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46.話がややこしくなってる(ルカ視点)
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「ある方??誰だその盗人は。モレクは私が、私の可愛い弟の誕生日に送った牛の悪魔だ」
「えっ、いや、モレクは犬です。ジャーマンシェパードです、だから名前は同じですが、全くの別人、いや、別獣です」
モレクは牛みたいに大きかったりするけど、ジャーマンシェパードなのでシオン大公様が話しているモレクとは違う。モレクは賢い大きな犬だ。牛の悪魔なわけがない。
「そうだ、これはどうみても犬だ。角は生えているが犬だ」
「ギルフェル。角が生えた生き物は一般的に犬である可能性はほぼ皆無だよ。頭が良いのにたまに天然なところもすごく魅力的だけれど、このモレクは牛だ。絶対に牛なんだ。いや、この際、牛か否かはどうでも良い。何故お前がこの国に殺された私の大切な弟のルキウスに与えた素敵なモレクを連れていてしかも懐かれている」
モレクはシオン大公様を穏やかな瞳で見つめながらも僕に頭を撫でろと脇腹にスリスリしながら要求するので、でっかわいいモレクを僕は高速もふーるしながら顔だけキリっとさせてシオン大公様を見つめた。
「僕はこの子を盗んでません。小さい頃に家族にいじめられて、泣いていたらなんかシオン大公様に似た人が僕にくれたんです」
「はっ?私に似た人??何言っている。だからモレクは私の弟のルキウス、人質としてこの国との平和交渉のために特別な力を持っていた弟は連れてこられて、10年前に発生した事故で……事故で死んでしまった。赤ちゃんの時に連れてこられて、まだ小さかったのに、幼い子だったのに一度もちゃんと抱きしめてあげることもできなかった、私の大切な家族。その弟の誕生日に丁度この国に用事があった叔父に頼んでこっそり届けてもらったはずだ、それをお前は横領したのか!!ううっ、ルキウス。可哀そうに……」
そこまで話して、シオン大公様は泣いていた。大切な家族の死んだ時のことなんて思いだしたら辛いに決まっている。するともふーるされていたモレクがシオン大公様の側まで行って頭をスリスリとした。
「クーンクーン」
「モレク、慰めてくれるのかい??懐かしい獣臭と血の香り。やっぱり君はモレクだな。フルー家に代々仕えてくれている大切な牛の悪魔、なぜフルー大公家の血筋の人間にしかなつかないはずのモレクがあのえせ天使に懐く??」
心底不思議そうにシオン大公様が僕を見ている。
「ルカが美しい天使だからだろう」
そう言って、僕を自身の後ろに隠す大魔王様。相変わらず無表情だけれど何かちょっと焦っている感じがした。
「ルカ、汚染されるからあまり話してはいけない」
「ギルフェル酷いな。むしろギルフェルがそれに触れていると汚染される、だから……」
「……あの、ずっと疑問だったんですが、ルカっちのこと大公様はどう見えるんですか??」
いきなりふたりの会話に空気を全く読まずに割り込んだベルっち。
「金髪碧眼のさえない男だろう??」
「……俺には白金の髪に、紫の瞳をした、前大公夫人で若くして儚くなられてた、シオン大公様のお母様によく似た天使のような子に見えます。正直、俺の理想のタイプです」
少し、赤面するベルっち。ベルっちの性癖のカミングアウトはともかく、ベルっちには白金の髪に紫の瞳に見えるらしい。しかし、僕は金髪碧眼だ。だってアクアマリン伯爵家の人間はみんな青い目をしているだから……。
「ベルっち何をいってるの!!僕は金髪碧眼だよ。大丈夫??」
「……相貌失認魔法か……」
「えっ、いや、モレクは犬です。ジャーマンシェパードです、だから名前は同じですが、全くの別人、いや、別獣です」
モレクは牛みたいに大きかったりするけど、ジャーマンシェパードなのでシオン大公様が話しているモレクとは違う。モレクは賢い大きな犬だ。牛の悪魔なわけがない。
「そうだ、これはどうみても犬だ。角は生えているが犬だ」
「ギルフェル。角が生えた生き物は一般的に犬である可能性はほぼ皆無だよ。頭が良いのにたまに天然なところもすごく魅力的だけれど、このモレクは牛だ。絶対に牛なんだ。いや、この際、牛か否かはどうでも良い。何故お前がこの国に殺された私の大切な弟のルキウスに与えた素敵なモレクを連れていてしかも懐かれている」
モレクはシオン大公様を穏やかな瞳で見つめながらも僕に頭を撫でろと脇腹にスリスリしながら要求するので、でっかわいいモレクを僕は高速もふーるしながら顔だけキリっとさせてシオン大公様を見つめた。
「僕はこの子を盗んでません。小さい頃に家族にいじめられて、泣いていたらなんかシオン大公様に似た人が僕にくれたんです」
「はっ?私に似た人??何言っている。だからモレクは私の弟のルキウス、人質としてこの国との平和交渉のために特別な力を持っていた弟は連れてこられて、10年前に発生した事故で……事故で死んでしまった。赤ちゃんの時に連れてこられて、まだ小さかったのに、幼い子だったのに一度もちゃんと抱きしめてあげることもできなかった、私の大切な家族。その弟の誕生日に丁度この国に用事があった叔父に頼んでこっそり届けてもらったはずだ、それをお前は横領したのか!!ううっ、ルキウス。可哀そうに……」
そこまで話して、シオン大公様は泣いていた。大切な家族の死んだ時のことなんて思いだしたら辛いに決まっている。するともふーるされていたモレクがシオン大公様の側まで行って頭をスリスリとした。
「クーンクーン」
「モレク、慰めてくれるのかい??懐かしい獣臭と血の香り。やっぱり君はモレクだな。フルー家に代々仕えてくれている大切な牛の悪魔、なぜフルー大公家の血筋の人間にしかなつかないはずのモレクがあのえせ天使に懐く??」
心底不思議そうにシオン大公様が僕を見ている。
「ルカが美しい天使だからだろう」
そう言って、僕を自身の後ろに隠す大魔王様。相変わらず無表情だけれど何かちょっと焦っている感じがした。
「ルカ、汚染されるからあまり話してはいけない」
「ギルフェル酷いな。むしろギルフェルがそれに触れていると汚染される、だから……」
「……あの、ずっと疑問だったんですが、ルカっちのこと大公様はどう見えるんですか??」
いきなりふたりの会話に空気を全く読まずに割り込んだベルっち。
「金髪碧眼のさえない男だろう??」
「……俺には白金の髪に、紫の瞳をした、前大公夫人で若くして儚くなられてた、シオン大公様のお母様によく似た天使のような子に見えます。正直、俺の理想のタイプです」
少し、赤面するベルっち。ベルっちの性癖のカミングアウトはともかく、ベルっちには白金の髪に紫の瞳に見えるらしい。しかし、僕は金髪碧眼だ。だってアクアマリン伯爵家の人間はみんな青い目をしているだから……。
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「……相貌失認魔法か……」
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