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番外編:グレゴリー編
01.神たる最推しを取り戻すための旅立ち(グレゴリー(狂信者)編)
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※番外編についてはルークの狂信者であるグレゴリーが主人公のお話しとなります。あらすじと注意事項を記載しています。苦手な方はご注意を。また、マーティン編を読んでからお読みになる方が楽しいかもしれませんが、これ単体でも一応楽しめます。
あらすじ:
ガルシア公爵(おじたん)にイガルク帝国に連れ去られたルーク殿下を救うために、父であるべルダンディ公爵からの密命を受けたグレゴリーは母から推しの心得を受けつつ、イガルク帝国へ旅立った。イガルク帝国への現行の条約の確認という名目で国賓として王城へやってきたグレゴリーは、現在皇帝が、急遽番が見つかり、ハネムーンに旅立ったため不在であることをその側近リーンハルトに伝えられた。
国賓に対して無礼な対応だと憤りを感じたグレゴリーだが、それよりもルークを探すことが大切だと思いなおし、側近のリーンハルトにそれとなく聞き込みをしようとしたが、リーンハルトは心ここにあらずという雰囲気だった。
その原因を何気なく聞いてみたところ、「推しである皇帝とその番が留守で燃え尽きてしまった」「そもそも幸せそうなふたりを見て最近は楽しい気持ちより羨ましいと思ってしまっている」という悩みを聞く。「ふざけるな!!推しを害する感情が湧いたなら推すのをやめろ!!神である推しを不幸にするなど絶対にあってはいけないことだ!!」思わずそう叫んだグレゴリー。気まずくなると思いきや、なぜかその日からリーンハルトが妙に絡んでくるようになる。「僕は古の呪いで死ねない魔術師だ。僕にも運命の相手がいるけれどその相手はどんなに愛しても寿命で死んでしまう。愛おしい人を見送ることしかできない。何百回目かの別れで僕は一度完全に狂ってしまった。それで、しばらく安全な他人の運命の恋を推しとして見守ってきた。けれど……僕もまた運命の人と愛し合いたいと気付いてしまった。だって出会ってしまったから。僕の運命の人」「何を言っている。僕の運命の人は、いや、運命の神はルーク殿下だけだ」、孤独な不老不死の魔術師と彼の運命の人らしいルーク教の狂信者グレゴリーの恋の行方は??
▼注意事項
1)グレゴリーは相変わらずの狂信者で定期的にSANを減らしてきます。
2)この話のグレゴリーは受けです。
3)オタクとか推しとかの話がでます。推しに関しての解釈が合わないと序盤で思われたらブラウザバック推奨です。
4)グレゴリーの相手は固定です。
5)※がついているのはそういう描写がある回ですが、他のふたりに比べて遅めです
6)マーティン編よりリーンハルトが割と崩壊します。
それでもOKという方はお進みください。
*********************************
「父上、ルーク殿下の居場所がわかったとは本当でございますか??」
「ああ。間違いない。イガルク帝国にいるとの情報を掴んだ。マクスめ。可愛い可愛い幼子のルークを叔父だからと言って誘拐するなんて許されない、これは世界を揺るがしかねない事件だ」
「はい、ルーク殿下は偉大なる神の作りたもうた至宝です、何があっても汚されることなど許されません!!」
「よし、さすが我が息子だ。必ずルークを救出し、戻ってくるように。そのためにこれをお前に授けよう」
そう言って、父上が僕に差し出したのは、我がべルダンディ公爵家の初代様がこの国を守る際に使用したと言われている聖なる剣アメノムラクモを渡された。それだけ我がべルダンディ公爵家が本気であるという意思表明でもある。
ちなみに我が、べルダンディ公爵家の宝は3つあり、聖なる剣アメノムラクモ、聖なる鏡ヤタノカガミ、聖なる石ヤサカニノマガタマがある。
なお、この聖なる剣を実際に見たのは、僕も父上もはじめてだった。
なんせ、『国の有事にのみ3つの家宝は使用するように』と伝わっているため、この国の宝であり、神の生み出された、いや、むしろ神であるといっても過言ではないルーク殿下のためでなければ僕も父上も開けることすらなかっただろう。
「わかっております、このグレゴリー必ずや神をこの地に取り戻します」
「うむ、本来なら私が行きたいところだが、私が世話をしないと死んでしまうルーカス陛下を置き去りにすることはいくら愛おしい子のためでも難しい。頼んだぞ、我が息子、誇り高きベルセルクの末裔よ!!」
「はい!!」
父上に激励されて、我が家を後にしようとした時だった。
「グレッグちゃん、待ちなさい!!」
そういって現れたのは、母上だった。母上は小柄で可愛らしい小動物、シマリスっぽい人だが、明らかに今は怒っているように見える。
「母上、どうされましたか??」
「いいですか、グレッグちゃん。ひとつ大切なことを忘れているわ」
「大切なことですか??」
首を傾げた僕に母上は高々と告げる。
「どんなことがあっても推しを傷つけてはいけません。あくまでオタクは推しを尊いと崇めることはゆるされても手を出したり、傷つけてしまうことは決してあってはいけません。今のグレッグちゃんからはその大切なことを忘れている気配がしたので確認しにきたのよ」
そう言う母の目は歴戦の猛者のような強い光を宿していた。僕は母に答えるために毎日母と唱和している推し3訓を高々と叫んだ。
「ひとつ、推しのために死ぬことは許すが、推しを不幸にすることはけっしてするべからず!!
