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番外編:マーティン編
09.嘘なんよ!!(マーティン(廃嫡フレンズ)編)
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※戦闘描写、血生臭い描写が若干あります。
お手洗いから戻ると、リーンハルトしゃんの横に無表情な大柄の男がひとり立っていた。黒い髪に、茶色い瞳の男は見るからに歴戦の騎士という感じがする。
ただ、バリ最強の男は飼い主しゃんだからそれよりは弱い騎士で間違いない。
「ゲオルク、お前に聞きたいことがある」
飼い主しゃんが威厳たっぷりに問いかけるとゲオルクと呼ばれた騎士は臣下の礼をとる。
「皇帝陛下、なんなりとお聞きください」
「では、単刀直入に聞こう、お前は護衛騎士にどのように指導している」
その言葉に、一瞬ゲオルクは驚いたように目を見開いた。しかし、すぐに答えた。
「陛下の命をお守りしろと、そのために自身が盾になることも厭わないようにと指導しております」
「それ、嘘っしょ。もしくはあんたは直接、護衛騎士を指導していないんじゃないっすか??」
思わず思ったままに口にしてしまった。そのせいで、ゲオルクは俺を睨みつけている。けれど全然怖くない。ルークのバリ怖い叔父しゃんに睨まれた時は流石にチビりかけたけどそれに比べたら全く怖くないんよ。
「ゲオルク、余の大切な客人を何故睨んでいる」
あれ、さっきまで番っていいまくっていたのに、なんで今は「大切な客人」って濁したんだ。流石に全員に惚気るのは飼い主しゃんも恥ずかしいことだと悟ったんかな。
「……いえ。その、大切な客人の方が、何故我が配下についてそのようなことを言うのかが理解できず」
「だって、あんたの部下は、いの一番に飼い主しゃんを守らずに刺客に襲われた時逃げてしまったんよ、それってどう考えても守ろうとしてないんよ。実際、バリ弱い護衛のひとりが「皇帝陛下は死なないから守らないで良い」って言ってたんよ、それでもあんたはそんな見え透いた嘘をつくっすか??」
睨み返してやった。マーティン君は強い男だから眼輪筋も強い。いつかなる予定の大英雄は目からビームとか放てるらしいから眼輪筋を鍛えるのも大切なんよ。
しかし、男の反応はとても冷ややかだった。
「……その護衛が何か勘違いしているだけではありませんか??それだけで断言されるのは早計かと」
「なるほど。お前の主張は分かった。しかし実際、昨日、今日と大勢の刺客に襲われているし、逃げ惑う姿も確かに見ている。つまり、現在の護衛は機能していないと言える。即刻全ての人員の変更を命ずる。それとゲオルク」
飼い主しゃんが、ゲオルクをあの覇気たっぷりのバリ最強の男の眼力で睨む。眼輪筋がはちゃめちゃキレキレなんよ。あれくらいの眼差しが出来るようになりたい。大英雄マーティンになるためにはやはり弟子入りは必須なんよ。
「何かございましたか??」
「お前は確か左利きのはずなのに何故左側に剣を帯びているんだ??」
「……」
その指摘に、ゲオルクが黙る。この世界の剣はふつう利き手と逆に帯びる。俺はこいつの利き手はしらんけど、どうやら逆らしい、だとしたら、俺にも分かる。
こいつは偽物だ。
「ハハハハハ、やはり簡単には騙されないか」
そう笑い声をあげた男の顔が、先ほどの男とは別のものにかわる。黒髪は金色に、茶色い瞳は青色に。飼い主しゃんやリーンハルトしゃんほどじゃないけど割とイケメンになった。
「……本物のゲオルクはどうした」
リーンハルトしゃんが冷めた声で聞くと割とイケメンはニヤリと嫌な笑みを浮かべた。
「さぁ。ただ消えてもらったとだけ答えておこう、そして、化け物である皇帝、あんたにも消えてもらう!!番も双竜もいない半端なあんたならこの剣で心臓さぇ貫けば殺せるはずだからな」
そう言って、帯びていた剣を抜いた。それは真っ赤な刀身を持つ何かの魔力を持つ剣。ひと目でただの剣でないことが分かる。まずいそう思って体が動いたが、それより早く剣は飼い主しゃんの心臓を貫いた。
飼い主しゃんの体が揺らいでそのまま地面へ伏した。
「嘘だ!!飼い主しゃんはバリ強いのに、こんな割とイケメン程度に負けるなんて、嘘だ!!」
「……皇帝陛下」
「ふん、これで化け物は死んだ。これでこの国は我ら人間のものに戻る。そう人間の……」
俺は咄嗟に飼い主しゃんに駆け寄った。そして、その体に触れる。まだあたたかい体と流れている血、そして止まっている呼吸。
非現実な光景だった、だって飼い主しゃんはバリ強い男なのにいくら油断したとはいえどうしてこんなにあっさり死んでしまったのだろう。気付いたら頬を涙が伝っていた。
「ふざけんな!!あんた、俺の処女を奪って、番とかふざけたこと言って、それなのに、こんなあっさり死ぬなんて、本当にありえんよ!!」
そうして、荒ぶる感情のまま何故か俺は飼い主しゃんの死体にキスをした。自分でも何故そうしたのかわからないけれど、何故か酷く下腹部の印が疼いてそうしたくてたまらなくなったのだ。
