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58.神に背いてもミケを愛している(側近ガトー視点)
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とりあえず、上司からセクハラ受けた疑惑は晴れたのだが、目の前で何故か私の貞操をめぐって竜神が争いを起こしているようだ。美しいのは罪とはこのことだろう。
しかし、申し訳ないがたとえ神に背くことになっても私が愛しているのはミケだけだ。なんだろう、神に背くことになってもって物凄くカッコイイな。滅多に使えないのでここは心の中でだけでももう1回は復唱しようか……。
「ガトー、『神に背くことになっても』と独り言を言いながら、なにニヤニヤしている。それよりもあの変態の竜神達が争っているうちになんとかしてしまおう」
小声でそう言った竜帝様の目は完全に目怖っになっている。もう完全に竜神達を、腐っても神様なのに敬うどころか軽蔑しているような目である。そんな竜帝様に被る様に、同じ目をした私のように美しい人が現れた。
「変態竜神ども……、ドラクロア、見た目はヨグ様の生き写しだけれど僕に一番性格が似ている君ならあの汚物どもを燻蒸したいだろう??ガトーも救出できたし、これを貸してあげよう」
そう言って、その美しい人が、竜帝様に『聖母ルキア印の消毒防護服』と記載された服と、『聖母ルキア印の消毒』と書かれた禍々しいなんというか消毒液が噴射される装置を渡した。
「ありがとうございます、聖母ルキア様」
「礼には及ばない」
顔の造形は全く違うが息ぴったりで納得しあったふたりはそれを身に着けて、醜く変態頂上決戦をしている竜神らにその液体を噴射した。
「ちょ、えっ、ルキオ、やめなさい。こら、汚物はヨグ様だけだ」
「はっ??むしろティラノたんとドラクロアが消毒してくるとか、これ新しいプレイじゃない??いいね、斬新だね。すごく染みる気がするけどそれもまた良いね!!」
消毒液まみれになり弱っているかもしれない、変態蛇竜神を見て、チャンスだと思った。先ほど彼に交わされた際にこっそり魔力で描いていた封印用の魔法陣に力をこめた。
「ん??何故か光って……」
「眩しいね。なんでかな??」
ふたりが気付いたがもう発動されたのでいけるはずだ。
「先ほど、攻撃をかわしながら描いた封印の魔法陣です、さぁ、悪い変態蛇竜神、お覚悟!!」
再び全裸でカッコイイポーズを決めて、私は尻から魔力をほうひ、もとい放出した。けっして漏らしてはない。
その結果。
「ガトー!!なんて悪い子だ!!」
「ガトーたん!!よりによって変態じじぃとなんで僕ごと封印しているの??」
眩い光に包まれて、変態蛇竜神となんか竜帝様に似ている変態の竜神様が合わせてその魔法陣に飲まれていった。
「ガトー偉いですよ」
そう防護服の麗人が言った。表情は見えないがすごく良い笑顔なんだろうなと推測した。
「ルキア様、その、ヨグ様ごと持ってかれましたが……」
「問題ない。ヨグなら彼には時の概念がないのですぐ帰ってくるでしょう」
竜帝様が自分に似た神様を心配しているようだったが、その辺りは問題ないということなので、これにて一件落着……。
「まだだ、確かに我々の父なるイグは奪われたが、蛇は殲滅されるまでお前たちと戦う」
そう言って、確かナーガって蛇獣人とそれに従うように蛇獣人達が集まってきた。そう言えば死ぬまでどうのこうのと言っていた気がした。かなりしつこいようだ。
そんな蛇たちが我々に牙を剥こうとした時だった。
「やめなさい!!」
しかし、申し訳ないがたとえ神に背くことになっても私が愛しているのはミケだけだ。なんだろう、神に背くことになってもって物凄くカッコイイな。滅多に使えないのでここは心の中でだけでももう1回は復唱しようか……。
「ガトー、『神に背くことになっても』と独り言を言いながら、なにニヤニヤしている。それよりもあの変態の竜神達が争っているうちになんとかしてしまおう」
小声でそう言った竜帝様の目は完全に目怖っになっている。もう完全に竜神達を、腐っても神様なのに敬うどころか軽蔑しているような目である。そんな竜帝様に被る様に、同じ目をした私のように美しい人が現れた。
「変態竜神ども……、ドラクロア、見た目はヨグ様の生き写しだけれど僕に一番性格が似ている君ならあの汚物どもを燻蒸したいだろう??ガトーも救出できたし、これを貸してあげよう」
そう言って、その美しい人が、竜帝様に『聖母ルキア印の消毒防護服』と記載された服と、『聖母ルキア印の消毒』と書かれた禍々しいなんというか消毒液が噴射される装置を渡した。
「ありがとうございます、聖母ルキア様」
「礼には及ばない」
顔の造形は全く違うが息ぴったりで納得しあったふたりはそれを身に着けて、醜く変態頂上決戦をしている竜神らにその液体を噴射した。
「ちょ、えっ、ルキオ、やめなさい。こら、汚物はヨグ様だけだ」
「はっ??むしろティラノたんとドラクロアが消毒してくるとか、これ新しいプレイじゃない??いいね、斬新だね。すごく染みる気がするけどそれもまた良いね!!」
消毒液まみれになり弱っているかもしれない、変態蛇竜神を見て、チャンスだと思った。先ほど彼に交わされた際にこっそり魔力で描いていた封印用の魔法陣に力をこめた。
「ん??何故か光って……」
「眩しいね。なんでかな??」
ふたりが気付いたがもう発動されたのでいけるはずだ。
「先ほど、攻撃をかわしながら描いた封印の魔法陣です、さぁ、悪い変態蛇竜神、お覚悟!!」
再び全裸でカッコイイポーズを決めて、私は尻から魔力をほうひ、もとい放出した。けっして漏らしてはない。
その結果。
「ガトー!!なんて悪い子だ!!」
「ガトーたん!!よりによって変態じじぃとなんで僕ごと封印しているの??」
眩い光に包まれて、変態蛇竜神となんか竜帝様に似ている変態の竜神様が合わせてその魔法陣に飲まれていった。
「ガトー偉いですよ」
そう防護服の麗人が言った。表情は見えないがすごく良い笑顔なんだろうなと推測した。
「ルキア様、その、ヨグ様ごと持ってかれましたが……」
「問題ない。ヨグなら彼には時の概念がないのですぐ帰ってくるでしょう」
竜帝様が自分に似た神様を心配しているようだったが、その辺りは問題ないということなので、これにて一件落着……。
「まだだ、確かに我々の父なるイグは奪われたが、蛇は殲滅されるまでお前たちと戦う」
そう言って、確かナーガって蛇獣人とそれに従うように蛇獣人達が集まってきた。そう言えば死ぬまでどうのこうのと言っていた気がした。かなりしつこいようだ。
そんな蛇たちが我々に牙を剥こうとした時だった。
「やめなさい!!」
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