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2話:悪意蔓延る町
32.グレーゾーン(2)
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考察を再開しようとしたが、それと同時に最初の話題だった薄群青が戻ってきた。
「すんません、褐返サンは見つからなかったッス」
「そうでしょうね」
全員の現状認知度がバラついているので、微妙な空気が漂う。そんな中、しれっと低い温度で応じたのは烏羽だった。薄群青の報告に欠片も興味がないのだと、花実でなくとも分かるテンション。
また薄群青の方も、彼の気分屋ぶりに疑問を抱くこと無く、不満もなさそうなのが関係性を如実に現している。
しかし花実としては灰梅の真実が気になって仕方がなかった。自分の特技を信じ切っていたあまり、今回はうっかりでゲームオーバーを踏みそうになったのだ。この特技が使えないなら使えないで、普通のゲームとして処理するので何がどうなって灰梅の真偽を見抜けなかったのかは大変重要な問題である。
「えっと、薄藍は薄群青に現状の説明をして欲しいかな」
「承知致しました」
快諾してくれた薄藍が、指示通りに現状を説明しだすのを尻目に花実は灰梅に向き直った。そして烏羽の関心は現状説明会ではなくプレイヤーの方にあるようで、呼んでもいないのに寄ってくる。別にいいけれど存在感が強いので気になってしまうのは確かだ。
「それで、灰梅はいつから褐返に操作されてたのかな?」
「う~ん、わたしと褐返くんはぁ、実力に大きな差はないわ~。わたしの術抵抗力と~、褐返くんの術の得手不得手を鑑みて~……かなり前から、ずーっと掛け続けていないと洗脳系の術はわたしに通らないと思うのよね~」
――駄目だ、専門的な話過ぎて理解ができない!
そう思っているのを察したのか、何か企むような表情の烏羽が何故か補足してくれる。多分、優しさでそうしてくれた訳ではないだろう。
「つまり、我々が月城の町へ来る前から褐返殿に暗示の術を掛けられていた可能性が高いという事ですね。ええ、つまり、『実際にはいつ頃から思い通りに操られていたのかでさえ定かではない』――そう言いたいので? ええ、召喚士殿に正しく状況を理解して頂きたいので! ハッキリとそうお伝えして頂いても?」
烏羽の物言いに灰梅は酷く気分を害したようだった。珍しく顔をしかめている。どう介入すべきか迷っている間に、盛大な溜息を漏らした彼女は淡々と言葉を発した。
「そうねぇ、情けない話だけれど~。褐返くんに対して、いつから有利になるように動かされていたのかは、正直分からないわ~。変に術の掛かりが悪かったせいで、わたし自身は~、わたしを正気だと思っていたもの」
「でしょうね。ええ、貴方のように術抵抗力の高い神使を良いように使う時、完璧に暗示を掛ける事はおよそ不可能。ああ勿論、私の話ではなく褐返の視点でモノを言った時ですとも。ええ、であれば敢えて中途半端に術の行使をするのも一つの方法ですねぇ」
「……」
「無理矢理、操作状態に持ち込めば先程のように本来の人格から破綻した言動を取りかねませんし、ええ、悩ましい所です。それに、褐返殿は我々が町へ来る前の状況において必ずしも絶対的に有利である必要はありませんでした。ええ、多少なり自分が疑われないよう、気付かれない程度に有利であればそれで良かったのですから」
つまり? と花実は訊ねた。気持ち良さそうにペラペラと喋っていた烏羽が目を細める。見る者を警戒させるような表情だった。
「つまり。褐返の狙いは――召喚士が唐突に町へ来た事により大幅に変更とはなりましたが――灰梅殿と薄群青殿の各個撃破でした。前にも申し上げた通り、褐返に灰梅と薄群青を一度に相手取るだけの能力はありませんからね、ええ。ならば、この2人が決して結託しないよう調整が必要です。そこで、敢えて一番の障害になりそうな灰梅を先に味方にした、という訳でしょう」
「? 薄群青の方に先に術を掛ければ、2対1だったんじゃないの? わざわざ掛かり辛いらしい灰梅に暗示を掛けなくても」
