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高等部二年生
012
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怜くんとの出会いは、今でも鮮明に思いだせる。
当時の怜くんは体が弱くて、一人遅れて幼稚舎に入舎したんだよね。
幼稚舎の教室で、はじめて怜くんを見たときは、本気で天使がやって来たのだと思った。
銀色の髪に、透き通るような白い肌。
ピンク色に染まった頬はふっくらとしていて、正に絵画の中の天使そのものだったから。
中等部に上がる頃には、体も丈夫になって、身長もぐんぐん高くなっていった。
頭も良くてスポーツ万能な怜くんは、天使から王子様へと姿を変え、更に歳を重ねると帝王と称されるにようになった。
そんな怜くんと、「名法院怜」じゃなくて「怜くん」として一緒に過ごせるのが、ぼくは何より嬉しかった。
けど怜くんは、段々そんなぼくが煩わしくなってくるんだよね。
元々笑顔を見せるのは少ないけど、ぼくと顔を合わせると眉間に皺を寄せることが増えていって……というのは、ゲーム知識なんだけど。
間違っていないと思う。
名法院家という歴史ある名家の跡取りとして、周囲の期待に応えるべく、見えないところで努力を重ねる怜くん。
その重責は、分家の三男坊であるぼくには計り知れない。
そして「ぼくきみ」のぼく、湊川保は、それを知ろうともしなかった。
ぼくが家に縛られない自由な立場であることも、怜くんには面白くないんだよね。
〈家を背負う立場にない者が、軽々しく俺を語るな!〉
というのは、ゲーム内で怜くんがぼくに言い放つ台詞だ。
全くその通りなんだけど、「画面の中のぼく」は、この言葉に反発してしまう。
今でこそ、前世の記憶のおかげで視野が広がって、意味も理解できるけどね!
でも分家の末っ子として、何の責任もなく甘やかされて育ったぼくの性根は、変わらないとも思うんだ。
今はまだ怜くんも傍で鞄を持つことを許してくれてるけど、中等部からこちら、顔を顰められる回数は着実に増えている。
怜くんにとって、湊川保が煩わしい存在であるなら。
ぼくが親衛隊長としてゲーム主人公くんと対立することで、家の重責に押し潰されそうな怜くんが救われるというなら。
答えは、自ずと出るよね?
怜くんに嫌われちゃうのは怖いけど、どうせ嫌われる運命なら……と思う。
怜くん、ごめんね! しばらく鬱陶しいかもしれないけど、性悪の親衛隊長になって、ぼくが怜くんを幸せに導くからね!
「よしっ、今日のぼくは可愛い!」
「保はいつも可愛いよ」
「ありがとう、桜川くん!」
どこぞのアイドルよろしく鏡を見ながら自己催眠をかけていると、同室の桜川くんが合いの手を入れてくれる。
今日から新学期。
ゲーム主人公くんが編入してくる日ともあって、ぼくは十分に気合いを入れる必要があった。
敵役は見た目も大切だからね!
ふっふっふ、待っているがいい! ゲーム主人公くん!
桜川くんと一緒に部屋を出ると、珍しくチャラ男先輩と遭遇する。
いつもは重役出勤なのに。
「あ、チャラ男先輩」
「板垣八雲様です! 先輩に対して失礼でしょう!?」
うっかり心の中の呼び方を口に出してしまい、板垣先輩の親衛隊長に怒られる。
でもいつもシャツのボタンを胸元まで開けて、親衛隊を侍らせてる姿は、どう見てもチャラチャラしてます。
肩まで伸ばした髪も、紫からピンクにグラデーションをつけて染めてるし。
「ごめんなさい! 八雲様、おはようございます!」
「そんな『様』だなんて特別扱いしないで、八雲って呼んでくれたほうが嬉しいな」
つい、と人差し指で顎を持ち上げられて、二の句が告げれない。
特に親しくもない先輩を、呼び捨てにするのはどうかと思います!
