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29:自分が主人公でとんでもないタイトルの作品があると知ったピヨちゃん
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「では、俺が兄上と変態竜王様が主役の原作本、『可愛いひよこの王子様は竜王様に溺愛されています』、通称『ピヨ竜』シリーズの解説をいたしますね」
「あの、レイン。そのふざけたタイトルがこの世界の作品名なのですか??」
この世界から公式で僕がひよこだのピヨ呼ばわりされているというショックで、ヨグ様の変態行為の倍近くの正気度が減った僕だったが、レインはびっくりするくらい曇りなき眼で、
「はい、間違いありません。この世界はピヨ竜の世界です。俺が愛してやまないひよこ兄上が主人公のエッチなBL本の世界です!!」
と言い切った姿に、僕は自然と目が怖くなった。「兄上、目怖っ!!」といったレインを一旦無視した。
「エッチなBL本か。いいね。これこの件が終わったら僕があちらの世界の密林さんでお取り寄せしようかな……」
「字がわからないのに取り寄せてどうするつもりです??」
「ティラノたん、字は読めなくても挿絵というイラストが入っているはずだからエッチで可愛いティラノたん見放題の春画として買うつもりだよ。それに時間をかければ字だっていつか読めるようになる。推しのためならいくらでも勉強ってできるものだからね」
すがすがしい顔でエロ本を読むために字を覚えると言い切ったヨグ様に、凍てついた眼差しを向ける。しかし、相変わらずはぁはぁして嬉しそうなので、無視した。
「あ、もしティラノたんのえっちなところが見たいなら最終巻付近ですよ。原作はえっちだけど本番は後半までほとんどないんで。むしろ愛らしいひよこの王子様である兄上を、ひよこな永年のショタな兄上のあどけなく可愛い姿を劣情を抱きながら眺めつつ、変態の毒牙にじわじわかかっているけど健気に瞳に涙を溜めながらも復讐を頑張る健気さ、愛らしさに色々、感動したりリビドーを刺激されるまさに名作なのです」
「とりあえず、ろくでもない内容であることは理解しました」
「名作です!!兄上と言えどもピヨ竜を侮辱するのは許しません。むしろなんですでにティラノたんなんですか??変態竜王様原作より手が早いんですけど??もっとゆっくり兄上にこういやらしいことしてくださいよ。なんで初手から犯してるんですか!!もっと天使なショタ兄上をこう、なんかこうしてくださいよ!!」
「えっ、いや、僕確かに変態だけど小さな子を苦しめて喜ぶ趣味は特にないからね。てか僕は小児性愛の趣味は基本的にないよ。だから、いくら番でもまだ体がちゃんと出来ていないピヨちゃん相手に無体とかあんまりできないし、この間番としての衝動にどうしても耐え切れず先っちょ挿れたけどさ、あれも本来やっちゃだめだってすごい罪悪感はあったし……」
「ヨグ様に多少の良心があったことに僕は一番驚きました」
正直ひよこでも構わずに食っちまう竜王だと思っていたので、本気でびっくりしていると少し慌てている様子だった。オリジン変態、世界のはじまりからの変態なのに一応倫理観は少しはあるらしい。
「えええ、変態が何言ってますか!!原作ではもう小さな子大好きな俺の仲間のなのに。えっ、どこかで頭でも打ちましたか??ってか既に強制力仕事してないじゃないですか!!」
焦る弟をヨグ様が生ぬるい目で見ている。
「まぁ変態の方向性についてはどうでも良いのですが、そのBL本の正妃はどんな動きをするのですか??」
そう、一番気になるのはそこだ。そこが分かればある程度の防衛が出来るはずだ。
「うーん。そうですね。直接兄上に仕掛けては来ませんよ。だって兄上は竜王様に守られた番。絶対に触れられない存在になってしまいましたし、母上は兄上が死んだとおもってますからね」
「あの、レイン。そのふざけたタイトルがこの世界の作品名なのですか??」
この世界から公式で僕がひよこだのピヨ呼ばわりされているというショックで、ヨグ様の変態行為の倍近くの正気度が減った僕だったが、レインはびっくりするくらい曇りなき眼で、
「はい、間違いありません。この世界はピヨ竜の世界です。俺が愛してやまないひよこ兄上が主人公のエッチなBL本の世界です!!」
と言い切った姿に、僕は自然と目が怖くなった。「兄上、目怖っ!!」といったレインを一旦無視した。
「エッチなBL本か。いいね。これこの件が終わったら僕があちらの世界の密林さんでお取り寄せしようかな……」
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すがすがしい顔でエロ本を読むために字を覚えると言い切ったヨグ様に、凍てついた眼差しを向ける。しかし、相変わらずはぁはぁして嬉しそうなので、無視した。
「あ、もしティラノたんのえっちなところが見たいなら最終巻付近ですよ。原作はえっちだけど本番は後半までほとんどないんで。むしろ愛らしいひよこの王子様である兄上を、ひよこな永年のショタな兄上のあどけなく可愛い姿を劣情を抱きながら眺めつつ、変態の毒牙にじわじわかかっているけど健気に瞳に涙を溜めながらも復讐を頑張る健気さ、愛らしさに色々、感動したりリビドーを刺激されるまさに名作なのです」
「とりあえず、ろくでもない内容であることは理解しました」
「名作です!!兄上と言えどもピヨ竜を侮辱するのは許しません。むしろなんですでにティラノたんなんですか??変態竜王様原作より手が早いんですけど??もっとゆっくり兄上にこういやらしいことしてくださいよ。なんで初手から犯してるんですか!!もっと天使なショタ兄上をこう、なんかこうしてくださいよ!!」
「えっ、いや、僕確かに変態だけど小さな子を苦しめて喜ぶ趣味は特にないからね。てか僕は小児性愛の趣味は基本的にないよ。だから、いくら番でもまだ体がちゃんと出来ていないピヨちゃん相手に無体とかあんまりできないし、この間番としての衝動にどうしても耐え切れず先っちょ挿れたけどさ、あれも本来やっちゃだめだってすごい罪悪感はあったし……」
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「まぁ変態の方向性についてはどうでも良いのですが、そのBL本の正妃はどんな動きをするのですか??」
そう、一番気になるのはそこだ。そこが分かればある程度の防衛が出来るはずだ。
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