「今、お前、番って……」
お手洗いから戻ると、リーンハルトしゃんの横に無表情な大柄の男がひとり立っていた。黒い髪に、茶色い瞳の男は見るからに歴戦の騎士という感じがする。
ただ、バリ最強の男は飼い主しゃんだからそれよりは弱い騎士で間違いない。
「ゲオルク、お前に聞きたいことがある」
飼い主しゃんが威厳たっぷりに問いかけるとゲオルクと呼ばれた騎士は臣下の礼をとる。
「皇帝陛下、なんなりとお聞きください」
「では、単刀直入に聞こう、お前は護衛騎士にどのように指導している」
その言葉に、一瞬ゲオルクは驚いたように目を見開いた。しかし、すぐに答えた。
「陛下の命をお守りしろと、そのために自身が盾になることも厭わないようにと指導しております」
「それ、嘘っしょ。もしくはあんたは直接、護衛騎士を指導していないんじゃないっすか??」
思わず思ったままに口にしてしまった。そのせいで、ゲオルクは俺を睨みつけている。けれど全然怖くない。ルークのバリ怖い叔父しゃんに睨まれた時は流石にチビりかけたけどそれに比べたら全く怖くないんよ。
「ゲオルク、余の大切な客人を何故睨んでいる」
あれ、さっきまで番っていいまくっていたのに、なんで今は「大切な客人」って濁したんだ。流石に全員に惚気るのは飼い主しゃんも恥ずかしいことだと悟ったんかな。
「……いえ。その、大切な客人の方が、何故我が配下についてそのようなことを言うのかが理解できず」
「だって、あんたの部下は、いの一番に飼い主しゃんを守らずに刺客に襲われた時逃げてしまったんよ、それってどう考えても守ろうとしてないんよ。実際、バリ弱い護衛のひとりが「皇帝陛下は死なないから守らないで良い」って言ってたんよ、それでもあんたはそんな見え透いた嘘をつくっすか??」
睨み返してやった。マーティン君は強い男だから眼輪筋も強い。いつかなる予定の大英雄は目からビームとか放てるらしいから眼輪筋を鍛えるのも大切なんよ。
しかし、男の反応はとても冷ややかだった。
「……その護衛が何か勘違いしているだけではありませんか??それだけで断言されるのは早計かと」
「なるほど。お前の主張は分かった。しかし実際、昨日、今日と大勢の刺客に襲われているし、逃げ惑う姿も確かに見ている。つまり、現在の護衛は機能していないと言える。即刻全ての人員の変更を命ずる。それとゲオルク」
飼い主しゃんが、ゲオルクをあの覇気たっぷりのバリ最強の男の眼力で睨む。眼輪筋がはちゃめちゃキレキレなんよ。あれくらいの眼差しが出来るようになりたい。大英雄マーティンになるためにはやはり弟子入りは必須なんよ。
「何かございましたか??」
「お前は確か左利きのはずなのに何故左側に剣を帯びているんだ??」
「……」
その指摘に、ゲオルクが黙る。この世界の剣はふつう利き手と逆に帯びる。俺はこいつの利き手はしらんけど、どうやら逆らしい、だとしたら、俺にも分かる。
こいつは偽物だ。
「ハハハハハ、やはり簡単には騙されないか」
そう笑い声をあげた男の顔が、先ほどの男とは別のものにかわる。黒髪は金色に、茶色い瞳は青色に。飼い主しゃんやリーンハルトしゃんほどじゃないけど割とイケメンになった。
「……本物のゲオルクはどうした」
リーンハルトしゃんが冷めた声で聞くと割とイケメンはニヤリと嫌な笑みを浮かべた。
「さぁ。ただ消えてもらったとだけ答えておこう、そして、化け物である皇帝、あんたにも消えてもらう!!番も双竜もいない半端なあんたならこの剣で心臓さぇ貫けば殺せるはずだからな」
そう言って、帯びていた剣を抜いた。それは真っ赤な刀身を持つ何かの魔力を持つ剣。ひと目でただの剣でないことが分かる。まずいそう思って体が動いたが、それより早く剣は飼い主しゃんの心臓を貫いた。
飼い主しゃんの体が揺らいでそのまま地面へ伏した。
「嘘だ!!飼い主しゃんはバリ強いのに、こんな割とイケメン程度に負けるなんて、嘘だ!!」
「……皇帝陛下」
「ふん、これで化け物は死んだ。これでこの国は我ら人間のものに戻る。そう人間の……」
俺は咄嗟に飼い主しゃんに駆け寄った。そして、その体に触れる。まだあたたかい体と流れている血、そして止まっている呼吸。
非現実な光景だった、だって飼い主しゃんはバリ強い男なのにいくら油断したとはいえどうしてこんなにあっさり死んでしまったのだろう。気付いたら頬を涙が伝っていた。
「ふざけんな!!あんた、俺の処女を奪って、番とかふざけたこと言って、それなのに、こんなあっさり死ぬなんて、本当にありえんよ!!」
そうして、荒ぶる感情のまま何故か俺は飼い主しゃんの死体にキスをした。自分でも何故そうしたのかわからないけれど、何故か酷く下腹部の印が疼いてそうしたくてたまらなくなったのだ。
「今、お前、番って……」
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