染具羅譜(ゾグラフ)家の引越し

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ウフフ・・・リンに落ちたな

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「じーじ」

表情が乏しいリンだが、これはとても喜んでいる。じーじはというと、完全にデレデレになってる。これは、リンに落ちたな!さっきまで威厳に満ちた表情は、すっかりなくなりジジ馬鹿炸裂している。

「リン!いい子だ!いい子だ!おじいちゃんだよ~♡」
「あなた!私にも、リンちゃん抱っこさせてください。さ~いらっしゃい!リンちゃんおばあちゃんですよ」

おばあちゃんも、負けじとリンを奪う。

孫馬鹿二人は放置し、叔父さんが声をかけてくれた。

「トッシュおかえり。そしてはじめまして。私は、お前たちのお父さんのお兄ちゃん。つまり叔父だな、名前はターロ・ロア・ゾグラフ第一王子。お前たちのお父さんのせいで、次期国王だ」

「「(親父)お父さんのせいで???」」

「さっき言ったろ!国王になってね♡って手紙渡したって、そのおにいちゃんだ!」

そういえばさっき、鏡の間で、そんなこと言ってたね。でもいいの?声が聞こえる人が、次期国王なんだよね?お父さんが帰ってきたら、交代とかしなくていいの?複雑そうな顔で二人を見比べていたら、もう一人の叔父さんが、入ってきた。

「兄上、トッシュ、ちゃんと説明してあげないと、この子たちも不安がるよ!はじめまして、私はジロ・ロア・ゾグラフ。第二王子だよ。君たちが、心配してるのはトッシュが帰ってきて、国王がトッシュになるんじゃないか?って事だろ?大丈夫だよ。トッシュがこの国を出る時、対外的に次期国王は、兄上と発表したからね、この決定は覆らない。トッシュは兄上の補助、宰相になる予定だ。ちなみに私は魔法大臣だよ。」

やわらかい雰囲気の次男叔父さん。僕たちの不安を察してくれた。長男叔父さんは、おじいちゃんに似てる。次男叔父さんは、おばあちゃんに似てる。

「まーあれだ!お前たちも、ココに来たばかりだから、追々説明するからな・・・
とりあえず慣れてからにするか」

あれってどれだ?と思うが、今は父の言葉に頷く。確かにココへきてまだ数時間だ・・・色々聞いても頭が、追いつかない。だけど兄は複雑そうな顔してる・・・・・

「リクにソラ・・・私たちも叔父さんと呼んでくれるかい?兄上のことは、タロ叔父さん、私のことは、ジロ叔父さんでいいよ!」

ニコニコ笑顔のジロ叔父さん。僕は改めて二人に挨拶をする。

「タロ叔父さん。ジロ叔父さん。ソラです。よろしくお願いします」
ぺこりニッコリ!さっきと同じだが、まあいいか!

「俺も改めてご挨拶します。長男のリクです。兄弟3人、お世話になります。」
兄が挨拶をした。タロ叔父さんが兄の肩をポンポンと叩いた。長男どうし何か通ずるものがあるのかな?

「ところで、お父さんの名前だけ、トッシュなの?流れ的にサブロウじゃないの?」

素朴な疑問を投げかけてみた。

「うん!その予定だったけど、母上が「なんかやだ!」という理由で却下になった。父さんも日本にきて、ようやく意味がわかった。サブロウじゃなくてよかった!
ちなみに父上の名前はトーチャだ!」

父ちゃん・太郎・次郎・三郎って安易すぎるぞ・・・ゾグラフ王家。

 僕たちは、叔父さんたちの今の状況を、渋爺が入れてくらたお茶を飲みながら聞いた。タロ叔父さんは、次期国王としておじいちゃんの補佐を主にしている。奥さんもいて、子供が二人。女の子。19歳と15歳だって。従兄弟のお姉ちゃんがいた。上のお姉ちゃんは、もうお嫁に行ってて、下のお姉ちゃんは、婚約者がいるそうだ。やっぱり王家って結婚が、早いのかな?そのうちお兄ちゃんにも、婚約者とか決められちゃうのかな?

「俺も、婚約者とか決められちゃうのか?」

やっぱり、兄も気になったようだ。

「うちは、そこらへん本人まかせだ!政略結婚なんてない!一応大国なのだよ!この国!まあーお前たちの存在が、明るみになれば近隣からの見合いやら、が増えると思うがな。それは、本人しだいにしてる。がっ!!気をつけろ!肉食女子の群がり方
ハンパないぞ!」

父は遠い目をしながら、つぶやいた・・・・昔なにかあったね?