「オレは、普通に接してもらいたいんだ。特別扱いして、オレを孤独にしないで? ね?」
寂しそうに目を細めたチャラ男先輩は、ぼくの耳に口を寄せて語りかける。
先輩の吐息が耳にかかると、背筋にゾクッと悪寒が走った。
先輩の声は艶めいた雰囲気があって、聞く人によってはうっとりするかもしれないけど、怜くんのあの掠れボイスを知っているぼくとしては……純粋に好みじゃない。
助けを求めて桜川くんを見ると、何故かもう少し我慢するようにジェスチャーを受ける。
どうしてすぐに助けてくれないのと恨めしく思っていたら、急にチャラ男先輩の体が離れた。
「板垣先輩、俺の親衛隊長に何か御用ですか」
「怜くん!」
どうやら桜川くんには、怜くんがこちらに向かってきているのが見えていたようだ。
怜くんはチャラ男先輩の腕を取ると、簡単に捻り上げて先輩を壁に押し付ける。
「いたたたたっ、ちょっと挨拶しただけじゃないか。酷いなぁ」
「怜様、お止めください! 八雲様は本当にご挨拶なさっていただけです!」
悪びれないチャラ男先輩を睨んでいた怜くんだったけど、先輩の親衛隊に詰め寄られて腕を放した。
これ以上先輩に時間をかけるのも無駄だと思ったんだろう。
「次はありませんよ」
「はいはい」
怜くんは最後にもう一度だけチャラ男先輩を睨みつける。
しかしこりもせずに先輩は、ぼくにウィンクを送ってきた。鳥肌が立つから止めてください。
顔を引き攣らせていると、今度はぼくの腕を怜くんが取る。
あまりないことだ。
「お前も簡単に近寄らせてるんじゃない! 圭吾っ、どうしてすぐ止めに入らなかった!」
そして桜川くんを怒鳴りつけた。
怜くんは桜川くんのことを下の名前で呼ぶ。
名法院家には姓が桜川の人がたくさんいるので、区別するためらしい。
純粋に気心が知れているってのもあるだろうけど。
一方桜川くんは、学園でも怜くんと眞宙くんにだけは敬語を貫いた。
いくら学園が外界から隔てられていたとしても、名法院家と佐倉家は別格とのこと。
「あれ? 怜様じゃなく、自分が助けて良かったのですか? 怜様のお姿が見えたので、ヒーロー役は怜様にと、自分は遠慮したのですが必要なかったということですね」
「貴様は、減らず口をっ」
ぼくがびっくりしている間も、桜川くんは、飄々と怜くんを受け流す。
何だかんだ言い合いつつも、お互い主従関係を解かないから、二人はこれで成立してるってことなのかな。うん、きっとそうだよね!
やっと気持ちが落ち着いてきて、怜くんに掴まれた腕が痛いと思いはじめたところで、眞宙くんがその手を外してくれる。
「板垣先輩にとってはあれが挨拶なんだから、怜もその辺にしたら? 怜が保を痛めつけてどうするのさ」
「……痛かったなら、痛いと言え」
「うん、ちょっと怜くんに腕を掴まれたのが新鮮で。ごめんね? それに助けてくれてありがとうっ!」
大変だ、お礼も言いそびれてた! と慌てて言い添えると溜息が返ってくる。
うぅ、何よりもまずはお礼だったよね……。
「さぁ、ここで溜まってても、他の生徒の邪魔になるだけですから、怜様はさっさと移動してください」
「お前は一度、主人に対する口の利き方を学べ」
「怜様、邪魔です。眞宙様、保様、いってらっしゃいませ」
「いってきます」
「いってきまーす!」
「おい……!」
確かにぼくたちが動かないと邪魔になるだけだと、桜川くんに眞宙くんと二人で手を振る。
桜川くんも一緒に登校すればいいと思うんだけど、「いってらっしゃい」と「おかえり」を言うのが、彼の侍従としてのこだわりらしい。
このときばかりは、ぼくにも「様」付けだ。
まだ文句が言い足りなさそうな怜くんの背中は、ぼくが押す。
「気にしたら負けだよ、怜くん!」
「お前は俺がぞんざいな扱いを受けていても気にならないのか!?」
「でも桜川くんは怜くんの侍従だし! むしろそんな桜川くんを使ってる怜くんが格好良い……的な?」
「本当にそう思ってるのか?」
「ぼくにとって怜くんはいつだって格好良いよ!」
「……」
「怜って、保が相手だとチョロいよね」
「うるさい」
押さなくても怜くんが自力で歩き出したので、ぼくは怜くんに向かって手を伸ばす。
「怜くん、鞄持つよ」
「俺が言うのも何だが、腕は大丈夫なのか?」
「これぐらい平気!」
二年生になっても、怜くんの鞄を持つのはぼくの役目です! 相変わらず鞄の中身は空だしね。
新しい教科書は、教室で配られるらしい。
寮を出たところで、眞宙くんの親衛隊長の南くんが合流し、ぼくたちは校舎へと向かった。
生徒会役員は始業式の準備があるので、今日はいつもより早めの登校だ。
だからか、花道を作る人垣もまばらだった。
それでもぼくは、通りに桜吹雪が舞うどこか幻想的な風景を眺めながら、二人分の鞄を脇に抱き、両頬に手を添える。
今日も声を上げる準備は万端だ!
