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第1章 アラサー女子、サレカノになる
第2話
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花の家庭は複雑で、小学生の低学年の頃に父親が不倫の挙げ句に蒸発し、数年後に悪意の遺棄が成立して離婚。六年生の頃に母が事故死した。
頼れる親戚もなく半年ほど施設に預けられたが、母の死を知った祖母が迎えに来てくれたので、中学生から高校卒業まで祖母の家で育ててもらった。
母は年の離れた男性との結婚を、実家から大反対されていたというのだ。
反対を押し切って結婚した手前、離婚してシングルマザーになってしまったことを親に言えなかったらしい。
花自身も、幼い頃に祖父母に会った記憶はなかった。
祖母は独り身の年金暮らしの上、老病もあって決して裕福ではなかったが、それでも花のために、すこしずつお金を貯め、隣家に住む弁護士に後見を頼んでくれていた。
花自身、祖母に負担をかけたくない一心で高校時代はアルバイトに勤しみ、奨学金で進学する予定だった。
ひょっこり父親が現れたのは、志望校に合格した頃のこと。
花の大学進学を反対した挙げ句、夜職に就くよう強要してきたのである。
「大学なんか行っても金にならねえ。顔があるんだから夜職で稼げ!」
父の言動はほとんど記憶していないが、その台詞だけはいやに耳についたまま残っていた。心の底から唾棄すべき父親だと思っている。
そして、父親の登場は、祖母の病気を確実に悪化させた。花の高校卒業を待たずに、祖母は亡くなってしまったのだ。
その後、後見人の弁護士に助けてもらって学校近くにアパートを借り、学業とアルバイトに振り切った大学生活を送った。
――そういう背景があるから、親の反対なんてこの世で最悪で最低なものだと思っていたし、自力で進学する方法はいくらでもあるということを、見るからにお坊ちゃん育ちの男子高校生に、少々の皮肉を込めて教えた――ただそれだけのことだった。
「はい、どうぞ」
三浦がふたりの前に出したのは、カフェオレボウルにたっぷり入ったカフェオレだ。
「いただきます」
それを口にした大稀は、カフェオレボウルをカウンターに置くと満面の笑みを浮かべる。
「なつかしい味だなあ! 自分ではこの味は出せなかったんですよね。店長がまたここにお店を出すなら、毎日飲めるようになりますね」
「そうね、また大稀くんが来てくれるとうれしいよ。花ちゃんにバイトしてもらうのは無理そうだけど」
「それはうちが困ります。彼女は我が社になくてはならない大事な社員なんですから、今後は花さんともども、ビジネスパートナーとしてお願いします」
花はふたりのやりとりを聞いていたが、所変われど、変わらない空気に触れているうちに、なんとか調子を取り戻しつつあった。
「そういえば店長、奥さまのご実家に戻られるっておっしゃってましたが、また東京に?」
「そうそう。お義父さんの介護で実家に戻ったんだけど、昨年亡くなってね、また東京に戻ることにしたんだ。奥さんの実家は山陰地方の小さな町だけど、あっちでも古民家カフェをやってたんだよ」
「古民家カフェ! 写真とかあります?」
「あるよ。一応、今回のコンセプトの参考にと思って、画像を用意しておいたんだ」
そう言って三浦がタブレットを持ってきて、大稀と花の間に置いた。
「へえ、いい雰囲気のお店ですね。これを閉めちゃったのはもったいないな……」
画像を眺めた大稀がそう漏らすのを聞き、三浦はうれしそうな顔をする。
「でしょう? でもあちらでは将来的に顧客の減少が止められないし、僕らもまだ隠棲する年じゃないからね。再起をかけて上京したんだけど、まさかこんな素敵な再会が待ってたなんて、なんでも行動してみるものだね!」
こうして思わぬ再会に話が弾み、仕事の打ち合わせも順調に進んだ。
新規カフェの名称はまだ決まっていないとのことだったが、新宿御苑のお店は『Cafe薫風』といった。オーナーの名前が薫なので、店名に使ったそうだ。
薫風とは、初夏の若葉や青葉の香りを含んだ穏やかな風のことで、三浦店長の人柄にもぴったり当てはまっているし、変える必要はないんじゃないかと提案したら、すんなり採用となった。
帰る頃には、クライアントだけではなく、大稀との距離感もだいぶ縮まったような気がする。
それまでは社長と社員という明確なラインがあったが、その境界がやや曖昧になったような……。
それ以降、この仕事に端を発して、大稀とよくミーティングをするようになった。
新規カフェのWEBサイト制作は花がメインを担当し、大稀はWEBディレクターとして花の作業をバックアップしてくれる。実質二人体制の業務なので、綿密な詰めが必要なのだ。
三浦がそうと知らずに花の作品を見て指名してくれた通り、感性に通じるものがあるし、過去に三年も一緒に働いていた関係なので、彼の考え方や美意識、こだわりといった部分を知っているのも強みだ。
