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12.偏執狂の男と部外者の見たもの02(視点:ネージュ)
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それはのどかな昼下がりだった。
学園にひとりの女がよろよろとやってきたのだ。黒いベールを目深にかぶったその人はベラトリクス嬢の私物を隠したり嫌がらせをしていた伯爵令嬢クレアだった。
全身黒ずくめのあまりに異常な姿に学園内は騒然とした。しかし騒然とするだけにとどまらなかった。彼女は学園の真ん中の庭園に立つとこう叫んだ。
「私は呪われた。恐ろしい魔女、ベラトリクス様に呪われた。そう、ベラトリクス様に悪意をぶつけたものは私のように呪われる。呪われるんだ!!!!」
そう叫んで、被っていたベールが取り去られた。その下にあった顔、その顔にそれを見ていた生徒達は絶叫した。焼けただれていた。かの令嬢は特別美しくはなかったが可愛らしい令嬢だった。しかしそれは見る影もない位顔の上半分が醜い火傷で覆われていた。真っ赤な長い髪を振り乱し、そして緑の底光りする瞳は血走っていた。
「ははははは、私だけじゃない。みんなみーんな呪われるんだ呪われろ呪われろ!!!!!!」
狂ったように笑うその姿に恐怖した。彼女はすぐに衛兵に取り押さえられていったが、その時それを眺めているウィリアムを偶然見つけてしまった……。
彼は笑っていた。それも今までみたどんな笑みよりも満面の笑みだった。
それから直感した。一連の呪い騒動はこの男が首謀者だと。しかし、ウィリアムは監視させていたにも関わらずその証拠が一切上がらない。私は焦っていた。思った以上にこの男は異常だ。
「こんにちは、デボラ伯爵令息、いや同じ殿下に仕えるよしみでもう少し砕けた呼び方をするべきか」
「こんにちは、ウィリアム卿。そうですね。ネージュとお呼びください」
ぼんやりと考えをまとめていた昼下がり、いきなりウィリアムから声をかけられた。宰相の息子だが、家格的に彼のが上なので正しい判断だ。
「ではネージュ。君に聞きたいことがある」
「なんでしょうか。ウィリアム卿が興味を持つようなことなど僕は知らないと思いますが……」
「君はオリオン公爵家についてどう思う?」
意外な問いかけだった。てっきり探りを入れていることについてなんらかの警告でもしてくると思ったのに。しかし、油断はできない。
「これはあくまで僕の所見ですが、建国からの尊い家柄と認識しております。また少々当主の方々は特徴的な性格を持ち合わせていますがそれを以てして王国を支えていると考えております」
「……随分綺麗にまとめたものだ。まぁいい、君の見解通り我が家は特徴的な性格を持っているようだ。それは大なり小なり必ず当主の男に必ずあるものだ」
何が言いたいのだろう。答えの見えない言葉に苛立ちをわずかに覚える。しかしウィリアムはほんのりと笑いながら続けた。
「そしてどうやら私はその趣向がとても強いらしい」
「特殊な性格がですか」
「ああ。隠しても仕方ないからな。つまりそういうことだ」
暗にこれ以上関わるなと警告されている。うっすら浮かべている笑み。その笑みの意味が分かるだけに僕は正直恐ろしくてたまらなかった。この男は僕を邪魔だと認識しているようだと。
「なるほど。それはなんとも……」
口ごもる僕にウィリアムは笑みを浮かべる。美しい整った顔は微笑んでも崩れない。その天使のように見える表情こそ最も危険だ。その意味を知らなければ笑えたかもしれない。しかし、僕は捻れた男だと知っていたから冷や汗が止まらない。
そんな僕をしばらく見つめていたウィリアムだが、興味を無くしたように去っていった。
僕の中で警笛がなる、これ以上は彼に関わるのは得策ではないと。
しかし、何か嫌な予感する。何かがずっとおかしい。その答えがわからない。間違いなくウィリアムが何かをしているはずなのに……。
ただ、ひとつ明らかなのは、ウィリアムが何に対して偏執狂を発症しているかだ。しかしだとしてもウィリアムが何を望み動いているのかがまだ見えないのだ。
