【第1部終了】断罪されて廃嫡された元王子に転生した僕は救国の英雄の叔父に監禁されえげつない目にあうようです

ひよこ麺

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85.超絶モフリストVS可愛いあざとい子犬

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※性的なことはしてませんが、匂わせる感じ+叔父様以外と触れ合い?があるので念のためご注意を


「ここがいいんだね、ルーたん。ふふっ気持ち良いね」

「クーン、クーンわふーん(そこ……らめぇ)」

兄上に僕は撫でまわされている。しかしそれが異常に犬のツボを押さえるタイプのモフりだった。僕がムツゴロ〇さんみたいな感じなら、兄上は完全なる犬を駄目にするタイプの、超絶技巧のモフリスト。

そう言えば、王家の犬って兄上派か叔父様派で、全く僕とパパ上に懐かなかったことを思い出した。

僕は先ほどから兄上に耳の後ろ、首周り、背中、身体の横、顎の下などを巧みの技で撫でられて完全に落とされかけている。

「ルーたんはここが感じるの?」

「くーんくーん(すごく好き)」

「そう、気持ちいいの、もっとしてほしい?」

「わふーん(もっとなでなでしてほしいの)」

「そんなに物欲しそうな眼をして、悪い子だね。ルーたんがもっとしてほしいならお願いしてごらん」

お願いって、僕、犬だけど何すればいいんだろう。良く分からず首をコテンと傾げる。そのあざとい姿に兄上は蕩けた笑顔を浮かべながら、僕を抱き上げて顔の側に近付ける。

(兄上、やっぱり綺麗だな……)

「ルーたんからお兄たんにキスしてごらん。そしたら、体中くまなく気持ち良くしてあげるよ?」

(うう、それは、叔父様への裏切りにならないかな……でも僕は今わんわんだしな……、てか兄上のモフテクがすごすぎる。これどんな犬でも落とせるのでは?)

「そんな目で見ても、お兄たんにキスしてくれないとこの先はしてあげないよ?」

「くーんくーんくーん(いじわるしないで)」

某金融会社のCMのチワワさんくらいの演技で、兄上を見つめるけど兄上は落ちない。僕、今すごい可愛い自信があるのにな……あ、ふだんはないけど、普通に柴犬のふっくらした子犬とかかわいいは正義の塊だからね。

「くーん(おねがいゆるして)」

「ルーたん」

(くうう、気持ち良くなりたいこれは、くうう)

僕は耐え切れず、兄上の鼻の頭をペロリと舐めた。キスは無理だったけど犬だしこれで許してわん。

「ルーたん、失敗しちゃったね、もう1回してごらん」

(あ、これ口にするまで逃がさないパターンだ。どうしよう)

そんなやりとりをしている最中も割とツボい場所を僕は撫でられている。

「くううーん、きゅいーん(らめぇ。そんなとこ撫でたららめぇ)」

(くうう、辛抱たまらん……ええいままよ!!)

兄上に渾身のわんこキッスをかわそうとしたその時……。

ボンッ!!

という間の抜けた音と煙が僕の周りに立ちこめた、それがなんだかわからないで呆然としていた時、部屋の扉が開いた。

「ルーたん、お兄たんにキスしようね」

「しゃい……わかりまし……」

「ルーク!?」

背後からかけられた声に思わず振り返ると、叔父様が、今まで見たことがない位に、目を見開いている。それは……信じられないものを目撃した時のように……。

「叔父上、いかがいたしましたか?」

兄上が涼しい口調でにっこりと笑う。それはもう質の悪い微笑みだ。そして、僕はあることに気付いた。先ほどまでと明らかに違うことがあるのだ。

さっきまでは、遠くに見えた物が近くに見えたり、妙に肌寒かったり……それはつまり……。

「わぁああああああああああああああああ」

僕は可愛くあざとい柴犬から、ただの全裸のルークさんに戻っていたのだ。しかも全裸に何故か首輪付き。てか犬サイズだったはずの首輪が人間サイズに変更されているだと。それを言ったら僕のアイデンティティーの「魔導式貞操アナルプラグ改」も柴犬の時もサイズが自然に変換されて挿ったまんまでしたけれど。怖いね。

(いやいや、そういう問題じゃない)

これ、どう見ても僕と兄上が変なプレイしていたように見えるじゃないか。しかも、兄上にお姫様抱っこされていて、少し頬が赤らんでいるし涙目で全裸首輪付き……あああ、これ変なプレイの事後に見える。

、望み通り気持ち良くしてあげようね」

それが分かっているからか兄上がどんどん、誤解を生むワードを重ね掛けしてくる。やめて、ルーク君のライフは0よ!!

「ああ、違います、これは……」

結婚初日に浮気するビッチ妻とか、これ断罪されるやつだ。こういう話のセオリーだと愛が冷めて捨てられてしまうダメな方の自業自得のキャラクターの行動だぞ。ルーク自体がやらかしキャラだけど、ヤリチンからビッチにジョブチェンジは流石にだめだし、BL本の受け主人公でビッチってハッピーエンドにならない奴じゃん。

(いやだ、誤解でバッドエンドなんて。僕は大好きな叔父様とハッピーエンドを迎えるんだ!!)
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