「うふふ・・・トッシュは、モテたからねー!トッシュが15歳になってお披露目の夜会があったんだ!その時ね・・・・・うふふふ・・・あははは・・・・隣国の姫に襲われててね」

「未遂だ!!だが・・・あれは怖かったぞ!一人でひょいひょい知らない人に付いて行っちゃダメだな!」

うんうん頷きながら、昔を思い出してる父。確かに父は、僕たちに「知らない人に付いて行っちゃダメ!」って口がすっぱくなるくらい言ってた。あれは、自分の経験からか・・・・!納得

「ジロ叔父さんは、今・・・魔法大臣って??何?」
父の昔話を暴露した、ジロ叔父さんにきいた。

「私はね魔法や魔道具の研究をしているんだよ。ずっと研究室に篭ってるかな・・・結婚にはあまり興味なくてね、今も独り身だよ。多分このまま独身かなー・・・君たちっていう跡取りがいるから、私も気が楽になったよ。このまま好きに研究に没頭できる!」

「おい!ジロ跡取りなんていったら、この子たちが萎縮するだろ・・・まだ何も決まってないんだから」
「あっ!そうだね。ごめんね。気にしなくていいよ」

気にするなと言われても、気になる・・・・・跡取りって?僕たちお鏡様の声聞こえたから、その可能性は無きにしも有らず。だけど一番可能性があるのは・・・お兄ちゃんだよね・・・・僕は兄の顔をチラチラみた。
兄はぼへ~っとした顔してる。その隣で、父もぼへ~っとしてる。この親子ほんとそっくりだよな!自分たちの事じゃありません。みたいにしらばっくれてる。

「まあこの話は、また追々していこう。ところでリンちゃんは?」
タロ叔父さんが、キョロキョロあたりを見渡しながら、つぶやいた。そういえばリンは?どこぞへ行った?
じーじとばーばに構われて、リンも嫌がらなかったから放置したけど・・・どこ行った? バン!!っとすごい勢いで扉が開いた。

「みてちょーうだい!カワイイでしょー」

おばあちゃんがピンクのヒッラヒラのフッワフワを持って叫んでる。ピンクのヒッラヒラのフッワフワ・・・・よくよく見たら、リンだった。ピンクのかわいいドレス着てる。頭にデカいリボン・・・・

「「「「カワイイーーーーーリンちゃんかわいいー」」」」
父・兄・叔父二人が、狂喜乱舞して我先にリンを抱っこしようとしてる。

「リンちゃーんパパちゃんのところへおいでー」
「ばか!くそ親父!リーンにーちゃのところがいいよなあー」
「おっきい叔父さんだぞーリンちゃーん。おもちゃ買いにいこうか?お人形さんがいいかなあー」
「私、結婚には興味ないけど、こんな娘ならほしい~・・・さーリンちゃんこっちおいでー」
「がはははは・・・リンは、男の子だ!!嫁にはやらんぞー!!!絶対やらん!」
「そうだー!嫁にはやらん!!」
鼻息を荒くして、目を血走らせて大人の男4人で、リンを取り囲んでる姿。
あぶねーぞ!!

テトテトとよたよたしながら、リンは僕のところへ来た。

「にーに」
少々、怯えた様子のリン。両手を差し出してる、僕はリンを抱っこした。

「グワハハハハ・・・・うぬらの力なぞその程度か!!リンは、我の腕の中じゃ!悔しければ奪い返してみるがいい!!ハハハハハ・・・・」

どこぞの世紀末覇者のような、セリフで大人4人を煽る。うふふふ・・・やっぱり
リンの一番は、にーにだね。にーには嬉しいぞー!リンを抱っこして、クルクル回る。ウララララ・・・・
とおもったら。ヒョイっと簡単におばあちゃんにリンを奪われた。

「トッシュたちは荷物の整理するのでしょう?リンりゃんは面倒みててあげるわよ。ターロ、ジロ貴方たちも仕事があるでしょう、早くいきなさい。父上はもう行ってるわよ」

世紀末覇者より強いのは、おばあちゃんでした。僕たちは、各々の場所へ散っていった。
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