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内部
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長い階段を降りる二人。
洞穴のような形相をしているダンジョン入り口とはまた印象の違う石作りのきれいな階段。
壁についているヒカリゴケのおかげでたいまつは必要なさそうだ。
先の見えない階段を無言で降りていく二人。
しばらく階段を降りると行くと、先に光が見えてきた。
光が大きくなっていきその光の中に入っていく。
ダンジョンの中はジメジメした狭い通路をたいまつを持って壁伝いに歩いていく。
そんなイメージを持っていた。
だがこれはどうだろうか。
階段を抜けたところでアレンは驚愕する。
あまりにも広大な景色。
狭い通路など見当たらない。
天井にはヒカリゴケが繁殖しておりダンジョンを明るく照らしている。
切り立った岩場で底の見えない崖。
溜まった地下水なのか川も流れている。
街に数多く見えた冒険者もこのダンジョンを見てしまうと
調査するには数が足りなすぎると感じてしまった。
少し歩いたところでニアが立ち止まりアレンに振り向く。
「ここまで来れば大丈夫よ。スライムを出しましょ。」
「いいのか?ダンジョンの中にも冒険者いるんだろ?」
「大丈夫よ。下に降りる道も一つじゃない。いくつもあるルート。この広大なマップ。
他の冒険者に合うのはまれよ。それに見られたってどうとでもごまかせるわ。」
悪戯な笑みを浮かべるニア。
たしかにこの少女はどうとでもしてくれそうだ。
アレンは魔晶石を取り出しスライムを外に出した。
「キュピ!」
ご自慢の雷切を背中に背負えるように紐をつけてやった。
昨日見た限りじゃまだ実践では使えないレベルだったけど。
アレンはそれでも様にはなっているその姿に満足しているようだ。
「そういえばアレン。この子に名前は付けないの?スライムって呼んでるとモンスターと混同して危険じゃない?」
ずっと思っていたのだろう。だがモンスターに名前と言われると少し抵抗があったのかもしれない。
「あぁそれな。実は昨日寝てる時に考えたんだ。」
「えっそうなの?なになに?」
アレンはスライムを拾い上げ頭にのせると自信ある口調でニアに告げた。
「ゴンゾウ!!」
数秒時が止まったような静けさがあった。
ニアはその言葉を無視するようにアレンの横を通り過ぎる。
「あんたのスライムなんだから勝手にすればいいわ。早くいくわよ。」
と冷たく言い放つ。
自分でつけたい名前があったのかもしれない。
少し不機嫌なニアに置いて行かれ
「おい、待てよ。よくないか?ゴンゾウ。」
とニアを追いかける。
かくしてこのスライムはゴンゾウという名前がついた。
しばらく進むと草原のようなエリアが現れた。
地面に草が生えている。この草もダンジョンに生えているのだから何かの効能があるのだろう。
草原エリアに入りしばらく歩いていると
「この辺りでいいわね。」
ニアは立ち止まり持っていた杖を構える。
ゴンゾウもアレンの頭から降り、雷切を鞘から抜いた。
「へー、ゴンちゃん様になってるわね。そこのバカよりよっぽど戦力。」
皮肉めいて話すニアは正面の草原エリアから目を離さない。
「おい。ゴンちゃんってなんだよ!てかどうしたんだよお前ら。戦闘態勢なんかとって。何にもいないじゃないか?」
呑気なアレンにニアが
「バカ。後ろにいなさい!来るわよ!」
と厳しい口調をアレンに放つ。
すると草むらから何かが飛び出してきた。
子供のような体。茶緑の肌。ギョロリと大きな目。
そして裂けた口に鋭い歯。
ゴブリンだ。
しかも3体、それぞれこん棒、ナイフ、短剣を持ち合わせてる。
ルーキーキラーと呼ばれるゴブリンは集団で冒険者を襲うことで知られ
小柄で人の子供くらいの大きさしかなく、力はないものの刃物やこん棒を所持しており致死性の高い攻撃を繰り出してくる。
