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08.対峙する
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兄との会話以来、リベリオンに対しての不信感は増すばかりだ。だから一度しっかりと話をしたい。そう思って私は話ができるようにリハビリを始めて、話がある程度できるようになった。
「シルビアはとても頑張っているね」
「おかげさまで、もう少しでちゃんとしゃべれるようにもどれそうよ」
「よかったよ、シルビア」
そう皮肉を込めて答える。リベリオンは嬉しそうにしているように見えたが一瞬歪んだ表情になったのを私は見落としはしなかった。
「ねぇ、リベリオン。私、貴方に聞きたいことがあるの」
「なんだい?」
「貴方はリリアが貴方を裏切ったといったけど、彼女は何をしたのかしら?」
まずは、何がリベリオンをあそこまで愛していた女性への執着を失せさせたのかが気になった。それについてリベリオンはあっさりと吐露してくれた。
「リリアはずっと僕に嘘をついていたんだ。僕に自分は「病弱」だと嘘をね」
その言葉に、リリアは確かに「病弱」と言われてはいたが、割と社交界にも参加していてそれが本当か私もいぶかしがっていたことを思い出した。
一応、診断症のある確か体の内部系の疾患だと聞いていたが、どうやらそれは捏造したもだったそうだ。
「でも、なぜそんなウソをついたのかしら?」
私が何気なく問うと、一瞬リベリオンの表情が無になるのがわかった。しかし次の瞬間には笑顔になる。
「さぁ、僕には全く心当たりがない」
間違いなく嘘だった。けれどそれを掘り返せるほど今の私には勇気はない。なぜなら、まだ歩けないので万が一の時に負けてしまうからだ。
「ところでリベリオン、もうひとつ質問があるの」
「いいよ、君のためならなんでも答えよう」
(大嘘つきね)
内心で苛立ちながらも、私はあの疑問を念のためぶつけることにした。
「私へプレゼントしてくれたオレンジのガーベラなんだけど、どうして私の好きな花をしっていたの?」
「それは、君のご両親から……」
「いいえ、私の両親はそれを知らないの」
追い打ちをかけるように返す。暗に両親に聞いたなどという嘘は通用しないと牽制した。しかし、
「すまない、嘘をついた。僕は君の好きな花ひとつ知らない自分に絶望して、ある人物からそれを聞いたんだ」
と当たり障りなく答えた。なら追撃しよう。
「その人物はどなたですの?」
「それは秘密だ。そのうち話そう」
そう答えたリベリオンだが、私はごまかせない。彼はそれを話す気がないことがすぐにわかってしまったのだ。
「シルビアはとても頑張っているね」
「おかげさまで、もう少しでちゃんとしゃべれるようにもどれそうよ」
「よかったよ、シルビア」
そう皮肉を込めて答える。リベリオンは嬉しそうにしているように見えたが一瞬歪んだ表情になったのを私は見落としはしなかった。
「ねぇ、リベリオン。私、貴方に聞きたいことがあるの」
「なんだい?」
「貴方はリリアが貴方を裏切ったといったけど、彼女は何をしたのかしら?」
まずは、何がリベリオンをあそこまで愛していた女性への執着を失せさせたのかが気になった。それについてリベリオンはあっさりと吐露してくれた。
「リリアはずっと僕に嘘をついていたんだ。僕に自分は「病弱」だと嘘をね」
その言葉に、リリアは確かに「病弱」と言われてはいたが、割と社交界にも参加していてそれが本当か私もいぶかしがっていたことを思い出した。
一応、診断症のある確か体の内部系の疾患だと聞いていたが、どうやらそれは捏造したもだったそうだ。
「でも、なぜそんなウソをついたのかしら?」
私が何気なく問うと、一瞬リベリオンの表情が無になるのがわかった。しかし次の瞬間には笑顔になる。
「さぁ、僕には全く心当たりがない」
間違いなく嘘だった。けれどそれを掘り返せるほど今の私には勇気はない。なぜなら、まだ歩けないので万が一の時に負けてしまうからだ。
「ところでリベリオン、もうひとつ質問があるの」
「いいよ、君のためならなんでも答えよう」
(大嘘つきね)
内心で苛立ちながらも、私はあの疑問を念のためぶつけることにした。
「私へプレゼントしてくれたオレンジのガーベラなんだけど、どうして私の好きな花をしっていたの?」
「それは、君のご両親から……」
「いいえ、私の両親はそれを知らないの」
追い打ちをかけるように返す。暗に両親に聞いたなどという嘘は通用しないと牽制した。しかし、
「すまない、嘘をついた。僕は君の好きな花ひとつ知らない自分に絶望して、ある人物からそれを聞いたんだ」
と当たり障りなく答えた。なら追撃しよう。
「その人物はどなたですの?」
「それは秘密だ。そのうち話そう」
そう答えたリベリオンだが、私はごまかせない。彼はそれを話す気がないことがすぐにわかってしまったのだ。
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