ふたつ、推しのために生きることは許すが、推しが生きることを邪魔するべからず!!
みっつ、推しのために一方的に愛を注ぐことは許すが、推しが愛してくれないと嘆くべからず!!全ては自己完結なり、それが出来なくなった時はオタクとしての死が訪れたと思え!!」
「よろしい。グレッグちゃん。パパもですがルーク殿下は貴方達の推しです。もしガルシア公爵様と愛し合い幸せであるならば、それは喜ぶべきことで嘆くことではありません。大切なのはルーク殿下のご意思か否かです。そこを間違えてはいけませんよ」
母上の言葉にフッと自身が、完全に推しを貴ぶ心が足りていなかったことに気付き、僕は憑き物が落ちた顔で母上を見つめ返す。
「申し訳ありません。自身の感情に支配されて大切な事柄を忘れるところでした。僕は必ずルーク殿下のご意思を確認してまいります」
「そう、それでこそ私とパパの息子です。必ずやお役目をはたして参りなさい」
父上と母上に見送られて、僕はイガルク帝国へと向かったのだった。
あらすじ:
ガルシア公爵(おじたん)にイガルク帝国に連れ去られたルーク殿下を救うために、父であるべルダンディ公爵からの密命を受けたグレゴリーは母から推しの心得を受けつつ、イガルク帝国へ旅立った。イガルク帝国への現行の条約の確認という名目で国賓として王城へやってきたグレゴリーは、現在皇帝が、急遽番が見つかり、ハネムーンに旅立ったため不在であることをその側近リーンハルトに伝えられた。
国賓に対して無礼な対応だと憤りを感じたグレゴリーだが、それよりもルークを探すことが大切だと思いなおし、側近のリーンハルトにそれとなく聞き込みをしようとしたが、リーンハルトは心ここにあらずという雰囲気だった。
その原因を何気なく聞いてみたところ、「推しである皇帝とその番が留守で燃え尽きてしまった」「そもそも幸せそうなふたりを見て最近は楽しい気持ちより羨ましいと思ってしまっている」という悩みを聞く。「ふざけるな!!推しを害する感情が湧いたなら推すのをやめろ!!神である推しを不幸にするなど絶対にあってはいけないことだ!!」思わずそう叫んだグレゴリー。気まずくなると思いきや、なぜかその日からリーンハルトが妙に絡んでくるようになる。「僕は古の呪いで死ねない魔術師だ。僕にも運命の相手がいるけれどその相手はどんなに愛しても寿命で死んでしまう。愛おしい人を見送ることしかできない。何百回目かの別れで僕は一度完全に狂ってしまった。それで、しばらく安全な他人の運命の恋を推しとして見守ってきた。けれど……僕もまた運命の人と愛し合いたいと気付いてしまった。だって出会ってしまったから。僕の運命の人」「何を言っている。僕の運命の人は、いや、運命の神はルーク殿下だけだ」、孤独な不老不死の魔術師と彼の運命の人らしいルーク教の狂信者グレゴリーの恋の行方は??