完全に意表を突かれた攻撃にアレンは後ずさりしてしまう。
この行動はルーキーが命を落とす原因の一つなのだ。
複数で襲われた際、すぐに自分の戦況が有利になる場所に移動する必要がある。
その場で後ずさりというのは対処法もなく相手に有利なポジションと戦局を与えてしまう一番の愚行である。
いくら自分よりはるかに力が劣るゴブリンであっても、武器を持った複数あいてに不利な戦局に持ち込まれれば
いくら能力があろうとも敗北してしまうことがある。
そしてダンジョンの中の敗北は即”死”であることを自覚できていないルーキーは己の力に過信し毎年何人もの犠牲者を出している。
敗北はモンスターの餌になる。死体さえ残らない冒険者の最後とは何ともむなしいものである。
今回のアレンの行動はまさにルーキーが取ってしまいがちな行動が極端に出た形であろう。
アレンをよそにニアはすでに詠唱を始めていた。
しかしそれより早くゴンゾウがゴブリンに斬りかかった。
ゴンゾウの行動はルーキーが命を落とすもう一つの原因、無謀な特攻というものだ。
相手の力量を見誤り自身の力を過信することによって生まれるこの状況、いくら力差はあっても1対複数という絶望的な不利をルーキーは体をもって体験してしまう。
ましてやニアが詠唱を始めているのを確認できているのであればサポートを待つべきだ。
ゴンゾウのとった行動は本人のみではなくサポートさえも危うくする愚の行動といえよう。
今起きている状況を打破できるのはよほどの戦力差がある場合のみに限られる。
そう、よほどの戦力差があれば。
ニアはすぐに囲まれたゴンゾウを助けようと詠唱を急ぐがとても間に合わない。
「ゴンちゃん!!」
ニアの叫びがダンジョンにこだました。
しかしゴンゾウを囲んだはずのゴブリンは動かなくなってしまった。
敵を囲み四方から一斉に攻撃を仕掛ければ容易に決定的なダメージを与えられるはずだ。
自分の声が届いたのか?そんな錯覚をしてしまうほどのタイミングで固まっているゴブリン達。
そしてそれはすでにこうなることが決まっていたかのように、ゴブリンたちは止まったままそれぞれ胴体と下半身が真っ二つにずれ落ち崩れ落ちた。
さらに崩れ落ち、地面に体がぶつかったときゴブリンたちの体はバラバラの細切れとなりドサドサっと地面にばらけ光の粒子となった。
驚愕の光景にニアは目を見開き声も出せずに固まる。
ゴンゾウは目を閉じ雷切をビュっと振り下ろす。ビシャ!とゴブリンの血で汚れた雷切の汁払いをして背中の鞘に納める。
先ほどまでの呑気な丸い目ではなく鋭く殺意のある目になっているゴンゾウ。
しかしその顔は一瞬でほどけ、すぐにいつもの呑気な顔をニアに見せる。
「キュピ!」
なんともこれは、、、ゴブリンとはいえ3体に囲まれて完全に不利な戦局をここまで相手にしないとなると。
「やっぱりこの子、こんなところの器じゃない。」
自分で言った言葉に少し寒気と高揚感を感じている。
昨日までろくに扱えなかった刀でこうも華麗にゴブリンを捌いて見せるなんて。
自分に斬撃が見えなかったのだ。
アレンなどいったい何が起こったのかまるで解ってないのではないだろうか。
そう思いアレンを探すが見当たらない。
「ちょっとゴンちゃん!アレンがいない!」
焦るニアだったが
「いたたたた。いきなり出てくるんだもんなー。」
草むらからガサガサとアレンが頭を出した。
何とアレンはいきなり出てきたゴブリンにたじろぎ後ずさりした時に足を引っかけ、派手に尻もちをつきながらひっくり返っていたのだ。
「なにあんた、今の見てなかったの?」
「今の?あれ?ゴブリンは?」
あきれ返るニア。わかってはいたことだけれど想像以上のアレンのビギナーぶりにこの先が思いやられている。
しかしニアは不思議に思っていた。
ゴンゾウの昨日見たステータスであの戦況をここまで圧倒できるものなのか?
また成長してるって事?新しいスキル?あの刀という剣のおかげ?