「何を仰っているのです。ええ、術に秀でている神使は解術にも秀でております。薄群青に掛かりの不安定な暗示系の術を掛けても、気付かれればすぐ灰梅に解除されてしまうではありませんか」
「あっ、そうなんだ!」
どうやらプレイヤーが思っている以上に同じ神使を暗示に掛けて使役する、と言うのはハードルの高い話らしい。
脱線した話が元の路線に戻ってくる。
「灰梅殿は我々が月城に来た時には、既に褐返殿に『ほんの少しだけ』有利な発言をするように作り替えられていたのでしょう。思い返せばそういった発言も散見されますねぇ、ええ」
何となく腑に落ちてきた。下地になる事情を理解したところで、花実は再度、灰梅へと話を振る。
「それじゃあ、灰梅の視点としてはどことなく中立的な意見を言いつつ、褐返を擁護して――いやでも、私に結構有利な発言もしてくれてたんだけどな……」
やっぱり疑問が後を絶たない。なんだかんだ、褐返側だったはずの灰梅には発言で助けられた事もある。これが『敢えて緩めに掛けた洗脳』の弊害なのだろうか。
疑問形で終わらなかった自分の発言。声を掛けられた灰梅は何を答えればいいのか、と困っているようだった。我に返り、今度こそ疑問を口にする。
「えぇっと、つまり、灰梅自身には自分の発言は嘘だったいう自覚がなく情報をバラ撒いてたって事でいいの? あのー、嘘を吐く事と誤情報を発信しちゃう事は別問題だからさ、その、知りたいんだけど」
そう、この特技の欠点。相手が嘘を吐いている事は見抜けるが、誤情報を真実だと思って発信した場合は嘘だと認識できない事。何せ、相手は何も嘘を吐いている訳ではない。誤認をしているだけで、本人から見ればそれは真実だからだ。
というかそんな事が出来たら最早、自分は人間ではないだろう。未知の場所に接続して情報そのものの真偽を確認できる神か何かである。
問い掛けに対し、考える素振りを見せた灰梅はやがて緩慢な動作で首を縦に振った。
「そうねぇ、召喚士ちゃんの言う『誤報』の線が一番近いんじゃないかしら~。褐返くんに操作されていたわたしは~、与えられた情報を絶対に正しいと思って口にしていたと思うのよねぇ。嘘を吐こうだとかは、考えていなかったはずよ~」
「あー、理解。分かった。それならいいんだよ、それなら」
このゲーム、なかなか恐ろしい仕様を携えているようだ。確定黒幕は除外として、それに操られているグレーゾーンの見分けは出来ない。もしかしたら、紛れ込んでいる黒幕もとい裏切者より、このグレー神使達の方が天敵かもしれない。
特技のせいでヌルゲーと化していたが、認識を改めよう。運営だってこんな意味不明な特技を持ったプレイヤーがいるなどとは予想していなかっただろうが、少なくともヌルゲーではなくなった。自分の特技を過信するのは止めようと思う。
考え込んでいると、それまで黙って会話に耳を傾けていた烏羽が不意に発言した。
「――ふむ、では先程の灰梅殿の誤爆……おや、失礼! 召喚士殿への奇襲は褐返殿が逃亡する為の捨て石だった訳ですねぇ。ええ、召喚士殿が灰梅殿と二人きりになったりなどしなければ、或いは褐返に追いつけていたかもしれません!」
「それはないって、さっき言ってたじゃん」
烏羽の花実を詰る発言が全て嘘だったので、強気で言い返してしまった。いけない。データ相手に口論など大変馬鹿馬鹿しい光景である。
そして残念な事にプレイヤーの言葉は初期神使を面白がらせてしまったようだ。
「ところで先程からずっと気掛かりだったのですが……。何故、召喚士殿は今更そのような事を気にされているのでしょうか? ええ、それもなかなかに独特な着眼点です。私には灰梅との問答に何の意味や意図があったのかまるで分かりませんねえ。ええ、何を気にされているのか、この烏羽にお教え下さいませ」
「いや……その、た、他人に操られるってどんな感じなのかと思って」
「驚く程、嘘を吐くのが下手ですね召喚士殿……。ええ、はい」
あの烏羽に胡乱げな視線を向けられてしまった。気付かないふりで押し通す事とする。
そんな事をしている内に事情説明が終わったのか、薄藍がこちらに向かって声を上げた。
