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冷えた身体を温めて
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暖炉に火を入れ、少しずつ部屋が暖まってきた。私は暖炉の側に椅子を置き、そこに座らされクラウスに待っているように言われた。
「・・・クラウス?」
まだ来ないのかな、と思い声をかけてみた。
「ちょっと待って、今行くから・・・お待たせ!温かい飲み物持ってきたんだ」
台所から湯気の立ったマグカップを二つ持ってクラウスが戻ってきた。テーブルにマグカップを二つ置き私の側に来た。
「ナンシー、ホットミルクは飲める?」
「飲めるよ?」
「良かった。食料の買い出しのついでにミルクを買ってきたんだ。一緒に飲もう?」
そう言うと、クラウスが椅子から私を抱き上げテーブルまで運んでくれた。
「ねぇ、クラウス?もう歩けるからいちいち抱き上げ無くても大丈夫だよ?」
過保護気味に扱われると何か余計に恥ずかしい。少し暖炉にあたっていたから指先の冷えは取れたと思う。
「ナンシーが大丈夫って言っても俺が心配だから駄目。今は大人しくしてて?」
椅子に下ろすついでに頭を一撫でして向かいの椅子に座った。いちいち行動がカッコよく見えてしまうのは惚れているせいだ。
「・・・過保護過ぎ。でも大人しくしとくよ。心配かけたくないし」
私が素直過ぎるのに驚いたのかクラウスが目を丸くした。
「ナンシー、どうしたの?やけに素直だけど俺に惚れてくれたの?」
「・・・うん」
私が俯いて小さく答えるとクラウスがヒュッと息をのんだ。
「・・・っ、リリー」
私はクラウスと目を合わせちゃんと言葉にした。
「さっきはちゃんと言えなかったけど私・・・クラウスの事好きよ・・・凄く大好き!」
ガタッ!
「リリー本当に?!夢じゃ無い?」
クラウスが椅子から立ち上がり私の横に来た。嬉しいよりも不安げな表情をしている。私は少し恥ずかしくなり目線をそらし言った。
「夢じゃ無いよ。それに嘘もついてない。クラウスと一緒にいるとね、ココが暖かくなるの・・・」
私は胸を押さえこの気持ちを伝えた。村を出て一人で住んでいた頃は平気だったのに、クラウスと生活し始めたら短い間だけど沢山の優しさをくれて・・・家に一人きりになるのがこんなに寂しいってさっき余計に感じてしまった。
「だから、これからも一緒にいてくれないかな?」
クラウスの顔をチラッとみたら目に涙を浮かべ、微笑んでいた。
「ナンシー・・・俺、急に連れて来て家にも返さないで監禁して、この状態でナンシーに惚れてもらうの本当は自信無かったんだ。だから気持ちいい事をすれば好きになってもらえるかもって、思って・・・でも、俺のこと好きになってくれてありがとう。俺もナンシーと一緒にいたい。大好きだよ」
そう言うと私をギュッと抱きしめた。まだ少し冷えている私の体はクラウスに抱きしめられて、じわじわと温められていった。
「クラウス、温かいね」
私も抱きしめ返したらクラウスがビクリとした。
「ナンシーの体まだ冷えてるね。玄関に何時間いたの?」
不意にそう聞かれ、何で聞いてきたのか分からないけど素直に答えた。
「たぶん・・・二時間半?」
「そんなに玄関で待ってたの?だからこんなに冷えてるのか・・・。ホットミルク飲んだらベッドに行こう?布団の中の方が温まるだろうし」
クラウスが私を持ち上げ、自分の膝の上に座らせ抱きしめた。え、ここで飲むんですか?いや、背中とかも温かいから良いと思うけど恥ずかしい・・・。
「はい、ナンシーのマグだよ。少し冷めちゃったから飲み易くなったかな?」
私は渡されたマグを落とさないように両手で持ち、飲み干した。
「ん・・・っぷはぁ!甘くて美味しい」
「ククッ、そんな急いで一気飲みしなくても良いのに・・・ほら、口の周りに白いヒゲが出来てるよ」
一口飲んだら甘くて優しい味がしたからついつい一気飲みしてしまい、クラウスが笑いながら口の周りを親指で拭ってくれた。
「じ、自分で拭けたのに・・・クラウス?」
クラウスがおもむろに私の口を拭った親指をペロリと舐めた。
「うん、甘い」
くっ、カッコいい・・・しかも何だかエロい。
「クラウス、拭った指舐めるの私が恥ずかしい・・・」
「じゃぁ、こっちを舐めれば良い?」
「・・・んぅ!?」
ペロリ。
私の顎をクイっと上向きにしてクラウスがペロリと口の周りを舐めた。
「・・・く、口舐めっ、うっ、恥ずかしっ・・・クラウスの馬鹿!変態!」
「ナンシー可愛い、顔が真っ赤だ。・・・飲み終わったし、ベッドに行こうか?」
私が恥ずかしさの余り顔を赤くしていたらクラウスがとどめを刺してきた・・・。