ニアはゴンゾウを見ながら今起きていることの答えを知りたがる。
だがここで答えなどわかるはずもなく、
「帰ってからのお楽しみってわけね。」
ニアはアレン手を差し伸べ引っ張り起こし
「あんた戦闘力ほとんどないんだから、戦闘中はわたしかゴンちゃんの後ろに隠れてなさいよ。」
と先ほどのアレンの動きは咎めず、優しく声をかける。
今の経験でモンスターの恐怖はある程度、心には刻まれたはずだ。
すいません。と顔を赤らめるアレン。
初めて向けられた殺意。
わかってはいたが少し気圧された。
アレンは再び気を引き締めてお尻の土を払った。
洞穴のような形相をしているダンジョン入り口とはまた印象の違う石作りのきれいな階段。
壁についているヒカリゴケのおかげでたいまつは必要なさそうだ。
先の見えない階段を無言で降りていく二人。
しばらく階段を降りると行くと、先に光が見えてきた。
光が大きくなっていきその光の中に入っていく。
ダンジョンの中はジメジメした狭い通路をたいまつを持って壁伝いに歩いていく。
そんなイメージを持っていた。
だがこれはどうだろうか。
階段を抜けたところでアレンは驚愕する。
あまりにも広大な景色。
狭い通路など見当たらない。
天井にはヒカリゴケが繁殖しておりダンジョンを明るく照らしている。
切り立った岩場で底の見えない崖。
溜まった地下水なのか川も流れている。
街に数多く見えた冒険者もこのダンジョンを見てしまうと
調査するには数が足りなすぎると感じてしまった。
少し歩いたところでニアが立ち止まりアレンに振り向く。
「ここまで来れば大丈夫よ。スライムを出しましょ。」
「いいのか?ダンジョンの中にも冒険者いるんだろ?」
「大丈夫よ。下に降りる道も一つじゃない。いくつもあるルート。この広大なマップ。
他の冒険者に合うのはまれよ。それに見られたってどうとでもごまかせるわ。」
悪戯な笑みを浮かべるニア。
たしかにこの少女はどうとでもしてくれそうだ。
アレンは魔晶石を取り出しスライムを外に出した。
「キュピ!」
ご自慢の雷切を背中に背負えるように紐をつけてやった。
昨日見た限りじゃまだ実践では使えないレベルだったけど。
アレンはそれでも様にはなっているその姿に満足しているようだ。
「そういえばアレン。この子に名前は付けないの?スライムって呼んでるとモンスターと混同して危険じゃない?」
ずっと思っていたのだろう。だがモンスターに名前と言われると少し抵抗があったのかもしれない。
「あぁそれな。実は昨日寝てる時に考えたんだ。」
「えっそうなの?なになに?」
アレンはスライムを拾い上げ頭にのせると自信ある口調でニアに告げた。
「ゴンゾウ!!」
数秒時が止まったような静けさがあった。
ニアはその言葉を無視するようにアレンの横を通り過ぎる。
「あんたのスライムなんだから勝手にすればいいわ。早くいくわよ。」
と冷たく言い放つ。
自分でつけたい名前があったのかもしれない。
少し不機嫌なニアに置いて行かれ
「おい、待てよ。よくないか?ゴンゾウ。」
とニアを追いかける。
かくしてこのスライムはゴンゾウという名前がついた。
しばらく進むと草原のようなエリアが現れた。
地面に草が生えている。この草もダンジョンに生えているのだから何かの効能があるのだろう。
草原エリアに入りしばらく歩いていると
「この辺りでいいわね。」
ニアは立ち止まり持っていた杖を構える。
ゴンゾウもアレンの頭から降り、雷切を鞘から抜いた。
「へー、ゴンちゃん様になってるわね。そこのバカよりよっぽど戦力。」
皮肉めいて話すニアは正面の草原エリアから目を離さない。
「おい。ゴンちゃんってなんだよ!てかどうしたんだよお前ら。戦闘態勢なんかとって。何にもいないじゃないか?」
呑気なアレンにニアが
「バカ。後ろにいなさい!来るわよ!」
と厳しい口調をアレンに放つ。
すると草むらから何かが飛び出してきた。
子供のような体。茶緑の肌。ギョロリと大きな目。
そして裂けた口に鋭い歯。
ゴブリンだ。
しかも3体、それぞれこん棒、ナイフ、短剣を持ち合わせてる。
ルーキーキラーと呼ばれるゴブリンは集団で冒険者を襲うことで知られ
小柄で人の子供くらいの大きさしかなく、力はないものの刃物やこん棒を所持しており致死性の高い攻撃を繰り出してくる。
完全に意表を突かれた攻撃にアレンは後ずさりしてしまう。
この行動はルーキーが命を落とす原因の一つなのだ。
