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07:やばい扉を新たに開こうとしている竜王様
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「……とりあえず、僕の希望としてはまず王族、特に僕の父と正妃にはそれ相応の報いを受けてもらいたいです。後、僕を無実の罪で陥れた令嬢や、その判決を下した役人、宰相など諸々を緩やかに処罰したいです」
「なるほど。ティラノたんが望むなら。では一旦燃やさない方法ということで、その場合、僕は「水責め」を……」
次は水に着目しそうだったので話を逸らすように言葉を紡ぐ。
「なので、一旦、あの国に戻りたいです。今の僕なら気づかれないでしょう。ただ……問題はどう城内へ入るかです。ヨグ様、記憶の操作とかそういうのはできないのですか??」
僕に変な強化や成長をさせた、変態だけど本物の竜王であるヨグ様ならできると確信していたが……。
「可能だ。ただ、その場合、国全体の記憶操作になる。例えば国全体に「ティラノたんは美人な僕の奧さん。みんな敬いひれ伏す」というのを植え付けることはできるが、例えば王だけに植え付けることはできないというかうっかりその他の記憶までリセットしてティラノたん命の廃人にする可能性が高いな」
さらりと恐ろしいことを言っている。そんな狂信者みたいなの作られるなんて、ましてや大嫌いな人間にそんなことされたら気持ち悪くて仕方がない。
「……それだとだめですね。なんというかちゃんと正気で苦しめたい。ヨグ様、そのあなたの部下、例えばナイアさんのような方でそう言うのが得意な方とかいらっしゃいませんか??そういう方が居れば直接魔法を習いたいです」
大きくなってから、体中に魔力がみなぎっていた。コントロールや術式が分かれば自身で魔法を使い復讐できる気がしている。
しかし、その言葉に、明らかにヨグ様の機嫌が悪くなったのが分かる。
「ティラノたんは僕の大切な番、大切な妻、大切な大切な子。そんな大切な子をどこの竜の骨ともしれないヤツに紹介するなんていやだ、みんなティラノたんの良い匂いと至高の美しさに欲情して犯したくなるに決まっている!!」
「あの、誤解がありますよ。普通、いくらなんでもいきなり欲情して犯すのは犯罪で……」
「僕がそうなんだから、竜神はみんなティラノたんの虜になる。この綺麗な指先だってああ、食べたい」
そう言って、いきなり手をとるとその指の間を赤い舌が舐めた。それもわざとらしく水音をぴちゃぴちゃと立てながら、人差し指を卑猥な舌使いで吸ったり、舐めたりし始めた。
「あの……やめてください、汚いです」
「ティラノたんに汚いところはないよ」
「いえ、僕の指でなくヨグ様の口腔内が汚いです。知っていますか?口の中は便より汚いという研究結果もあります。つまり、今ヨグ様はクソみたいに汚い口の中に僕の綺麗な指を入れているんです。勘弁してほしいです」
つい、本当に嫌だったので本音を言ってしまった。流石に怒るかなと思ったが……。
「いいな、はぁはぁ。もっと罵ってくれ。ティラノたんのその蔑んでいる目。本当にいいな。はぁはぁティラノたんにだったら先のとがった靴で踏まれたりしても嬉しいかもしれない。しかも間接的に僕をクソ野郎と罵るなんて、こんなことはじめてでなんだか変な高揚感があるな」
やばい扉を開いたかもしれない。これ以上変な扉を開かれると嫌なので、手をその口から取り出して、近くにあった清潔な布で無言で拭いた。
(ああ、消毒したい。というか手を洗いたい、なんなら体ごと洗いたい)
「ヨグ様、完全に番様が引いております。そして、番様、フィンガーボウルですがどうぞ」
出来る男であるナイアさんがまたさりげなく現れて、フィンガーボウルを差し出してくれた。
「ありがとうございます」
「ちなみに消毒液もあるのでご入用でしたらお使いください。そして、ヨグ様。番様は復讐を自ら行うため魔法を覚えたいという素晴らしい考えをお持ちだ。ここは、彼、イグ殿にお願いしてはいかがでしょうか?」