「俺も花さんの手描きポップが気に入って店に通ってたクチなので、三浦さんの求めてるものはなんとなくわかります。花さん主導の初仕事としては、できすぎなくらいぴったりな仕事ですよね」
「そう言われると照れますね……」
大稀はしきりに花のセンスの良さに感心しているし、彼がくれるアドバイスから別の着眼点に気づくこともあるし、ビジネスの相手として互いにリスペクトしあえる関係になっていった。
ときには、WEBデザインチームのディレクターである紀伊も交えて、話し合いに熱が入る。入りすぎて、時間の経過がわからなくなるほどだ。
「――いつまでも議論が尽きないようですが、もう二十二時過ぎてます。そろそろ切り上げないと、慎さんが目くじら立てますよー」
紀伊の一言で、花と大稀は沈黙した。社員の労務管理に厳しい、管理部の藤堂慎が苦言を呈する顔が目に浮かんだからだ。
慎はこの会社で一番年長で、泣く子も黙る人事総務部長である。労務管理のエキスパートでもあり、バックオフィス業務を一手に引き受けている。
「というわけで、わたくしは一足先に失礼させていただきます。明日は早朝から凌一くんと旅行なんです、いい加減に帰らせてください」
そう言って紀伊があわただしく出て行ったが、花は目をぱちくりさせて紀伊が出て行ったドアを見つめる。
「花さん? どうかしました?」
「え、今、紀伊さんが凌一さんと旅行って……」
「ああ、あのふたり卒業した頃からずっと付き合ってるんですよ。知りませんでした?」
「えっ!?」
花は首を左右にふるふると振った。そんな気配はこれまで一度も察したことがない。今日一番の驚きだった。
「微塵もそんな気配は感じませんでした……私が鈍いだけ?」
「いやあ、あのふたりは色恋より仕事の優先順位がはるかに上だから、そういう雰囲気を出すことすら忘れてるんでしょう。――僕らも帰りましょうか」
「そ、そうですね」
会社を施錠して一階に降りると、大稀から五千円札を手渡された。
「もう時間も遅いですし、いくら近所とはいえ、歩いて帰らせたら安全配慮義務違反になってしまいますから、タクシーで帰って。それだけあれば足りる?」
「え、大丈夫ですよ。なんなら電車で……」
お札を返そうとしたが、大稀は受け取ってくれなかった。
「電車だと乗り換えなきゃいけないでしょ? めんどくさいし」
通勤に使っているクロスバイクを押す大稀に先導され、表通りまでやってくると、有無を言わさずタクシーに乗せられてしまった。
「おつりも領収書もいいから、気をつけて帰ってください」
「え、でも……」
「じゃあ、また月曜日に」
タクシーのドアが閉まると、大稀は手を振ってクロスバイクにまたがり、そのまま花とは反対方向に走り去った。
花の家庭は複雑で、小学生の低学年の頃に父親が不倫の挙げ句に蒸発し、数年後に悪意の遺棄が成立して離婚。六年生の頃に母が事故死した。
頼れる親戚もなく半年ほど施設に預けられたが、母の死を知った祖母が迎えに来てくれたので、中学生から高校卒業まで祖母の家で育ててもらった。
母は年の離れた男性との結婚を、実家から大反対されていたというのだ。
反対を押し切って結婚した手前、離婚してシングルマザーになってしまったことを親に言えなかったらしい。
花自身も、幼い頃に祖父母に会った記憶はなかった。
祖母は独り身の年金暮らしの上、老病もあって決して裕福ではなかったが、それでも花のために、すこしずつお金を貯め、隣家に住む弁護士に後見を頼んでくれていた。
花自身、祖母に負担をかけたくない一心で高校時代はアルバイトに勤しみ、奨学金で進学する予定だった。
ひょっこり父親が現れたのは、志望校に合格した頃のこと。
花の大学進学を反対した挙げ句、夜職に就くよう強要してきたのである。
「大学なんか行っても金にならねえ。顔があるんだから夜職で稼げ!」
父の言動はほとんど記憶していないが、その台詞だけはいやに耳についたまま残っていた。心の底から唾棄すべき父親だと思っている。
そして、父親の登場は、祖母の病気を確実に悪化させた。花の高校卒業を待たずに、祖母は亡くなってしまったのだ。
その後、後見人の弁護士に助けてもらって学校近くにアパートを借り、学業とアルバイトに振り切った大学生活を送った。
――そういう背景があるから、親の反対なんてこの世で最悪で最低なものだと思っていたし、自力で進学する方法はいくらでもあるということを、見るからにお坊ちゃん育ちの男子高校生に、少々の皮肉を込めて教えた――ただそれだけのことだった。
「はい、どうぞ」
三浦がふたりの前に出したのは、カフェオレボウルにたっぷり入ったカフェオレだ。
「いただきます」
それを口にした大稀は、カフェオレボウルをカウンターに置くと満面の笑みを浮かべる。
「なつかしい味だなあ! 自分ではこの味は出せなかったんですよね。店長がまたここにお店を出すなら、毎日飲めるようになりますね」
「そうね、また大稀くんが来てくれるとうれしいよ。花ちゃんにバイトしてもらうのは無理そうだけど」