「イエスッ、クールビューティー怜様!」
「黙れ」
「痛い、痛いっ!? アイアンクローは痛いよ、怜くん!」
当時の怜くんは体が弱くて、一人遅れて幼稚舎に入舎したんだよね。
幼稚舎の教室で、はじめて怜くんを見たときは、本気で天使がやって来たのだと思った。
銀色の髪に、透き通るような白い肌。
ピンク色に染まった頬はふっくらとしていて、正に絵画の中の天使そのものだったから。
中等部に上がる頃には、体も丈夫になって、身長もぐんぐん高くなっていった。
頭も良くてスポーツ万能な怜くんは、天使から王子様へと姿を変え、更に歳を重ねると帝王と称されるにようになった。
そんな怜くんと、「名法院怜」じゃなくて「怜くん」として一緒に過ごせるのが、ぼくは何より嬉しかった。
けど怜くんは、段々そんなぼくが煩わしくなってくるんだよね。
元々笑顔を見せるのは少ないけど、ぼくと顔を合わせると眉間に皺を寄せることが増えていって……というのは、ゲーム知識なんだけど。
間違っていないと思う。
名法院家という歴史ある名家の跡取りとして、周囲の期待に応えるべく、見えないところで努力を重ねる怜くん。
その重責は、分家の三男坊であるぼくには計り知れない。
そして「ぼくきみ」のぼく、湊川保は、それを知ろうともしなかった。
ぼくが家に縛られない自由な立場であることも、怜くんには面白くないんだよね。
〈家を背負う立場にない者が、軽々しく俺を語るな!〉
というのは、ゲーム内で怜くんがぼくに言い放つ台詞だ。
全くその通りなんだけど、「画面の中のぼく」は、この言葉に反発してしまう。
今でこそ、前世の記憶のおかげで視野が広がって、意味も理解できるけどね!
でも分家の末っ子として、何の責任もなく甘やかされて育ったぼくの性根は、変わらないとも思うんだ。
今はまだ怜くんも傍で鞄を持つことを許してくれてるけど、中等部からこちら、顔を顰められる回数は着実に増えている。
怜くんにとって、湊川保が煩わしい存在であるなら。
ぼくが親衛隊長としてゲーム主人公くんと対立することで、家の重責に押し潰されそうな怜くんが救われるというなら。
答えは、自ずと出るよね?
怜くんに嫌われちゃうのは怖いけど、どうせ嫌われる運命なら……と思う。
怜くん、ごめんね! しばらく鬱陶しいかもしれないけど、性悪の親衛隊長になって、ぼくが怜くんを幸せに導くからね!
「よしっ、今日のぼくは可愛い!」
「保はいつも可愛いよ」
「ありがとう、桜川くん!」
どこぞのアイドルよろしく鏡を見ながら自己催眠をかけていると、同室の桜川くんが合いの手を入れてくれる。
今日から新学期。
ゲーム主人公くんが編入してくる日ともあって、ぼくは十分に気合いを入れる必要があった。
敵役は見た目も大切だからね!
ふっふっふ、待っているがいい! ゲーム主人公くん!
桜川くんと一緒に部屋を出ると、珍しくチャラ男先輩と遭遇する。
いつもは重役出勤なのに。
「あ、チャラ男先輩」
「板垣八雲様です! 先輩に対して失礼でしょう!?」
うっかり心の中の呼び方を口に出してしまい、板垣先輩の親衛隊長に怒られる。
でもいつもシャツのボタンを胸元まで開けて、親衛隊を侍らせてる姿は、どう見てもチャラチャラしてます。
肩まで伸ばした髪も、紫からピンクにグラデーションをつけて染めてるし。
「ごめんなさい! 八雲様、おはようございます!」
「そんな『様』だなんて特別扱いしないで、八雲って呼んでくれたほうが嬉しいな」
つい、と人差し指で顎を持ち上げられて、二の句が告げれない。
特に親しくもない先輩を、呼び捨てにするのはどうかと思います!
