
不意に乳首を摘まれて、身体がジーンと疼く。クリトリスにも指が伸びてきた。
「はぁぁぁ……ねぇ、まだダメよッ。お風呂、出てからにしよ」
盛りのついた野良猫をなだめるように、すみれはなんとか押しとどめようとする。
だが、会うのは久しぶりとあって、純平はなかなか言うことを聞いてくれない。
「すみれ、ここでしよう。俺もう、我慢できないよ」
力が入らなくなる前に純平の愛撫から逃れると、あやすように言い返した。
「ねぇ、お口で、お口でしてもいい?」
「え?」
「男の人って、お口でされると気持ちいいんでしょ。美咲から聞いたんだ。こんなこと言うと軽蔑されちゃうかもしれないけど……」
「軽蔑だなんて……じゃあ、口でお願いしようかな。できるの?」
「うん、純平のなら、私、大丈夫」
しげしげとペニスを見つめると、遠慮がちに口に含んでいく。
唾を垂らし全体にまぶしながら、右手でサオをしごき、舌をカリ首に巻き付ける。
長門のモノはアゴが外れるかと思うくらい極太で、奥まで咥え込むのに涙目になりながら何度もえずかなければならない。それに比べると、純平の肉棒はスッと包み込めた。
ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ。
しゃぶり上げる音に力がこもる。首を前後に動かしながら、目は純平の顔から離さない。
すみれは少しずつ、少しずつ、追い込むように愛撫していった。
「うううぅッ、ああッ! くッ、いいよッ、ああ、気持ちいいよ、すみれ……ヤバイ、もうイッちゃうよ」
純平の喘ぐ声にハッとした。
長門にみっちり仕込まれた淫技が、知らず知らずのうちに出てしまっていたようだ。慌てて口を離すと、タマを優しくて撫でながらトロンとした瞳を向けた。
「ごめんね。私、慣れてないから……これでいいの?」
「フェラなんて初めてなのに……俺のために頑張ってくれたんだろ、すみれ。もうちょっとで出ちゃうところだったよ」
「よかった……純平が悦んでくれて」
すみれは気まずさを隠すように照れ笑いするしかなかった。
ベッドに戻ると、純平はがっつくようにすみれを押し倒し、腰を突き出してきた。
「挿れるよ」
「あ……」
女陰がスルッとペニスを飲み込む。
純平は最初からガムシャラにピストン運動を繰り返してきた。自らの快感をむさぼるだけで相手のことなど考えない、単調な動きだった。
「はぁ、はぁ、はぁ、すみれ、気持ちいい?」
「え? あ、うん。気持ちいいよ」
「気持ち良かったら、声出していいよ、恥ずかしがらないで」
「うん。あ、あ、あ」
調子を合わせるように、すみれはおざなりな嬌声をあげるしかなかった。
性感帯を絶妙に突いてくる緩急をつけたストローク、浅く深く挿し込む変則的なリズム、膣内を埋め尽くされる圧迫感、内臓ごともっていかれるような衝撃、いやらしい言葉を言わされると熱くなってしまう肉体、中出しされた時の恍惚の瞬間……。
純平にひと突きされるごとに、皮肉なことに長門との愛欲にまみれた情事がすみれの脳内にフラッシュバックする。
物足りなかった。何もかもが。
思わず純平の腰に手を回し、自分の方に引きつけていた。はしたないと思っても、止められなかった。
(もっと……もっと奥まできて……)
さらに陰茎を引きずり込もうと、自然とお尻の穴に力を込めてしまう。キュッと締まった膣道に純平が悲鳴をあげた。
「うあぁぁぁ。すみれ、すごいよ、俺、我慢できないよ。出すよ、すみれも感じて!」
純平の腰がピクッと跳ねた。ゴム越しに果てたのが分かった。
(もう、もう終わりなの……)
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
満足そうな純平の顔を見ると、複雑な気持ちに襲われた。
(私、まだイッてないよ)
すみれの満たされない肉体は、中途半端に高められ火照ったままだ。
「愛してる……」
純平が髪の毛を撫でる。以前なら優しさを感じたに違いない愛撫が、今は疎ましかった。
自分が欲しいのはこんなんじゃない、こんなセックスじゃない……。
「私も……。私も愛してるよ、純平」
モヤモヤした思いを封じ込めるように、すみれはチュッと唇を寄せた。
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