「僕がこのような事を発言するのは申し訳ないのですが、一度宿へ戻ってはどうでしょう。外でずっと立ち話をしている訳にもいかないでしょうし」
納得の発言だったので、その言葉に従った。
「すんません、褐返サンは見つからなかったッス」
「そうでしょうね」
全員の現状認知度がバラついているので、微妙な空気が漂う。そんな中、しれっと低い温度で応じたのは烏羽だった。薄群青の報告に欠片も興味がないのだと、花実でなくとも分かるテンション。
また薄群青の方も、彼の気分屋ぶりに疑問を抱くこと無く、不満もなさそうなのが関係性を如実に現している。
しかし花実としては灰梅の真実が気になって仕方がなかった。自分の特技を信じ切っていたあまり、今回はうっかりでゲームオーバーを踏みそうになったのだ。この特技が使えないなら使えないで、普通のゲームとして処理するので何がどうなって灰梅の真偽を見抜けなかったのかは大変重要な問題である。
「えっと、薄藍は薄群青に現状の説明をして欲しいかな」
「承知致しました」
快諾してくれた薄藍が、指示通りに現状を説明しだすのを尻目に花実は灰梅に向き直った。そして烏羽の関心は現状説明会ではなくプレイヤーの方にあるようで、呼んでもいないのに寄ってくる。別にいいけれど存在感が強いので気になってしまうのは確かだ。
「それで、灰梅はいつから褐返に操作されてたのかな?」
「う~ん、わたしと褐返くんはぁ、実力に大きな差はないわ~。わたしの術抵抗力と~、褐返くんの術の得手不得手を鑑みて~……かなり前から、ずーっと掛け続けていないと洗脳系の術はわたしに通らないと思うのよね~」
――駄目だ、専門的な話過ぎて理解ができない!
そう思っているのを察したのか、何か企むような表情の烏羽が何故か補足してくれる。多分、優しさでそうしてくれた訳ではないだろう。
「つまり、我々が月城の町へ来る前から褐返殿に暗示の術を掛けられていた可能性が高いという事ですね。ええ、つまり、『実際にはいつ頃から思い通りに操られていたのかでさえ定かではない』――そう言いたいので? ええ、召喚士殿に正しく状況を理解して頂きたいので! ハッキリとそうお伝えして頂いても?」
烏羽の物言いに灰梅は酷く気分を害したようだった。珍しく顔をしかめている。どう介入すべきか迷っている間に、盛大な溜息を漏らした彼女は淡々と言葉を発した。
「そうねぇ、情けない話だけれど~。褐返くんに対して、いつから有利になるように動かされていたのかは、正直分からないわ~。変に術の掛かりが悪かったせいで、わたし自身は~、わたしを正気だと思っていたもの」
「でしょうね。ええ、貴方のように術抵抗力の高い神使を良いように使う時、完璧に暗示を掛ける事はおよそ不可能。ああ勿論、私の話ではなく褐返の視点でモノを言った時ですとも。ええ、であれば敢えて中途半端に術の行使をするのも一つの方法ですねぇ」
「……」
「無理矢理、操作状態に持ち込めば先程のように本来の人格から破綻した言動を取りかねませんし、ええ、悩ましい所です。それに、褐返殿は我々が町へ来る前の状況において必ずしも絶対的に有利である必要はありませんでした。ええ、多少なり自分が疑われないよう、気付かれない程度に有利であればそれで良かったのですから」
つまり? と花実は訊ねた。気持ち良さそうにペラペラと喋っていた烏羽が目を細める。見る者を警戒させるような表情だった。
「つまり。褐返の狙いは――召喚士が唐突に町へ来た事により大幅に変更とはなりましたが――灰梅殿と薄群青殿の各個撃破でした。前にも申し上げた通り、褐返に灰梅と薄群青を一度に相手取るだけの能力はありませんからね、ええ。ならば、この2人が決して結託しないよう調整が必要です。そこで、敢えて一番の障害になりそうな灰梅を先に味方にした、という訳でしょう」
「? 薄群青の方に先に術を掛ければ、2対1だったんじゃないの? わざわざ掛かり辛いらしい灰梅に暗示を掛けなくても」
「何を仰っているのです。ええ、術に秀でている神使は解術にも秀でております。薄群青に掛かりの不安定な暗示系の術を掛けても、気付かれればすぐ灰梅に解除されてしまうではありませんか」