ま、まだ洗濯している下着を装備出来てない。どなたか、どエロい下着を売っている店知りませんか?私、下着無しの彼シャツ状態なんです。
「・・・クラウス?」
まだ来ないのかな、と思い声をかけてみた。
「ちょっと待って、今行くから・・・お待たせ!温かい飲み物持ってきたんだ」
台所から湯気の立ったマグカップを二つ持ってクラウスが戻ってきた。テーブルにマグカップを二つ置き私の側に来た。
「ナンシー、ホットミルクは飲める?」
「飲めるよ?」
「良かった。食料の買い出しのついでにミルクを買ってきたんだ。一緒に飲もう?」
そう言うと、クラウスが椅子から私を抱き上げテーブルまで運んでくれた。
「ねぇ、クラウス?もう歩けるからいちいち抱き上げ無くても大丈夫だよ?」
過保護気味に扱われると何か余計に恥ずかしい。少し暖炉にあたっていたから指先の冷えは取れたと思う。
「ナンシーが大丈夫って言っても俺が心配だから駄目。今は大人しくしてて?」
椅子に下ろすついでに頭を一撫でして向かいの椅子に座った。いちいち行動がカッコよく見えてしまうのは惚れているせいだ。
「・・・過保護過ぎ。でも大人しくしとくよ。心配かけたくないし」
私が素直過ぎるのに驚いたのかクラウスが目を丸くした。
「ナンシー、どうしたの?やけに素直だけど俺に惚れてくれたの?」
「・・・うん」
私が俯いて小さく答えるとクラウスがヒュッと息をのんだ。
「・・・っ、リリー」
私はクラウスと目を合わせちゃんと言葉にした。
「さっきはちゃんと言えなかったけど私・・・クラウスの事好きよ・・・凄く大好き!」
ガタッ!
「リリー本当に?!夢じゃ無い?」
クラウスが椅子から立ち上がり私の横に来た。嬉しいよりも不安げな表情をしている。私は少し恥ずかしくなり目線をそらし言った。
「夢じゃ無いよ。それに嘘もついてない。クラウスと一緒にいるとね、ココが暖かくなるの・・・」
私は胸を押さえこの気持ちを伝えた。村を出て一人で住んでいた頃は平気だったのに、クラウスと生活し始めたら短い間だけど沢山の優しさをくれて・・・家に一人きりになるのがこんなに寂しいってさっき余計に感じてしまった。
「だから、これからも一緒にいてくれないかな?」
クラウスの顔をチラッとみたら目に涙を浮かべ、微笑んでいた。
「ナンシー・・・俺、急に連れて来て家にも返さないで監禁して、この状態でナンシーに惚れてもらうの本当は自信無かったんだ。だから気持ちいい事をすれば好きになってもらえるかもって、思って・・・でも、俺のこと好きになってくれてありがとう。俺もナンシーと一緒にいたい。大好きだよ」
そう言うと私をギュッと抱きしめた。まだ少し冷えている私の体はクラウスに抱きしめられて、じわじわと温められていった。
「クラウス、温かいね」
私も抱きしめ返したらクラウスがビクリとした。
「ナンシーの体まだ冷えてるね。玄関に何時間いたの?」
不意にそう聞かれ、何で聞いてきたのか分からないけど素直に答えた。
「たぶん・・・二時間半?」
「そんなに玄関で待ってたの?だからこんなに冷えてるのか・・・。ホットミルク飲んだらベッドに行こう?布団の中の方が温まるだろうし」
クラウスが私を持ち上げ、自分の膝の上に座らせ抱きしめた。え、ここで飲むんですか?いや、背中とかも温かいから良いと思うけど恥ずかしい・・・。
「はい、ナンシーのマグだよ。少し冷めちゃったから飲み易くなったかな?」
私は渡されたマグを落とさないように両手で持ち、飲み干した。
「ん・・・っぷはぁ!甘くて美味しい」
「ククッ、そんな急いで一気飲みしなくても良いのに・・・ほら、口の周りに白いヒゲが出来てるよ」
一口飲んだら甘くて優しい味がしたからついつい一気飲みしてしまい、クラウスが笑いながら口の周りを親指で拭ってくれた。
「じ、自分で拭けたのに・・・クラウス?」
クラウスがおもむろに私の口を拭った親指をペロリと舐めた。
「うん、甘い」
くっ、カッコいい・・・しかも何だかエロい。
「クラウス、拭った指舐めるの私が恥ずかしい・・・」
「じゃぁ、こっちを舐めれば良い?」
「・・・んぅ!?」
ペロリ。
私の顎をクイっと上向きにしてクラウスがペロリと口の周りを舐めた。
「・・・く、口舐めっ、うっ、恥ずかしっ・・・クラウスの馬鹿!変態!」
「ナンシー可愛い、顔が真っ赤だ。・・・飲み終わったし、ベッドに行こうか?」
私が恥ずかしさの余り顔を赤くしていたらクラウスがとどめを刺してきた・・・。
ま、まだ洗濯している下着を装備出来てない。どなたか、どエロい下着を売っている店知りませんか?私、下着無しの彼シャツ状態なんです。
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