「それはうちが困ります。彼女は我が社になくてはならない大事な社員なんですから、今後は花さんともども、ビジネスパートナーとしてお願いします」
花はふたりのやりとりを聞いていたが、所変われど、変わらない空気に触れているうちに、なんとか調子を取り戻しつつあった。
「そういえば店長、奥さまのご実家に戻られるっておっしゃってましたが、また東京に?」
「そうそう。お義父さんの介護で実家に戻ったんだけど、昨年亡くなってね、また東京に戻ることにしたんだ。奥さんの実家は山陰地方の小さな町だけど、あっちでも古民家カフェをやってたんだよ」
「古民家カフェ! 写真とかあります?」
「あるよ。一応、今回のコンセプトの参考にと思って、画像を用意しておいたんだ」
そう言って三浦がタブレットを持ってきて、大稀と花の間に置いた。
「へえ、いい雰囲気のお店ですね。これを閉めちゃったのはもったいないな……」
画像を眺めた大稀がそう漏らすのを聞き、三浦はうれしそうな顔をする。
「でしょう? でもあちらでは将来的に顧客の減少が止められないし、僕らもまだ隠棲する年じゃないからね。再起をかけて上京したんだけど、まさかこんな素敵な再会が待ってたなんて、なんでも行動してみるものだね!」
こうして思わぬ再会に話が弾み、仕事の打ち合わせも順調に進んだ。
新規カフェの名称はまだ決まっていないとのことだったが、新宿御苑のお店は『Cafe薫風』といった。オーナーの名前が薫なので、店名に使ったそうだ。
薫風とは、初夏の若葉や青葉の香りを含んだ穏やかな風のことで、三浦店長の人柄にもぴったり当てはまっているし、変える必要はないんじゃないかと提案したら、すんなり採用となった。
帰る頃には、クライアントだけではなく、大稀との距離感もだいぶ縮まったような気がする。
それまでは社長と社員という明確なラインがあったが、その境界がやや曖昧になったような……。
それ以降、この仕事に端を発して、大稀とよくミーティングをするようになった。
新規カフェのWEBサイト制作は花がメインを担当し、大稀はWEBディレクターとして花の作業をバックアップしてくれる。実質二人体制の業務なので、綿密な詰めが必要なのだ。
三浦がそうと知らずに花の作品を見て指名してくれた通り、感性に通じるものがあるし、過去に三年も一緒に働いていた関係なので、彼の考え方や美意識、こだわりといった部分を知っているのも強みだ。
「俺も花さんの手描きポップが気に入って店に通ってたクチなので、三浦さんの求めてるものはなんとなくわかります。花さん主導の初仕事としては、できすぎなくらいぴったりな仕事ですよね」
「そう言われると照れますね……」
大稀はしきりに花のセンスの良さに感心しているし、彼がくれるアドバイスから別の着眼点に気づくこともあるし、ビジネスの相手として互いにリスペクトしあえる関係になっていった。
ときには、WEBデザインチームのディレクターである紀伊も交えて、話し合いに熱が入る。入りすぎて、時間の経過がわからなくなるほどだ。
「――いつまでも議論が尽きないようですが、もう二十二時過ぎてます。そろそろ切り上げないと、慎さんが目くじら立てますよー」
紀伊の一言で、花と大稀は沈黙した。社員の労務管理に厳しい、管理部の藤堂慎が苦言を呈する顔が目に浮かんだからだ。
慎はこの会社で一番年長で、泣く子も黙る人事総務部長である。労務管理のエキスパートでもあり、バックオフィス業務を一手に引き受けている。
「というわけで、わたくしは一足先に失礼させていただきます。明日は早朝から凌一くんと旅行なんです、いい加減に帰らせてください」
そう言って紀伊があわただしく出て行ったが、花は目をぱちくりさせて紀伊が出て行ったドアを見つめる。
「花さん? どうかしました?」
「え、今、紀伊さんが凌一さんと旅行って……」
「ああ、あのふたり卒業した頃からずっと付き合ってるんですよ。知りませんでした?」
「えっ!?」
花は首を左右にふるふると振った。そんな気配はこれまで一度も察したことがない。今日一番の驚きだった。
「微塵もそんな気配は感じませんでした……私が鈍いだけ?」
「いやあ、あのふたりは色恋より仕事の優先順位がはるかに上だから、そういう雰囲気を出すことすら忘れてるんでしょう。――僕らも帰りましょうか」
「そ、そうですね」
会社を施錠して一階に降りると、大稀から五千円札を手渡された。
「もう時間も遅いですし、いくら近所とはいえ、歩いて帰らせたら安全配慮義務違反になってしまいますから、タクシーで帰って。それだけあれば足りる?」
「え、大丈夫ですよ。なんなら電車で……」
お札を返そうとしたが、大稀は受け取ってくれなかった。
「電車だと乗り換えなきゃいけないでしょ? めんどくさいし」
通勤に使っているクロスバイクを押す大稀に先導され、表通りまでやってくると、有無を言わさずタクシーに乗せられてしまった。
「おつりも領収書もいいから、気をつけて帰ってください」
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