染具羅譜(ゾグラフ)家の引越し

扇子

文字の大きさ
4 / 34

衝撃と動揺

しおりを挟む
「あっ! わすれてた! ミーのごはん。」
急いで、カリカリとネコ缶を混ぜて、ちゃぶ台の下へ置く。ミーは、彬の近くでしかエサを食べない。
なので、いつもちゃぶ台の下であげている。

「にーに おめめ、ぐるぐる」
彬が、僕の袖をひっぱた。 ボワンっと景色が、二重に見える。目を瞑って、頭を振る。目を開けて、確認するが、まだ二重に見える。と突然、頭の中に直接、声が響いた。

「ターイムアップ!!」

「つかまれー!!」

父が、叫ぶ。咄嗟に彬を抱え、ちゃぶ台をつかんだ。ちゃぶ台の下が、光だし辺りを白く包んだ。眩しくて、目を開けていられない。
一瞬の出来事だと思う。眩しい光が消えたと、わかっても、目を開けることができなかった。

「おかえりなさいませ。 トッシュ殿下」

渋いお声がやさしく、かたりかけた。恐る恐る目を開ける。・・・・・どこ?ココ?

「ココ? ワタシ アナタ ドコイマスカ?」
動揺のあまり、片言の日本語になって状況を確認する兄。留学生のほうが、もっと日本語うまいぞ。

「これはこれは、坊ちゃま方。 私、ゾグラフ王家筆頭執事のグレイと申します。 お見知りおきくださいませ。」
一礼をする、渋いお声で、優しい笑顔のお爺さん? グレイさん?

「こちらは、ゾグラフ王国でございます。そして、今いらっしゃる場所は、王宮の一室でございます。・・・・トッシュ殿下。坊ちゃま方には、何もお話になられては?・・・・いらっしゃらないのですね」
渋いお声で、優しい笑顔のお爺さん? グレイさん?が深いため息をつく。

父さんは、複雑な顔をして・・・・
「爺、久しいな、息災か?」

「ハイ。おかげさまで。爺は、殿下やお子様方にお会いする日を、心待ちにしておりました」
にっこり笑う、渋いお声で、優しい笑顔のお爺さん? グレイさん?

落ち着け!僕!まず。ゾグラフ王国とは?王宮とは?コレいかに?

「お前の苗字って、昔のヤンキーの夜露死苦みたいな苗字だよなー」
同級生に、揶揄られた僕の苗字。そう!『染具羅譜』云わんとしていることは、良くわかる。
昔のヤンキーの当て字。今なら、キラキラネーム。苗字がキラキラしている斬新さっ!
銀行で、「そめぐら・ふちゅう様~」と呼ばれ、僕の事だとは、おもわず、3時間待った。

そして、『とっしゅでんかあ~!?』誰だソレ?渋いお声で優しい笑顔のお爺さん?グレイさん。めんどくさいので、渋爺。が、父、年男に向かって頭を下げてる。年男=トッシュ、似ていなくもない。だけど、殿下ってえ~!
殿下というより、バカ殿だろ!

「あの?・・・すみません。ココは、ゾグラフ王国?で、お城の中なんですか?西洋っぽい?ですね・・・
あははははー!可笑しいですね?僕たち、お家で朝ごはん食べていたんですけど???」

笑うしかない! カラッカラに乾いた笑いで。

「まあ~ 訊きたいことは、あるだろうけど、・・・・一先ず。飯、食ちゃおう」
バカ殿の宣言で、食事開始。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

レンタル従魔始めました!

よっしぃ
ファンタジー
「従魔のレンタルはじめました!」 僕の名前はロキュス・エルメリンス。10歳の時に教会で祝福を受け、【テイム】と言うスキルを得ました。 そのまま【テイマー】と言うジョブに。 最初の内はテイムできる魔物・魔獣は1体のみ。 それも比較的無害と言われる小さなスライム(大きなスライムは凶悪過ぎてSランク指定)ぐらいしかテイムできず、レベルの低いうちは、役立たずランキングで常に一桁の常連のジョブです。 そんな僕がどうやって従魔のレンタルを始めたか、ですか? そのうち分かりますよ、そのうち・・・・

道化たちの末路

希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。

処理中です...