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部隊《パーティー》プレイ:2
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アクセルペダルから足を離してメインエンジンを止め、左側のサブブースターの操縦桿を右側に傾けながらの・・・。
ほんの一瞬だけ、サブブースターのペダルを全力で踏み込み、即座に足を離して左手の操縦桿をニュートラルに戻して、メインエンジンのペダルを踏み込みながらの特攻攻撃を発動させて敵機に攻撃を仕掛ける。
市街地ステージでは、これをミスってビルに衝突して撃墜扱いになったが。
今度は上手くいった。
既に、2回もやったので、多少の慣れもできている。
俺の機体は、右側に逃げた敵機のイーグルに見事にぶち当たり敵機を貫いた。
「おしっ!」
思わず声が出てしまう。
もう1機は、いまだに香織さんと交戦中だ。
香織さんを助けしようとすると、無線を通して香織さんから声が聞こえた。
「こっちは何とかするから! 貴方の彼女の方に向かってあげてっ!」
香織さんに言われて、スクリーン上部のHPゲージをみれば、桂子さんの機体のHPゲージが3割ほど減っていた。
「わかった! 撃墜されないでよっ! あと、彼女じゃないからねっ!」
香織さんに、それだけ言うと、俺は再びアクセルペダルを踏みこんで、桂子さんの機体の方角に向かう。
『エネルギー残量85%。
警告として、このままフルスロットで飛行し続けると、メインエンジンがオーバーヒートします。
少し速度を落とす事を進言します。』
ゼロの言葉に従って、アクセルペダルを少しだけ戻す。
メインエンジンのオーバーヒートで墜落なんて、それこそ笑い話にしかならない。
はやる気持ちを押さえつけて飛行する。
『敵機反応。接触まで28秒。 敵機数3。』
桂子さんが居る所は木々に囲まれている。
ちょっとした、密林にも見える場所だ。
しかも、敵機数3だって!?
逆に良く持ち堪えていると感心する。
いくらクーガーが、ゲリラ的な戦い方を得意とする機体でも、さすがに3機同時相手はきついだろう。
桂子さんのHPゲージを見れば、すでに半分近くにまで減っている。
「ウィングブレード発動! 超低空飛行で敵機を切り付ける!」
『超低空飛行のプログラム・パターン・チップはセットされていません。』
「手動でやる! ゼロは地上にぶつからない様にだけしてくれればいい!」
『その場合、本機体にも相応のダメージが入りますが。』
「承知の上! 行くぞっ!」
『超低空飛行開始。 ターゲットロック2。』
ゼロの言葉が言い終わらないうちに、機体を急降下させて地面から本当にすれすれで飛ぶ。
周囲の木々が、機体に当たり、機体の損傷度が加速的に上がっていく。
バキバキと木々をなぎ倒しながら敵機に接近。
飛行ユニットの加速速度に、地上ユニットの人型(ヒューマンタイプ)の運動速度が反応できる訳もなくウィングブレードで切り付けて1機目を撃墜する。
『機体損傷度 65%。エネルギー残量 35%。
もう1度同じ事をすると、本機は撃墜扱いとなります。』
どうやら、ウィングブレードで木々を薙ぎ払いながら飛んだ事で、思ったよりもエネルギーを使ったらしい。
その上、機体の損傷度も思ったよりも深刻だった。
と、その時。
敵機の後方から、攻撃を放ってきたプレイヤーが。
地上ユニットは香織さんの外には1人しかいない。
アイザックは、敵機の後ろから実弾兵器の銃弾を浴びせて1機を撃墜。
最後の1機も、桂子さんが何とか撃墜。
後は、アイザックさんと合流してる、香織さんが相手にしてる敵のイーグルだけだけど。
俺が、そう思った時だった。
『Mission Complete』
の文字が、メインスクリーンに映し出された。
どうやら、香織さんも自分で敵機を撃墜したらしい。
『なお、ミッションクリアタイムが5分を切った為に。
特別報酬として、1万クレジットを追加の報酬とします。』
システムアナウンスの声が消えると同時に、俺たちは部隊部屋に移動していた。
ほんの一瞬だけ、サブブースターのペダルを全力で踏み込み、即座に足を離して左手の操縦桿をニュートラルに戻して、メインエンジンのペダルを踏み込みながらの特攻攻撃を発動させて敵機に攻撃を仕掛ける。
市街地ステージでは、これをミスってビルに衝突して撃墜扱いになったが。
今度は上手くいった。
既に、2回もやったので、多少の慣れもできている。
俺の機体は、右側に逃げた敵機のイーグルに見事にぶち当たり敵機を貫いた。
「おしっ!」
思わず声が出てしまう。
もう1機は、いまだに香織さんと交戦中だ。
香織さんを助けしようとすると、無線を通して香織さんから声が聞こえた。
「こっちは何とかするから! 貴方の彼女の方に向かってあげてっ!」
香織さんに言われて、スクリーン上部のHPゲージをみれば、桂子さんの機体のHPゲージが3割ほど減っていた。
「わかった! 撃墜されないでよっ! あと、彼女じゃないからねっ!」
香織さんに、それだけ言うと、俺は再びアクセルペダルを踏みこんで、桂子さんの機体の方角に向かう。
『エネルギー残量85%。
警告として、このままフルスロットで飛行し続けると、メインエンジンがオーバーヒートします。
少し速度を落とす事を進言します。』
ゼロの言葉に従って、アクセルペダルを少しだけ戻す。
メインエンジンのオーバーヒートで墜落なんて、それこそ笑い話にしかならない。
はやる気持ちを押さえつけて飛行する。
『敵機反応。接触まで28秒。 敵機数3。』
桂子さんが居る所は木々に囲まれている。
ちょっとした、密林にも見える場所だ。
しかも、敵機数3だって!?
逆に良く持ち堪えていると感心する。
いくらクーガーが、ゲリラ的な戦い方を得意とする機体でも、さすがに3機同時相手はきついだろう。
桂子さんのHPゲージを見れば、すでに半分近くにまで減っている。
「ウィングブレード発動! 超低空飛行で敵機を切り付ける!」
『超低空飛行のプログラム・パターン・チップはセットされていません。』
「手動でやる! ゼロは地上にぶつからない様にだけしてくれればいい!」
『その場合、本機体にも相応のダメージが入りますが。』
「承知の上! 行くぞっ!」
『超低空飛行開始。 ターゲットロック2。』
ゼロの言葉が言い終わらないうちに、機体を急降下させて地面から本当にすれすれで飛ぶ。
周囲の木々が、機体に当たり、機体の損傷度が加速的に上がっていく。
バキバキと木々をなぎ倒しながら敵機に接近。
飛行ユニットの加速速度に、地上ユニットの人型(ヒューマンタイプ)の運動速度が反応できる訳もなくウィングブレードで切り付けて1機目を撃墜する。
『機体損傷度 65%。エネルギー残量 35%。
もう1度同じ事をすると、本機は撃墜扱いとなります。』
どうやら、ウィングブレードで木々を薙ぎ払いながら飛んだ事で、思ったよりもエネルギーを使ったらしい。
その上、機体の損傷度も思ったよりも深刻だった。
と、その時。
敵機の後方から、攻撃を放ってきたプレイヤーが。
地上ユニットは香織さんの外には1人しかいない。
アイザックは、敵機の後ろから実弾兵器の銃弾を浴びせて1機を撃墜。
最後の1機も、桂子さんが何とか撃墜。
後は、アイザックさんと合流してる、香織さんが相手にしてる敵のイーグルだけだけど。
俺が、そう思った時だった。
『Mission Complete』
の文字が、メインスクリーンに映し出された。
どうやら、香織さんも自分で敵機を撃墜したらしい。
『なお、ミッションクリアタイムが5分を切った為に。
特別報酬として、1万クレジットを追加の報酬とします。』
システムアナウンスの声が消えると同時に、俺たちは部隊部屋に移動していた。
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