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13.断罪されたその後で……
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私は馬車にゆられていた。
国外へ向かう馬車。しかしなぜだろうとてもとても不安な気持ちになる。
(何故まだ目的地へつかないのだろう)
国境はもちろん王都から近くはない。しかしそれでも午前中に発ったのだ。遅くても夕方にはついているはずなのに窓の外の風景は既に夜だった。
あれから、ウィリアムは一切口を聞いていない。ただ、妙なのだ。あの後からずっとウィリアムは私の顔を見つめている。いつもの冷たい氷の深い蒼の眼差し。けれどどうしようもない熱のようなものを孕んだそれに私は言い知れぬ恐怖を感じた。
「まだ時間がかかる、眠ってもかまわないが……」
「大丈夫です、ウィリアム伯爵様」
妙に優しい声色でそう言われた気がした。聞いたことのない気遣われるような言葉。もうすぐ私は自由になる。それなのに急にこの人はどうしたというのだ。
それからどれほど走っていたかはわからない。ただ、空がわずかに明るくなり始めた頃に私はそこにたどり着いた。
大きな古い館……。
緑の蔦に覆いつくされたまるで強大な鳥かごのようなそんな不気味な館。
「ここは……?」
馬車から降りた私が首を傾げたその刹那、背後から伸びてきたウィリアムの腕に捕まり、しかも何かをかがされた。
私は殺されるのだと直感した。
死を覚悟した時私を襲ったのは深くあたたかい眠気とそして……
「ついに手に入れた」
という今まで聞いたことがない甘さを含んだ掠れた声だった。
国外へ向かう馬車。しかしなぜだろうとてもとても不安な気持ちになる。
(何故まだ目的地へつかないのだろう)
国境はもちろん王都から近くはない。しかしそれでも午前中に発ったのだ。遅くても夕方にはついているはずなのに窓の外の風景は既に夜だった。
あれから、ウィリアムは一切口を聞いていない。ただ、妙なのだ。あの後からずっとウィリアムは私の顔を見つめている。いつもの冷たい氷の深い蒼の眼差し。けれどどうしようもない熱のようなものを孕んだそれに私は言い知れぬ恐怖を感じた。
「まだ時間がかかる、眠ってもかまわないが……」
「大丈夫です、ウィリアム伯爵様」
妙に優しい声色でそう言われた気がした。聞いたことのない気遣われるような言葉。もうすぐ私は自由になる。それなのに急にこの人はどうしたというのだ。
それからどれほど走っていたかはわからない。ただ、空がわずかに明るくなり始めた頃に私はそこにたどり着いた。
大きな古い館……。
緑の蔦に覆いつくされたまるで強大な鳥かごのようなそんな不気味な館。
「ここは……?」
馬車から降りた私が首を傾げたその刹那、背後から伸びてきたウィリアムの腕に捕まり、しかも何かをかがされた。
私は殺されるのだと直感した。
死を覚悟した時私を襲ったのは深くあたたかい眠気とそして……
「ついに手に入れた」
という今まで聞いたことがない甘さを含んだ掠れた声だった。
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