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10:薄い本みたいな話と時間切れになったピヨちゃん※
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竜神が人智を超えた存在であることを再確認しつつ、僕はそれから大体人間の時間で2日~3日ほど魔法を習い、一旦簡単な「記憶操作」と「透明化」の魔法を習得した。
おじい様曰く、
「この期間でここまで覚えられるなんて、素晴らしい。さすが私の愛おし子だ。ああ、天才だ。それなのに、変態の……ううっ」
と褒めてくれた後に泣いていた。ヨグ様の行動的に変態という認識はあったがこの世の始まりの日からずっとトップを走り続けているレジェンド変態だなんてスケールが大きすぎて現実味が逆にない。
しかし、そのレジェンドに一応ベテルギウス王国へ行くなら一旦は挨拶が必要だと思い、2日~3日ぶりにイグ様の部屋を出た、本当に文字通りその扉を開いたところ……。
「ティラノたん!!はぁはぁくんかくんか。うん、ティラノたんだ。この香しいにおいはティラノたんの香りだ。あああ、辛抱堪らない。このままエッチなことしたいな、むしろイグの部屋の前でわざと聞こえるようにいやらしいことしてもいいかもしれないな、僕の可愛い番を70時間も拘束したんだそれくらい……」
「僕は魔法の勉強をしただけで、いかがわしいことはしていません。後、いきなり僕の首筋のにおいをはぁはぁしながら嗅ぐのはやめてください。普通に不快です」
「そうかい。そうかい。くんかくんか」
「あの、いい加減に……」
腹が立ったので吹っ飛ばそうとした時だった、いきなり体がかまるで貧血でも起こしたように力が抜けていく、それだけじゃない、体が震えて寒くて仕方がない。
「えっ……どうし……」
「ああ、切れたんだね……」
そう、ヨグ様が呟いたのが聞こえた、瞬間、僕は意識を失った。
**************************************************
目が覚めると、僕は例のとてもデカいベッドの上に寝ていた。なんだろう、妙に全てが大きく感じる。
「あれ??僕は……」
「目が覚めたかな、ピヨちゃん」
そう言って、ヨグ様は僕を片手で持ち上げてキスをした。チュっとリップ音を立てながら唇を優しく吸われた。
「んんっ……僕はベテルギウス王国に行くのでやめてください」
「ベテルギウス王国へいく??その体でいくつもりかい、ピヨちゃん??」
そこで、僕は違和感の正体に気付いた。僕の体のサイズが元のひよこサイズに戻っていたのだから……。
「戻っている、これはどうして……」
「充電が切れたからだよ。ピヨちゃんがティラノたんになるには僕とエッチなことする必要があるんだ。それで、僕の精液を胎内に取り込むことで、一時的に最も力の強くなる最盛期の肉体になる仕組みさ。すごくこの設定いいよね、えっちな薄い本みたいで、個人的にとてもお気に入りだよ。ちなみに大体3日3晩で70時間くらいってことは交わった時間でティラノたんで居られる時間も延びるんだろうね。だからさっそく復讐のために1年間じっくり……」
「それは嫌です。でも、小さくなっても魔法が使えれば問題ないので」
そう言って逃げようとしたが、完全にホールドされていて悔しいがひよこ状態では、全く歯が立たない。
「あの、離してください」
「ピヨちゃん、だめだよ。話は最後まで聞いてね。ピヨちゃんに戻った状態だと魔法量が足りないからイグに聞いた魔法は使えない。あの魔法はティラノたんだから使えたんだ。だからね、ピヨちゃん、僕と合体しようね。」
「最悪だ……。でもひよこだと前も言いましたが内臓が……」
そう言ってやんわり拒絶しようとしたが、ヨグ様がそれはもう腹が立つ笑顔でこう言った。
「何も挿れるだけが気持ち良くなることじゃないよ。ピヨちゃんのこの可愛い太ももと太ももの間に挟むとかね」
僕の太ももをいやらしい手つきで撫でられ、ビクリと体が跳ねた。腹が立って睨むようにヨグ様を見て最大限に侮蔑を込める。
「……変態」
「はぁはぁ。その目良いよ。僕を蔑んでよ。嫌がるピヨちゃんの可愛い小さな太ももにこれを挟んで擦ったらさぞや気持ちがよさそうだ。ピヨちゃんに挿れた気分も味わえるし一石二鳥だ」
