みんな異世界行っちゃいました。

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大きな溜め息を一つ

「───冒険したかったァァ」。

頭を抱えて項垂れた。

   ─ 3 ─

取り敢えず誰もいない寂しげな教室へと戻った。
生徒のいない教室はとても殺風景だ。普段は居るだけで反吐が出る様な奴らでもいなくなったらいなくなったで、中々に寂しいものだ────悪かったな田中。

今はいない田中に謝罪した。


圧倒的な静寂、おそらく教師諸共行ったのだろう。

教職員室もチラッと覗いてみたものの人影一つありゃしない。

やった、明日学校休みだ───なんてならねぇよ。

このビッグウェーブに乗れなかった感が残酷過ぎるよ。

我が身の置かれている状況を再度確認し、その残念さになんとも言えない気持ちになった。

何故だ、何故俺だけ?これもしかしてだけどさ、卒業式とかも俺一人でやる感じ?

(悲惨すぎるよ。

卒業生の言葉も一人で?

(長すぎるよ、息持たないよ。

校歌斉唱も一人で?

(声枯れるよ。

ノリツッコミを始めた。それ程までに気が動転していた事は言うまでもないだろう。

机にうつ伏せになる。

若干の時間を置き落ち着きを取り戻すと

「───この学校以外っどうなったんだ?」。

最もな疑問を持った。

電話、電話、ポケットを弄る。動揺による震えで上手く掴めない、手汗で携帯を落とす。

家族の連絡先しか登録のされて居ない悲しい電話帳を開き母に電話を掛ける。

静寂の教室の中悲しげなコール音が延々と流れ続ける。

頼む、頼む、繋がってくれ!!

『───ピーという発信音の後に……』

そんなカイトの思いとは裏腹に自動返信のお姉さんはそんな事を躊躇なく伝えた。

「母さん、これを聞いたら連絡くれ…」。

か細い声でそれを伝えると八つ当たりする様に携帯を投げつけた。

仮に俺以外の奴皆がいってたら俺はいったいこの先どうやって生きていくんだ。

今後の自分の行く先に希望が見出だせないそんな時だった


───カタンッ

とても小さな物音、三つ隣位の教室からだ。

別に変な期待を持ったとかでは無い、只そんな物にでもすがるしか無かった。

気付けば俺は廊下へ走っていた。
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