ヨグにイグに……名前が似ていてややこしいと思ったが、どうやらイグさんという竜神が魔法を教えるのがうまいようだ。
「だめだ。それにイグは……」
「ええ。だからイグ殿が良いのです。イグ殿なら過ちは起こしません」
「なるほど。ティラノたんが望むなら。では一旦燃やさない方法ということで、その場合、僕は「水責め」を……」
次は水に着目しそうだったので話を逸らすように言葉を紡ぐ。
「なので、一旦、あの国に戻りたいです。今の僕なら気づかれないでしょう。ただ……問題はどう城内へ入るかです。ヨグ様、記憶の操作とかそういうのはできないのですか??」
僕に変な強化や成長をさせた、変態だけど本物の竜王であるヨグ様ならできると確信していたが……。
「可能だ。ただ、その場合、国全体の記憶操作になる。例えば国全体に「ティラノたんは美人な僕の奧さん。みんな敬いひれ伏す」というのを植え付けることはできるが、例えば王だけに植え付けることはできないというかうっかりその他の記憶までリセットしてティラノたん命の廃人にする可能性が高いな」
さらりと恐ろしいことを言っている。そんな狂信者みたいなの作られるなんて、ましてや大嫌いな人間にそんなことされたら気持ち悪くて仕方がない。
「……それだとだめですね。なんというかちゃんと正気で苦しめたい。ヨグ様、そのあなたの部下、例えばナイアさんのような方でそう言うのが得意な方とかいらっしゃいませんか??そういう方が居れば直接魔法を習いたいです」
大きくなってから、体中に魔力がみなぎっていた。コントロールや術式が分かれば自身で魔法を使い復讐できる気がしている。
しかし、その言葉に、明らかにヨグ様の機嫌が悪くなったのが分かる。
「ティラノたんは僕の大切な番、大切な妻、大切な大切な子。そんな大切な子をどこの竜の骨ともしれないヤツに紹介するなんていやだ、みんなティラノたんの良い匂いと至高の美しさに欲情して犯したくなるに決まっている!!」
「あの、誤解がありますよ。普通、いくらなんでもいきなり欲情して犯すのは犯罪で……」
「僕がそうなんだから、竜神はみんなティラノたんの虜になる。この綺麗な指先だってああ、食べたい」
そう言って、いきなり手をとるとその指の間を赤い舌が舐めた。それもわざとらしく水音をぴちゃぴちゃと立てながら、人差し指を卑猥な舌使いで吸ったり、舐めたりし始めた。
「あの……やめてください、汚いです」
「ティラノたんに汚いところはないよ」
「いえ、僕の指でなくヨグ様の口腔内が汚いです。知っていますか?口の中は便より汚いという研究結果もあります。つまり、今ヨグ様はクソみたいに汚い口の中に僕の綺麗な指を入れているんです。勘弁してほしいです」
つい、本当に嫌だったので本音を言ってしまった。流石に怒るかなと思ったが……。
「いいな、はぁはぁ。もっと罵ってくれ。ティラノたんのその蔑んでいる目。本当にいいな。はぁはぁティラノたんにだったら先のとがった靴で踏まれたりしても嬉しいかもしれない。しかも間接的に僕をクソ野郎と罵るなんて、こんなことはじめてでなんだか変な高揚感があるな」
やばい扉を開いたかもしれない。これ以上変な扉を開かれると嫌なので、手をその口から取り出して、近くにあった清潔な布で無言で拭いた。
(ああ、消毒したい。というか手を洗いたい、なんなら体ごと洗いたい)
「ヨグ様、完全に番様が引いております。そして、番様、フィンガーボウルですがどうぞ」
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「ありがとうございます」
「ちなみに消毒液もあるのでご入用でしたらお使いください。そして、ヨグ様。番様は復讐を自ら行うため魔法を覚えたいという素晴らしい考えをお持ちだ。ここは、彼、イグ殿にお願いしてはいかがでしょうか?」
ヨグにイグに……名前が似ていてややこしいと思ったが、どうやらイグさんという竜神が魔法を教えるのがうまいようだ。
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