すでに服の上からでも分かるヨグ様の怒張を見てしまい、僕は大きなため息をつきながらも逃げられないことを悟るしかなかった。
おじい様曰く、
「この期間でここまで覚えられるなんて、素晴らしい。さすが私の愛おし子だ。ああ、天才だ。それなのに、変態の……ううっ」
と褒めてくれた後に泣いていた。ヨグ様の行動的に変態という認識はあったがこの世の始まりの日からずっとトップを走り続けているレジェンド変態だなんてスケールが大きすぎて現実味が逆にない。
しかし、そのレジェンドに一応ベテルギウス王国へ行くなら一旦は挨拶が必要だと思い、2日~3日ぶりにイグ様の部屋を出た、本当に文字通りその扉を開いたところ……。
「ティラノたん!!はぁはぁくんかくんか。うん、ティラノたんだ。この香しいにおいはティラノたんの香りだ。あああ、辛抱堪らない。このままエッチなことしたいな、むしろイグの部屋の前でわざと聞こえるようにいやらしいことしてもいいかもしれないな、僕の可愛い番を70時間も拘束したんだそれくらい……」
「僕は魔法の勉強をしただけで、いかがわしいことはしていません。後、いきなり僕の首筋のにおいをはぁはぁしながら嗅ぐのはやめてください。普通に不快です」
「そうかい。そうかい。くんかくんか」
「あの、いい加減に……」
腹が立ったので吹っ飛ばそうとした時だった、いきなり体がかまるで貧血でも起こしたように力が抜けていく、それだけじゃない、体が震えて寒くて仕方がない。
「えっ……どうし……」
「ああ、切れたんだね……」
そう、ヨグ様が呟いたのが聞こえた、瞬間、僕は意識を失った。
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目が覚めると、僕は例のとてもデカいベッドの上に寝ていた。なんだろう、妙に全てが大きく感じる。
「あれ??僕は……」
「目が覚めたかな、ピヨちゃん」
そう言って、ヨグ様は僕を片手で持ち上げてキスをした。チュっとリップ音を立てながら唇を優しく吸われた。
「んんっ……僕はベテルギウス王国に行くのでやめてください」
「ベテルギウス王国へいく??その体でいくつもりかい、ピヨちゃん??」
そこで、僕は違和感の正体に気付いた。僕の体のサイズが元のひよこサイズに戻っていたのだから……。
「戻っている、これはどうして……」
「充電が切れたからだよ。ピヨちゃんがティラノたんになるには僕とエッチなことする必要があるんだ。それで、僕の精液を胎内に取り込むことで、一時的に最も力の強くなる最盛期の肉体になる仕組みさ。すごくこの設定いいよね、えっちな薄い本みたいで、個人的にとてもお気に入りだよ。ちなみに大体3日3晩で70時間くらいってことは交わった時間でティラノたんで居られる時間も延びるんだろうね。だからさっそく復讐のために1年間じっくり……」
「それは嫌です。でも、小さくなっても魔法が使えれば問題ないので」
そう言って逃げようとしたが、完全にホールドされていて悔しいがひよこ状態では、全く歯が立たない。
「あの、離してください」
「ピヨちゃん、だめだよ。話は最後まで聞いてね。ピヨちゃんに戻った状態だと魔法量が足りないからイグに聞いた魔法は使えない。あの魔法はティラノたんだから使えたんだ。だからね、ピヨちゃん、僕と合体しようね。」
「最悪だ……。でもひよこだと前も言いましたが内臓が……」
そう言ってやんわり拒絶しようとしたが、ヨグ様がそれはもう腹が立つ笑顔でこう言った。
「何も挿れるだけが気持ち良くなることじゃないよ。ピヨちゃんのこの可愛い太ももと太ももの間に挟むとかね」
僕の太ももをいやらしい手つきで撫でられ、ビクリと体が跳ねた。腹が立って睨むようにヨグ様を見て最大限に侮蔑を込める。
「……変態」
「はぁはぁ。その目良いよ。僕を蔑んでよ。嫌がるピヨちゃんの可愛い小さな太ももにこれを挟んで擦ったらさぞや気持ちがよさそうだ。ピヨちゃんに挿れた気分も味わえるし一石二鳥だ」
すでに服の上からでも分かるヨグ様の怒張を見てしまい、僕は大きなため息をつきながらも逃げられないことを悟るしかなかった。
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