バラバラのパーツ。
しかしそれは思いがけず全てがつながることとなった。まずソレイユ様が計画通り婚約破棄を行った日、国外追放されたベラトリクス嬢は国外へ追放される途中に賊に襲われて惨たらしく殺された。
しかし、殺された後すぐにベラトリクス嬢の件で行った調査に問題があったことが判明した。
まず、ソレイユ様はベラトリクス嬢の多数の行いを根拠とし「魔女」としていたが、むしろベラトリクス嬢こそ「聖女」であったのではないかとする証言が上がったのだ。
浮かび上がっていた蝶の痣は紛れもない「聖女」の証だったのではないかと。また、その多数の「魔女」としての行いには根拠がなかった。学園の生徒がベラトリクス嬢の悪事を告発したが、ベラトリクス嬢は「聖女」に目覚めてから学園にはほとんど訪れておらず、市井で人々を救うようになっていた。
ベラトリクス嬢の顔も知らない市井の人間なら黙らせられるなどとソレイユ様は思っていたかもしれない。しかし、その中にいたひとりの人物の発言が全てを覆す。
彼の名はグランバード。かつて英雄と称えられた騎士だった。数多の戦争で功績をおさめたが最後の戦争で腕を失い、自身は使い物にならなくなったからと騎士爵を返上して市井に住んでいた高潔にして未だに影響力のある人物だった。
彼は元騎士だけあり、市井のものが顔をほぼ知らなかったベラトリクス嬢に会ったことがある人物だった。
そして、グランバートの失われた腕を回復させたのもベラトリクス嬢であったと彼は証言したのだ。その彼女が「魔女」であるわけがない。
実直高潔で清貧な元英雄の言葉は王侯貴族も無視はできなかった。
さらに、ベラトリクス嬢の悪事が含まれている期間のうち後半の悪事が誤りであることが実証される。ベラトリクス嬢はそのタイミングにはすでに学園を退学していたのだ。
親しい人のいないベラトリクス嬢が退学したことを誰も知らなかったらしい。特に後半は学園も休みがちだったのもあるが……。
さらに悪いことに、サラサ嬢の持ち物の中にベラトリクス嬢の持ち物が多数あることが判明した。特に彼女が気に入って首から下げていたエメラルドの指輪はベラトリクス嬢の15歳の誕生日に公爵様が贈られたものだということも分かった。
それについて、サラサ嬢はすべてウィリアムからもらったと証言したが、公爵令息にして伯爵であるウィリアムが妹の物を盗む必要等ないこと、学園でベラトリクス嬢の持ち物がなくなっていた事実が判明したことでサラサ嬢こそがベラトリクス嬢を虐げていたという話に次第に変質していった。
学園の貴族達が裏切ったのだ。自身がベラトリクス嬢の悪口を言った全ての者が、それをサラサ嬢の仕業ということにした。手のひら返しというヤツである。
ここまで来てウィリアムが全てサラサ嬢を貶めるためにプレゼントをしていたことが判明し寒気を覚えた。まるで甘く愛でもささやくように笑顔でウィリアムが差し出したものは全て悪意だった。
ウィリアムという男はやはり捻じれていた。
そして、ウィリアムが撒いたであろう毒の種は花を咲かせていく。
結局、ソレイユ様は廃嫡されて幽閉、サラサ嬢は処刑された。しかし妙なのだ。ウィリアムは何故執着していたであろう妹のベラトリクス嬢が死ぬのを見捨てたのだろうか。
あの男なら救えたはずだ。それなのに……。
一応彼の邪魔をしなかったからか、はたまた眼中になかったのか。ソレイユ様に仕えていた僕もクリストファーもほんの少しの謹慎処分ですんだ。
ちなみにウィリアムは妹の死のショックがあること、公爵家が王族にベラトリクス嬢の冤罪について抗議していたこともありお咎めはうやむやとなった。
さらに奇妙なのが、かのウィリアムが例の学園に呪詛を吐きにきたクレア伯爵令嬢と婚約して仲睦まじくしているというのだ。あまりのことに首を傾げた。
ウィリアムの思惑はどこにあったのだろう。そう考えていてそういえばとあることを思いだした。いや思い出さなければよかった。
クレア伯爵令嬢は背格好がベラトリクス嬢に似ていた。そして、クレア伯爵令嬢も赤い髪に緑の瞳をした少女だったはずだ。
話に聞いたベラトリクス嬢の死体はあまりにもひどい有様だったそうだ。そう。顔の判別がつかないほどに……。