「あっ、そうなんだ!」
どうやらプレイヤーが思っている以上に同じ神使を暗示に掛けて使役する、と言うのはハードルの高い話らしい。
脱線した話が元の路線に戻ってくる。
「灰梅殿は我々が月城に来た時には、既に褐返殿に『ほんの少しだけ』有利な発言をするように作り替えられていたのでしょう。思い返せばそういった発言も散見されますねぇ、ええ」
何となく腑に落ちてきた。下地になる事情を理解したところで、花実は再度、灰梅へと話を振る。
「それじゃあ、灰梅の視点としてはどことなく中立的な意見を言いつつ、褐返を擁護して――いやでも、私に結構有利な発言もしてくれてたんだけどな……」
やっぱり疑問が後を絶たない。なんだかんだ、褐返側だったはずの灰梅には発言で助けられた事もある。これが『敢えて緩めに掛けた洗脳』の弊害なのだろうか。
疑問形で終わらなかった自分の発言。声を掛けられた灰梅は何を答えればいいのか、と困っているようだった。我に返り、今度こそ疑問を口にする。
「えぇっと、つまり、灰梅自身には自分の発言は嘘だったいう自覚がなく情報をバラ撒いてたって事でいいの? あのー、嘘を吐く事と誤情報を発信しちゃう事は別問題だからさ、その、知りたいんだけど」
そう、この特技の欠点。相手が嘘を吐いている事は見抜けるが、誤情報を真実だと思って発信した場合は嘘だと認識できない事。何せ、相手は何も嘘を吐いている訳ではない。誤認をしているだけで、本人から見ればそれは真実だからだ。
というかそんな事が出来たら最早、自分は人間ではないだろう。未知の場所に接続して情報そのものの真偽を確認できる神か何かである。
問い掛けに対し、考える素振りを見せた灰梅はやがて緩慢な動作で首を縦に振った。
「そうねぇ、召喚士ちゃんの言う『誤報』の線が一番近いんじゃないかしら~。褐返くんに操作されていたわたしは~、与えられた情報を絶対に正しいと思って口にしていたと思うのよねぇ。嘘を吐こうだとかは、考えていなかったはずよ~」
「あー、理解。分かった。それならいいんだよ、それなら」
このゲーム、なかなか恐ろしい仕様を携えているようだ。確定黒幕は除外として、それに操られているグレーゾーンの見分けは出来ない。もしかしたら、紛れ込んでいる黒幕もとい裏切者より、このグレー神使達の方が天敵かもしれない。
特技のせいでヌルゲーと化していたが、認識を改めよう。運営だってこんな意味不明な特技を持ったプレイヤーがいるなどとは予想していなかっただろうが、少なくともヌルゲーではなくなった。自分の特技を過信するのは止めようと思う。
考え込んでいると、それまで黙って会話に耳を傾けていた烏羽が不意に発言した。
「――ふむ、では先程の灰梅殿の誤爆……おや、失礼! 召喚士殿への奇襲は褐返殿が逃亡する為の捨て石だった訳ですねぇ。ええ、召喚士殿が灰梅殿と二人きりになったりなどしなければ、或いは褐返に追いつけていたかもしれません!」
「それはないって、さっき言ってたじゃん」
烏羽の花実を詰る発言が全て嘘だったので、強気で言い返してしまった。いけない。データ相手に口論など大変馬鹿馬鹿しい光景である。
そして残念な事にプレイヤーの言葉は初期神使を面白がらせてしまったようだ。
「ところで先程からずっと気掛かりだったのですが……。何故、召喚士殿は今更そのような事を気にされているのでしょうか? ええ、それもなかなかに独特な着眼点です。私には灰梅との問答に何の意味や意図があったのかまるで分かりませんねえ。ええ、何を気にされているのか、この烏羽にお教え下さいませ」
「いや……その、た、他人に操られるってどんな感じなのかと思って」
「驚く程、嘘を吐くのが下手ですね召喚士殿……。ええ、はい」
あの烏羽に胡乱げな視線を向けられてしまった。気付かないふりで押し通す事とする。
そんな事をしている内に事情説明が終わったのか、薄藍がこちらに向かって声を上げた。
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