▼注意事項
1)グレゴリーは相変わらずの狂信者で定期的にSANを減らしてきます。
2)この話のグレゴリーは受けです。
3)オタクとか推しとかの話がでます。推しに関しての解釈が合わないと序盤で思われたらブラウザバック推奨です。
4)グレゴリーの相手は固定です。
5)※がついているのはそういう描写がある回ですが、他のふたりに比べて遅めです
6)マーティン編よりリーンハルトが割と崩壊します。
それでもOKという方はお進みください。
*********************************
「父上、ルーク殿下の居場所がわかったとは本当でございますか??」
「ああ。間違いない。イガルク帝国にいるとの情報を掴んだ。マクスめ。可愛い可愛い幼子のルークを叔父だからと言って誘拐するなんて許されない、これは世界を揺るがしかねない事件だ」
「はい、ルーク殿下は偉大なる神の作りたもうた至宝です、何があっても汚されることなど許されません!!」
「よし、さすが我が息子だ。必ずルークを救出し、戻ってくるように。そのためにこれをお前に授けよう」
そう言って、父上が僕に差し出したのは、我がべルダンディ公爵家の初代様がこの国を守る際に使用したと言われている聖なる剣アメノムラクモを渡された。それだけ我がべルダンディ公爵家が本気であるという意思表明でもある。
ちなみに我が、べルダンディ公爵家の宝は3つあり、聖なる剣アメノムラクモ、聖なる鏡ヤタノカガミ、聖なる石ヤサカニノマガタマがある。
なお、この聖なる剣を実際に見たのは、僕も父上もはじめてだった。
なんせ、『国の有事にのみ3つの家宝は使用するように』と伝わっているため、この国の宝であり、神の生み出された、いや、むしろ神であるといっても過言ではないルーク殿下のためでなければ僕も父上も開けることすらなかっただろう。
「わかっております、このグレゴリー必ずや神をこの地に取り戻します」
「うむ、本来なら私が行きたいところだが、私が世話をしないと死んでしまうルーカス陛下を置き去りにすることはいくら愛おしい子のためでも難しい。頼んだぞ、我が息子、誇り高きベルセルクの末裔よ!!」
「はい!!」
父上に激励されて、我が家を後にしようとした時だった。
「グレッグちゃん、待ちなさい!!」
そういって現れたのは、母上だった。母上は小柄で可愛らしい小動物、シマリスっぽい人だが、明らかに今は怒っているように見える。
「母上、どうされましたか??」
「いいですか、グレッグちゃん。ひとつ大切なことを忘れているわ」
「大切なことですか??」
首を傾げた僕に母上は高々と告げる。
「どんなことがあっても推しを傷つけてはいけません。あくまでオタクは推しを尊いと崇めることはゆるされても手を出したり、傷つけてしまうことは決してあってはいけません。今のグレッグちゃんからはその大切なことを忘れている気配がしたので確認しにきたのよ」
そう言う母の目は歴戦の猛者のような強い光を宿していた。僕は母に答えるために毎日母と唱和している推し3訓を高々と叫んだ。
「ひとつ、推しのために死ぬことは許すが、推しを不幸にすることはけっしてするべからず!!
ふたつ、推しのために生きることは許すが、推しが生きることを邪魔するべからず!!
みっつ、推しのために一方的に愛を注ぐことは許すが、推しが愛してくれないと嘆くべからず!!全ては自己完結なり、それが出来なくなった時はオタクとしての死が訪れたと思え!!」
「よろしい。グレッグちゃん。パパもですがルーク殿下は貴方達の推しです。もしガルシア公爵様と愛し合い幸せであるならば、それは喜ぶべきことで嘆くことではありません。大切なのはルーク殿下のご意思か否かです。そこを間違えてはいけませんよ」
母上の言葉にフッと自身が、完全に推しを貴ぶ心が足りていなかったことに気付き、僕は憑き物が落ちた顔で母上を見つめ返す。
「申し訳ありません。自身の感情に支配されて大切な事柄を忘れるところでした。僕は必ずルーク殿下のご意思を確認してまいります」
「そう、それでこそ私とパパの息子です。必ずやお役目をはたして参りなさい」
父上と母上に見送られて、僕はイガルク帝国へと向かったのだった。
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