22 / 140
強化と進化:2
しおりを挟む
俺としては、パーティーメンバーを助けるのは当たり前の事だと思っているので。
それで、自分が傷を負ったとしても仕方のない事だと思っている。
「それじゃ、私の気が済まないのよ。」
俺を見て、香織さんが言ってくる。
気が強いのも、ますますタイプだな・・・。
「ん~、じゃぁ。 別の物で支払って貰っても良い?」
良い案が浮かび上がって、香織さんに向かって言う。
「変なことじゃなければ良いわよ。」
釘を刺してくる辺りは、さすがですね。
「フレンド登録してください。」
「えっ・・・・」
「だから、俺とフレンド登録してください。と、言ったんですけど。 ダメ?」
「それだけ?」
「うん。」
「・・・・」
俺の要求を聞いて、黙り込む香織さん。
彼女はいったい、俺がどんな要求を出してくると思っていたのだろうか・・・。
黙ったまま、ステータスウィンドウを開いて、俺にフレンド申請を飛ばしてくる。
「ありがとう。 そして、よろしく。」
お辞儀をしながら、香織さんに向かって言う。
「こちらこそ、よろしくね。 あっ! それと、一つ聞きたいんだけど。」
思い出したかのように、俺に聞いてくる香織さん。
「ん? 何を?」
「私を援護しに来た時の機体の無茶苦茶な動き。
どの攻撃用のプログラム・パターン・チップなの?」
「あれね・・・」
ってか、無茶苦茶な動きって・・・。 そこまで酷いのかな・・・。
「ターゲットロック以外は、完全マニュアルで動かしてる。
多少の修正誤差は、CPUがしてくれてはいると思うけど。」
俺の言葉を聞いて、ポカンとする香織さん。
うん。その表情も可愛いな・・・。 写メに撮りたいくらいだ・・・。
「あなた、【アレ】をマニュアルでやってるの?」
呆れたような、驚いたような、どちらとも取れる表情で香織さんが言ってくる。
「うん。」
そう言って、香織さんに、空中での急停止・急回頭の仕方を教える。
そして、香織さんから一言。
「普通の人は出来ないからね。」
どうやら、俺は普通ではない部類に入っているらしい・・・・。
「悠夜っ!」
呼ばれて振り向けば、建太がこちらに駆けてきた。
「おぅ、お帰り。」
「ただいまぁ~。」
ゲームの中に。 お帰りと言うのも変な感じだが。
実際に、皆こう言うのだから仕方がない。
「で、そちらの美人さんは?」
建太が、香織さんを見ながら訪ねる。
「さっきまで、一緒にミッションをしてた人だよ。」
「何個クリアした?」
「4人で、1ミッションクリアして。 1万5千クレジットの報酬だよ。
んで、修理費で1200クレジット。 エネルギー代で300クレジット。
トータルで、1万3500クレジットの儲け。」
「はぁ! 何のミッション受けたんだよ?
俺なんて。 3回クリアして、やっと1万クレジットの儲けだぞ!?」
「ミッションごとに、特別報酬が貰えるクリアタイムが有るらしくて。
そのクリアタイム内で、ミッションを終了させれば特別報酬のクレジットが追加されるみたい。
ちなみに、俺たちが受けたのは。 ミッションランク2の殲滅ミッションで敵数6。
クリアタイムは4分48秒。
特別報酬のクリアタイムは5分以内だったらしい。」
「そのミッション、俺も他のプレイヤーと野良部隊組んで受けたけど。
クリアするのに、10分近くかかったぜ・・・。」
「ミッション出現地点が4人ともバラバラな上に、桂子さんが3機相手に粘ってくれたし。
この香織さんも、空中機体2機相手に奮戦してくれてた。
残りの機体は、お前の後ろのアイザックさんが倒してくれた。」
俺の言葉に、建太が後ろ向き、アイザックさんと視線が合う。
「あ、ども。 初めまして。 建太って言います。 悠夜の友達っす。」
そう言って、お辞儀をする建太。
「僕はアイザック。 宜しく。」
そう言って、アイザックさんは右手を差し出す。
建太も右手で握手を交わす。
「向こうに、休憩部屋 を借りたんだが。 機体の修理が終わるまで、そこで話さないか?」
★休憩部屋★
*兵舎の中にある、個人で借りれる部屋。部屋の大きさと、借りる時間で料金が変わる。
アイザックさんの勧めで、俺たち5人は、休憩部屋に移動する。
それで、自分が傷を負ったとしても仕方のない事だと思っている。