「オレは、普通に接してもらいたいんだ。特別扱いして、オレを孤独にしないで? ね?」
寂しそうに目を細めたチャラ男先輩は、ぼくの耳に口を寄せて語りかける。
先輩の吐息が耳にかかると、背筋にゾクッと悪寒が走った。
先輩の声は艶めいた雰囲気があって、聞く人によってはうっとりするかもしれないけど、怜くんのあの掠れボイスを知っているぼくとしては……純粋に好みじゃない。
助けを求めて桜川くんを見ると、何故かもう少し我慢するようにジェスチャーを受ける。
どうしてすぐに助けてくれないのと恨めしく思っていたら、急にチャラ男先輩の体が離れた。
「板垣先輩、俺の親衛隊長に何か御用ですか」
「怜くん!」
どうやら桜川くんには、怜くんがこちらに向かってきているのが見えていたようだ。
怜くんはチャラ男先輩の腕を取ると、簡単に捻り上げて先輩を壁に押し付ける。
「いたたたたっ、ちょっと挨拶しただけじゃないか。酷いなぁ」
「怜様、お止めください! 八雲様は本当にご挨拶なさっていただけです!」
悪びれないチャラ男先輩を睨んでいた怜くんだったけど、先輩の親衛隊に詰め寄られて腕を放した。
これ以上先輩に時間をかけるのも無駄だと思ったんだろう。
「次はありませんよ」
「はいはい」
怜くんは最後にもう一度だけチャラ男先輩を睨みつける。
しかしこりもせずに先輩は、ぼくにウィンクを送ってきた。鳥肌が立つから止めてください。
顔を引き攣らせていると、今度はぼくの腕を怜くんが取る。
あまりないことだ。
「お前も簡単に近寄らせてるんじゃない! 圭吾っ、どうしてすぐ止めに入らなかった!」
そして桜川くんを怒鳴りつけた。
怜くんは桜川くんのことを下の名前で呼ぶ。
名法院家には姓が桜川の人がたくさんいるので、区別するためらしい。
純粋に気心が知れているってのもあるだろうけど。
一方桜川くんは、学園でも怜くんと眞宙くんにだけは敬語を貫いた。
いくら学園が外界から隔てられていたとしても、名法院家と佐倉家は別格とのこと。
「あれ? 怜様じゃなく、自分が助けて良かったのですか? 怜様のお姿が見えたので、ヒーロー役は怜様にと、自分は遠慮したのですが必要なかったということですね」
「貴様は、減らず口をっ」
ぼくがびっくりしている間も、桜川くんは、飄々と怜くんを受け流す。
何だかんだ言い合いつつも、お互い主従関係を解かないから、二人はこれで成立してるってことなのかな。うん、きっとそうだよね!
やっと気持ちが落ち着いてきて、怜くんに掴まれた腕が痛いと思いはじめたところで、眞宙くんがその手を外してくれる。
「板垣先輩にとってはあれが挨拶なんだから、怜もその辺にしたら? 怜が保を痛めつけてどうするのさ」
「……痛かったなら、痛いと言え」
「うん、ちょっと怜くんに腕を掴まれたのが新鮮で。ごめんね? それに助けてくれてありがとうっ!」
大変だ、お礼も言いそびれてた! と慌てて言い添えると溜息が返ってくる。
うぅ、何よりもまずはお礼だったよね……。
「さぁ、ここで溜まってても、他の生徒の邪魔になるだけですから、怜様はさっさと移動してください」
「お前は一度、主人に対する口の利き方を学べ」
「怜様、邪魔です。眞宙様、保様、いってらっしゃいませ」
「いってきます」
「いってきまーす!」
「おい……!」
確かにぼくたちが動かないと邪魔になるだけだと、桜川くんに眞宙くんと二人で手を振る。
桜川くんも一緒に登校すればいいと思うんだけど、「いってらっしゃい」と「おかえり」を言うのが、彼の侍従としてのこだわりらしい。
このときばかりは、ぼくにも「様」付けだ。
まだ文句が言い足りなさそうな怜くんの背中は、ぼくが押す。
「気にしたら負けだよ、怜くん!」
「お前は俺がぞんざいな扱いを受けていても気にならないのか!?」
「でも桜川くんは怜くんの侍従だし! むしろそんな桜川くんを使ってる怜くんが格好良い……的な?」
「本当にそう思ってるのか?」
「ぼくにとって怜くんはいつだって格好良いよ!」
「……」
「怜って、保が相手だとチョロいよね」
「うるさい」
押さなくても怜くんが自力で歩き出したので、ぼくは怜くんに向かって手を伸ばす。
「怜くん、鞄持つよ」
「俺が言うのも何だが、腕は大丈夫なのか?」
「これぐらい平気!」
二年生になっても、怜くんの鞄を持つのはぼくの役目です! 相変わらず鞄の中身は空だしね。
新しい教科書は、教室で配られるらしい。
寮を出たところで、眞宙くんの親衛隊長の南くんが合流し、ぼくたちは校舎へと向かった。
生徒会役員は始業式の準備があるので、今日はいつもより早めの登校だ。
だからか、花道を作る人垣もまばらだった。
それでもぼくは、通りに桜吹雪が舞うどこか幻想的な風景を眺めながら、二人分の鞄を脇に抱き、両頬に手を添える。
今日も声を上げる準備は万端だ!
「イエスッ、クールビューティー怜様!」
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「痛い、痛いっ!? アイアンクローは痛いよ、怜くん!」
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