僕は側にあった紅茶を流し込んだ。そう、すべて忘れてしまった方がいい。そうして二度とあの男と関わらないように生きて行こうと心から誓ったのだった。
学園にひとりの女がよろよろとやってきたのだ。黒いベールを目深にかぶったその人はベラトリクス嬢の私物を隠したり嫌がらせをしていた伯爵令嬢クレアだった。
全身黒ずくめのあまりに異常な姿に学園内は騒然とした。しかし騒然とするだけにとどまらなかった。彼女は学園の真ん中の庭園に立つとこう叫んだ。
「私は呪われた。恐ろしい魔女、ベラトリクス様に呪われた。そう、ベラトリクス様に悪意をぶつけたものは私のように呪われる。呪われるんだ!!!!」
そう叫んで、被っていたベールが取り去られた。その下にあった顔、その顔にそれを見ていた生徒達は絶叫した。焼けただれていた。かの令嬢は特別美しくはなかったが可愛らしい令嬢だった。しかしそれは見る影もない位顔の上半分が醜い火傷で覆われていた。真っ赤な長い髪を振り乱し、そして緑の底光りする瞳は血走っていた。
「ははははは、私だけじゃない。みんなみーんな呪われるんだ呪われろ呪われろ!!!!!!」
狂ったように笑うその姿に恐怖した。彼女はすぐに衛兵に取り押さえられていったが、その時それを眺めているウィリアムを偶然見つけてしまった……。
彼は笑っていた。それも今までみたどんな笑みよりも満面の笑みだった。
それから直感した。一連の呪い騒動はこの男が首謀者だと。しかし、ウィリアムは監視させていたにも関わらずその証拠が一切上がらない。私は焦っていた。思った以上にこの男は異常だ。
「こんにちは、デボラ伯爵令息、いや同じ殿下に仕えるよしみでもう少し砕けた呼び方をするべきか」
「こんにちは、ウィリアム卿。そうですね。ネージュとお呼びください」
ぼんやりと考えをまとめていた昼下がり、いきなりウィリアムから声をかけられた。宰相の息子だが、家格的に彼のが上なので正しい判断だ。
「ではネージュ。君に聞きたいことがある」
「なんでしょうか。ウィリアム卿が興味を持つようなことなど僕は知らないと思いますが……」
「君はオリオン公爵家についてどう思う?」
意外な問いかけだった。てっきり探りを入れていることについてなんらかの警告でもしてくると思ったのに。しかし、油断はできない。
「これはあくまで僕の所見ですが、建国からの尊い家柄と認識しております。また少々当主の方々は特徴的な性格を持ち合わせていますがそれを以てして王国を支えていると考えております」
「……随分綺麗にまとめたものだ。まぁいい、君の見解通り我が家は特徴的な性格を持っているようだ。それは大なり小なり必ず当主の男に必ずあるものだ」
何が言いたいのだろう。答えの見えない言葉に苛立ちをわずかに覚える。しかしウィリアムはほんのりと笑いながら続けた。
「そしてどうやら私はその趣向がとても強いらしい」
「特殊な性格がですか」
「ああ。隠しても仕方ないからな。つまりそういうことだ」
暗にこれ以上関わるなと警告されている。うっすら浮かべている笑み。その笑みの意味が分かるだけに僕は正直恐ろしくてたまらなかった。この男は僕を邪魔だと認識しているようだと。
「なるほど。それはなんとも……」
口ごもる僕にウィリアムは笑みを浮かべる。美しい整った顔は微笑んでも崩れない。その天使のように見える表情こそ最も危険だ。その意味を知らなければ笑えたかもしれない。しかし、僕は捻れた男だと知っていたから冷や汗が止まらない。
そんな僕をしばらく見つめていたウィリアムだが、興味を無くしたように去っていった。
僕の中で警笛がなる、これ以上は彼に関わるのは得策ではないと。
しかし、何か嫌な予感する。何かがずっとおかしい。その答えがわからない。間違いなくウィリアムが何かをしているはずなのに……。
ただ、ひとつ明らかなのは、ウィリアムが何に対して偏執狂を発症しているかだ。しかしだとしてもウィリアムが何を望み動いているのかがまだ見えないのだ。
バラバラのパーツ。
しかしそれは思いがけず全てがつながることとなった。まずソレイユ様が計画通り婚約破棄を行った日、国外追放されたベラトリクス嬢は国外へ追放される途中に賊に襲われて惨たらしく殺された。