「それじゃ、私の気が済まないのよ。」
俺を見て、香織さんが言ってくる。
気が強いのも、ますますタイプだな・・・。
「ん~、じゃぁ。 別の物で支払って貰っても良い?」
良い案が浮かび上がって、香織さんに向かって言う。
「変なことじゃなければ良いわよ。」
釘を刺してくる辺りは、さすがですね。
「フレンド登録してください。」
「えっ・・・・」
「だから、俺とフレンド登録してください。と、言ったんですけど。 ダメ?」
「それだけ?」
「うん。」
「・・・・」
俺の要求を聞いて、黙り込む香織さん。
彼女はいったい、俺がどんな要求を出してくると思っていたのだろうか・・・。
黙ったまま、ステータスウィンドウを開いて、俺にフレンド申請を飛ばしてくる。
「ありがとう。 そして、よろしく。」
お辞儀をしながら、香織さんに向かって言う。
「こちらこそ、よろしくね。 あっ! それと、一つ聞きたいんだけど。」
思い出したかのように、俺に聞いてくる香織さん。
「ん? 何を?」
「私を援護しに来た時の機体の無茶苦茶な動き。
どの攻撃用のプログラム・パターン・チップなの?」
「あれね・・・」
ってか、無茶苦茶な動きって・・・。 そこまで酷いのかな・・・。
「ターゲットロック以外は、完全マニュアルで動かしてる。
多少の修正誤差は、CPUがしてくれてはいると思うけど。」
俺の言葉を聞いて、ポカンとする香織さん。
うん。その表情も可愛いな・・・。 写メに撮りたいくらいだ・・・。
「あなた、【アレ】をマニュアルでやってるの?」
呆れたような、驚いたような、どちらとも取れる表情で香織さんが言ってくる。
「うん。」
そう言って、香織さんに、空中での急停止・急回頭の仕方を教える。
そして、香織さんから一言。
「普通の人は出来ないからね。」
どうやら、俺は普通ではない部類に入っているらしい・・・・。
「悠夜っ!」
呼ばれて振り向けば、建太がこちらに駆けてきた。
「おぅ、お帰り。」
「ただいまぁ~。」
ゲームの中に。 お帰りと言うのも変な感じだが。
実際に、皆こう言うのだから仕方がない。
「で、そちらの美人さんは?」
建太が、香織さんを見ながら訪ねる。
「さっきまで、一緒にミッションをしてた人だよ。」
「何個クリアした?」
「4人で、1ミッションクリアして。 1万5千クレジットの報酬だよ。
んで、修理費で1200クレジット。 エネルギー代で300クレジット。
トータルで、1万3500クレジットの儲け。」
「はぁ! 何のミッション受けたんだよ?
俺なんて。 3回クリアして、やっと1万クレジットの儲けだぞ!?」
「ミッションごとに、特別報酬が貰えるクリアタイムが有るらしくて。
そのクリアタイム内で、ミッションを終了させれば特別報酬のクレジットが追加されるみたい。
ちなみに、俺たちが受けたのは。 ミッションランク2の殲滅ミッションで敵数6。
クリアタイムは4分48秒。
特別報酬のクリアタイムは5分以内だったらしい。」
「そのミッション、俺も他のプレイヤーと野良部隊組んで受けたけど。
クリアするのに、10分近くかかったぜ・・・。」
「ミッション出現地点が4人ともバラバラな上に、桂子さんが3機相手に粘ってくれたし。
この香織さんも、空中機体2機相手に奮戦してくれてた。
残りの機体は、お前の後ろのアイザックさんが倒してくれた。」
俺の言葉に、建太が後ろ向き、アイザックさんと視線が合う。
「あ、ども。 初めまして。 建太って言います。 悠夜の友達っす。」
そう言って、お辞儀をする建太。
「僕はアイザック。 宜しく。」
そう言って、アイザックさんは右手を差し出す。
建太も右手で握手を交わす。
「向こうに、休憩部屋 を借りたんだが。 機体の修理が終わるまで、そこで話さないか?」
★休憩部屋★
*兵舎の中にある、個人で借りれる部屋。部屋の大きさと、借りる時間で料金が変わる。
アイザックさんの勧めで、俺たち5人は、休憩部屋に移動する。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
64
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる