女剣士の道は険しい?

星野 夜空

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本編

過去の繋がり=?

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「おいそこ! 傍目から見たら分かるからな、しっかりやらんか!」
「はい、すみません!」

 異様な熱気に包まれてるこの空間。異様ではないんだけど、たかが体育祭の出し物へ出す熱意じゃない。
 この状態を作り出した言い出しっぺの私だけど、根っこのところは文芸系。体を動かすのは好きな反面こういう雰囲気は苦手で、何というかついていけない。



 あの時。指導者がいない、だから折角アイディアが出たというのに諦めるしかないのか。そんな空気が流れ始めた時、目の端に剣舞祭でお世話になった外部指導の人が、誰かと話しつつ門へ向かっているのが見えた。
 駄目元で全速力+筋力強化をして向かうと、門を出るギリギリのところで間に合った。

「先生! お願いです、助けてください!」

 は? と目を点にさせる先生に、これこれこういう理由で、と説明する。面白そうだと笑う先生を見て教えてもらえるかと思ったのに、さっきまで喋っていたらしい学生が待ったをかけた。

「私達のチームが先に教えてほしいと依頼を出しました。先生もお歳を召してますし、二つのチームを教えるほど余裕はないと思われますが。例年教えていただいておりますから、私の代で変えるわけにも」
「まあ、そうだがな。正直君達のチームを教えていくのは飽きてきたんだよ」
「何故ですか! 先輩方から受け継いでいく物語を大事にしろといつも仰っていたではありませんか!」
「そう。そこだ。大事にする、それ自体は構わん。だが君達はそれまでだ。感情が乗っていない。上辺だけ綺麗に見せているんだよ。やるのはプロでない学生、それもオマケでしかない出し物だ。それでも構わんと思う。それでも見る側は厳しいし、教える側もまたしかりだ。
 そんな時、やる気に溢れた人間が現れたら……。どちらに魅力を感じるか問われれば、分かるだろ?」

 グッと言葉に詰まった学生に対して、行こうか、と私に声をかけて先生は学校へと戻っていく。会釈をして、慌てて後をついていった。



 正直あの人に対しては申し訳なさがたつけど、こっちだって手があるなら使う。たかが体育祭だと思われて良い、今皆で頑張ろうと思うから頑張るだけだ。
 向こうも分かっているからこそ、指導に熱が入る。良い相乗効果じゃないかな。
 本番まで、あと少し。
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