複数で襲われた際、すぐに自分の戦況が有利になる場所に移動する必要がある。
その場で後ずさりというのは対処法もなく相手に有利なポジションと戦局を与えてしまう一番の愚行である。
いくら自分よりはるかに力が劣るゴブリンであっても、武器を持った複数あいてに不利な戦局に持ち込まれれば
いくら能力があろうとも敗北してしまうことがある。
そしてダンジョンの中の敗北は即”死”であることを自覚できていないルーキーは己の力に過信し毎年何人もの犠牲者を出している。
敗北はモンスターの餌になる。死体さえ残らない冒険者の最後とは何ともむなしいものである。
今回のアレンの行動はまさにルーキーが取ってしまいがちな行動が極端に出た形であろう。
アレンをよそにニアはすでに詠唱を始めていた。
しかしそれより早くゴンゾウがゴブリンに斬りかかった。
ゴンゾウの行動はルーキーが命を落とすもう一つの原因、無謀な特攻というものだ。
相手の力量を見誤り自身の力を過信することによって生まれるこの状況、いくら力差はあっても1対複数という絶望的な不利をルーキーは体をもって体験してしまう。
ましてやニアが詠唱を始めているのを確認できているのであればサポートを待つべきだ。
ゴンゾウのとった行動は本人のみではなくサポートさえも危うくする愚の行動といえよう。
今起きている状況を打破できるのはよほどの戦力差がある場合のみに限られる。
そう、よほどの戦力差があれば。
ニアはすぐに囲まれたゴンゾウを助けようと詠唱を急ぐがとても間に合わない。
「ゴンちゃん!!」
ニアの叫びがダンジョンにこだました。
しかしゴンゾウを囲んだはずのゴブリンは動かなくなってしまった。
敵を囲み四方から一斉に攻撃を仕掛ければ容易に決定的なダメージを与えられるはずだ。
自分の声が届いたのか?そんな錯覚をしてしまうほどのタイミングで固まっているゴブリン達。
そしてそれはすでにこうなることが決まっていたかのように、ゴブリンたちは止まったままそれぞれ胴体と下半身が真っ二つにずれ落ち崩れ落ちた。
さらに崩れ落ち、地面に体がぶつかったときゴブリンたちの体はバラバラの細切れとなりドサドサっと地面にばらけ光の粒子となった。
驚愕の光景にニアは目を見開き声も出せずに固まる。
ゴンゾウは目を閉じ雷切をビュっと振り下ろす。ビシャ!とゴブリンの血で汚れた雷切の汁払いをして背中の鞘に納める。
先ほどまでの呑気な丸い目ではなく鋭く殺意のある目になっているゴンゾウ。
しかしその顔は一瞬でほどけ、すぐにいつもの呑気な顔をニアに見せる。
「キュピ!」
なんともこれは、、、ゴブリンとはいえ3体に囲まれて完全に不利な戦局をここまで相手にしないとなると。
「やっぱりこの子、こんなところの器じゃない。」
自分で言った言葉に少し寒気と高揚感を感じている。
昨日までろくに扱えなかった刀でこうも華麗にゴブリンを捌いて見せるなんて。
自分に斬撃が見えなかったのだ。
アレンなどいったい何が起こったのかまるで解ってないのではないだろうか。
そう思いアレンを探すが見当たらない。
「ちょっとゴンちゃん!アレンがいない!」
焦るニアだったが
「いたたたた。いきなり出てくるんだもんなー。」
草むらからガサガサとアレンが頭を出した。
何とアレンはいきなり出てきたゴブリンにたじろぎ後ずさりした時に足を引っかけ、派手に尻もちをつきながらひっくり返っていたのだ。
「なにあんた、今の見てなかったの?」
「今の?あれ?ゴブリンは?」
あきれ返るニア。わかってはいたことだけれど想像以上のアレンのビギナーぶりにこの先が思いやられている。
しかしニアは不思議に思っていた。
ゴンゾウの昨日見たステータスであの戦況をここまで圧倒できるものなのか?
また成長してるって事?新しいスキル?あの刀という剣のおかげ?
ニアはゴンゾウを見ながら今起きていることの答えを知りたがる。
だがここで答えなどわかるはずもなく、
「帰ってからのお楽しみってわけね。」
ニアはアレン手を差し伸べ引っ張り起こし
「あんた戦闘力ほとんどないんだから、戦闘中はわたしかゴンちゃんの後ろに隠れてなさいよ。」
と先ほどのアレンの動きは咎めず、優しく声をかける。
今の経験でモンスターの恐怖はある程度、心には刻まれたはずだ。
すいません。と顔を赤らめるアレン。
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