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強化と進化:1

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初部隊パーティーミッションを何とかクリアして、傷付いた機体を修理するために、俺たち4人は西側の開発エリアに来た。

NPCノン・プレイ・キャラクターに話しかけて通常修理に出す。

待ち時間が出来たので、強化機能と進化機能を覗いてみる。

強化とは、言葉の意味そのままで。武装と機体を強化する事。

機体なら、機体フレームの強化、エネルギージェネレーター(エネルギーの総量)、機体の装甲、メインエンジン、運動性能、回避運動に必要なサブブースター。

実剣武器なら、武器の強度、軽量化、重量化。

実弾兵器なら、実弾威力、連射速度、弾倉の増加。

ビーム兵器なら、エネルギー消費量、ビーム出力、チャージ時間。

強化できるレベルは、最高で20段階。

もちろん、レベルが上がれば上がるほどに、強化する時の資金も大きくなっていく。

進化とは、武装と機体に、アイテムや素材。または、別の機体に武器などを合成させて、まったく別の武器や機体に変える事。

進化させた場合は、以前の武器や機体に施した強化は全て無くなってしまい、強化した分の資金も戻っては来ない。

ただし、強化して進化させた場合は。

強化ボーナスとして、未強化のものを進化させた時よりも基本性能向上が付いてくる。

基本性能が上がれば、強化した時も基本性能分の差が出てくる。

しかも、進化過程には。 ノーマルと、レアと、ユニークの種類があるらしく。

どれに進化するのかは運次第。


よく考えているよ・・・運営・・・。


これなら、クレジットが大量に必要になるので、かなりの時間が経ってもクレジットがインフレする心配もない。


「ちょっとっ!」

パネルを見ていると、イキナリ後ろから肩を掴まれた。

振り向くと、香織さんが立っていた。


「さっきから、呼んでるのに、無視してくれて。」

少しお冠の様子だ。

どうやら、強化と進化の構成を考えてる事に夢中に為りすぎて、香織さんの呼ぶ声が聞こえていなかったらしい。

「ごめん。 夢中に為ってたみたいで・・・。」

素直に謝る。

「みたいね・・・。 全然気が付いてくれなかったし。」

「で・・・。 何か用かな?」

声がうわずってしまう。

「さっきのミッションでの、修理費は私が持つから。」

「ん? なんで?」

「私の為に損傷したんでしょ! 借りを作るのは嫌なのよっ。」

「ん~、別に香織さんだけを助けた訳じゃないし。

それに、パーティー中なら当たり前の事だと思うけど?」
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