しかし、殺された後すぐにベラトリクス嬢の件で行った調査に問題があったことが判明した。
まず、ソレイユ様はベラトリクス嬢の多数の行いを根拠とし「魔女」としていたが、むしろベラトリクス嬢こそ「聖女」であったのではないかとする証言が上がったのだ。
浮かび上がっていた蝶の痣は紛れもない「聖女」の証だったのではないかと。また、その多数の「魔女」としての行いには根拠がなかった。学園の生徒がベラトリクス嬢の悪事を告発したが、ベラトリクス嬢は「聖女」に目覚めてから学園にはほとんど訪れておらず、市井で人々を救うようになっていた。
ベラトリクス嬢の顔も知らない市井の人間なら黙らせられるなどとソレイユ様は思っていたかもしれない。しかし、その中にいたひとりの人物の発言が全てを覆す。
彼の名はグランバード。かつて英雄と称えられた騎士だった。数多の戦争で功績をおさめたが最後の戦争で腕を失い、自身は使い物にならなくなったからと騎士爵を返上して市井に住んでいた高潔にして未だに影響力のある人物だった。
彼は元騎士だけあり、市井のものが顔をほぼ知らなかったベラトリクス嬢に会ったことがある人物だった。
そして、グランバートの失われた腕を回復させたのもベラトリクス嬢であったと彼は証言したのだ。その彼女が「魔女」であるわけがない。
実直高潔で清貧な元英雄の言葉は王侯貴族も無視はできなかった。
さらに、ベラトリクス嬢の悪事が含まれている期間のうち後半の悪事が誤りであることが実証される。ベラトリクス嬢はそのタイミングにはすでに学園を退学していたのだ。
親しい人のいないベラトリクス嬢が退学したことを誰も知らなかったらしい。特に後半は学園も休みがちだったのもあるが……。
さらに悪いことに、サラサ嬢の持ち物の中にベラトリクス嬢の持ち物が多数あることが判明した。特に彼女が気に入って首から下げていたエメラルドの指輪はベラトリクス嬢の15歳の誕生日に公爵様が贈られたものだということも分かった。
それについて、サラサ嬢はすべてウィリアムからもらったと証言したが、公爵令息にして伯爵であるウィリアムが妹の物を盗む必要等ないこと、学園でベラトリクス嬢の持ち物がなくなっていた事実が判明したことでサラサ嬢こそがベラトリクス嬢を虐げていたという話に次第に変質していった。
学園の貴族達が裏切ったのだ。自身がベラトリクス嬢の悪口を言った全ての者が、それをサラサ嬢の仕業ということにした。手のひら返しというヤツである。
ここまで来てウィリアムが全てサラサ嬢を貶めるためにプレゼントをしていたことが判明し寒気を覚えた。まるで甘く愛でもささやくように笑顔でウィリアムが差し出したものは全て悪意だった。
ウィリアムという男はやはり捻じれていた。
そして、ウィリアムが撒いたであろう毒の種は花を咲かせていく。
結局、ソレイユ様は廃嫡されて幽閉、サラサ嬢は処刑された。しかし妙なのだ。ウィリアムは何故執着していたであろう妹のベラトリクス嬢が死ぬのを見捨てたのだろうか。
あの男なら救えたはずだ。それなのに……。
一応彼の邪魔をしなかったからか、はたまた眼中になかったのか。ソレイユ様に仕えていた僕もクリストファーもほんの少しの謹慎処分ですんだ。
ちなみにウィリアムは妹の死のショックがあること、公爵家が王族にベラトリクス嬢の冤罪について抗議していたこともありお咎めはうやむやとなった。
さらに奇妙なのが、かのウィリアムが例の学園に呪詛を吐きにきたクレア伯爵令嬢と婚約して仲睦まじくしているというのだ。あまりのことに首を傾げた。
ウィリアムの思惑はどこにあったのだろう。そう考えていてそういえばとあることを思いだした。いや思い出さなければよかった。
クレア伯爵令嬢は背格好がベラトリクス嬢に似ていた。そして、クレア伯爵令嬢も赤い髪に緑の瞳をした少女だったはずだ。
話に聞いたベラトリクス嬢の死体はあまりにもひどい有様だったそうだ。そう。顔の判別がつかないほどに……。
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