ケツで抱くタイプのバブみのある騎士団長様がなぜか僕だけ犯そうとします

ひよこ麺

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16.王太子の歪んだ愛情が怖すぎる02(王太子視点)

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「嘘だ、嘘だ、嘘だ!!だったら、だったら、僕がルベルスを手に入れたのに、妻にしたのに!!」

大きな声で僕は叫びながら部屋中のガラス製の器を地面に投げる。

ガシャンガシャン

と甲高い音を立てて壊れる食器達を前にしても心が晴れることはなかった。それほどに今明かされた話は衝撃的だったのだ。

僕が誰よりも愛しているルベルスが国境騎士団団長に犯された、あの魔性のケツを持つと言われて自らが抱かれても抱こうとしたことがない男がだ。

その光景をこっそり仕込んであった望遠魔法でなすすべもなく見てしまったことで心が完全におかしくなっていた。

さらに、僕の誰よりも愛おしいルベルスの秘密も明らかになった。

そもそも、辺境伯家は男すら孕ませる性質を持つとされているがそれだけが彼等の力ではない。そもそも辺境伯家は元々隣にあった国の王家で彼等は『奇跡の子』を本能的に嗅ぎ分ける能力があるのだと言い伝えられている。

それは、『奇跡の子』つまり『男でも子を産めるとても貴重な存在』を見つけるという能力で、その団長に嫁と認識されたルベルスは『奇跡の子』に間違いなくもっと早く分かればすぐにでも保護監禁、もとい僕の妻として王宮へ向かえて他の誰とも会わせないで永遠にふたりっきりで幸せに過ごすことが可能だったということ、つまり今までの僕の行動はすべてが無駄だったのだ。

(いや、しかし、だとしたら何故いままでそのことがわからなかった??『奇跡の子』は貴重だ。検査で分かればそれこそ保護監禁もとい国家保護の対象になるのに……)

僕はそこまで考えて、ルベルスの兄である憎い従兄弟の顔が浮かんだ。

『奇跡の子』に関する検査は、万全を期すため親族同伴で行われる。それは発見された『奇跡の子』がその場で連れ去られたりすることを防ぐためだ。

つまり、ルベルスの検査の時には必ずレイモンドがいたのだ。

そこまで考えた瞬間、全てのパーツがひとつに重なる。その瞬間、今までの苛立ちは嘘のように晴れた。むしろこれを利用しない手はない。

(これで、ルベルスを合法的に僕だけのルベルスにできるし、憎いレイモンドも合法的に葬り去れる。ああ、ルベルス……)

ずっと恋焦がれてきた美しい姿が浮かぶ、その美しいルベルスをついに『××せる』。

頭の中にその考えが浮かんだ瞬間、僕の動きはとても速かった。

「今すぐ、国境騎士団の元へ行くぞ。『奇跡の子』の秘匿は『国家反逆罪』になるほど悪質なものだ。フィッセル小侯爵にはその嫌疑が掛かっているので今すぐ拘束しろ。そして……、ルベルス・フィッセルが『奇跡の子』の場合は王族で大切に保護かんき、保護し大切に大切にしないといけないので現行の罪は無効としただち保護かん、もとい安全なところに保護する必要がある」

そう宣言し、僕は、ある人物をつれて辺境伯領へ急ぎで向かいつつ、レイモンドを捉える命令をしたのだった。
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