世にも不幸なレミリア令嬢は失踪しました

ひよこ麺

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最終章:さようなら、れんごくの国と不幸令嬢

126.月の王子と不幸令嬢と(ルーファス視点)

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(もうすぐ、もうすぐレミリアを救うことができる……そして……)

あの後、レミリアと僕は色々な話しをした。レミリアからしたら自分の前世と重ねられていたことに対しての裏切られたような感情が残っているようだった。

それでも、僕は構わないと思った。それはレミリアを無理やり閉じこめたいという意味じゃない。

もしレミリアが僕を望まないとしても、幸せになれるのならば、幸せになる道があるのならばそれでもかまわないとやっと思うことが最近できたのだ。

それは、クレメントが告げた僕の魂の状態も関係しているかもしれない。そう、僕はこの国の時を止めて何百年と同じところを歩き続けて、そうして本来なら生まれ変わる必要があったのにそれをしなかったからその罰で魂が損傷している。

これは僕自身が当事者だから分かるけれど、きっと後何回か魔法を使う、いや強い魔法を使うことになったら僕はきっと死ぬ、いや消滅するのだろう。

元々、もう長らく幽霊のような存在だった。けれど、せめてレミリアを僕の太陽が幸福になってくれることを祈りながら、その日、レミリアの魂と肉体がひとつになる日がやってきた。

場所はサンソレイユ帝国で行われることになった。それについて僕もヨミも何も反対しなかった。現皇帝陛下とカール殿下、その他レミリアの家族が集まった。

アトラス王国からは、客人はいない。個人的にはクレメントには参加してほしかったが、彼は辞退した。あの後、現国王は自身の不祥事を理由に退位した。

ただ、クリストファーがやらかしたことでアトラス王国は膨大な賠償金をサンソレイユ帝国、ムーンティア王国に支払う必要がある。それに関してはクリストファー個人の問題として、親類縁者が責任を負うことになった。国としての責任はクレメントの活躍もあったため特に求めない方針となった。

その結果、クリストファーの母親の生家で力の強かった公爵家やその親類縁者の貴族の家は軒並みは傾いて、監視付きでクリストファーは一生幽閉されることになった。

レミリアの生家のヴァーミリオン公爵家はクリストファーの親類縁者でなかったため軒並み高位貴族が没落した中で唯一の公爵家になった。それもあり、レミリアへの縁談が殺到しているようだが、その全てを公爵は断っているという。

レミリアの状態もあるが、きっと彼なりの罪滅ぼしだろう。もう二度と娘を不幸にしないために、彼はきっと娘自身に愛する人を選ぶ権利を与えるのだと考えているようだ。これに関してはレミリアの肉体が戻ってから彼女が決めることになるだろう。
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