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合体変形!

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* * * * * *

香織が、空中で奮闘している時。

地上では、アイザック達が敵機の殲滅を行っていた。


「タクヤ!」

「おおおおおおっ!」

桂子の声に反応して、タクヤがサブブースターで無理やり機体を横移動させる。

そして、タクヤの乗る機体が構える盾で、戦艦ギルドハウスに向かって放たれて来たビームを盾で受け止める。

激しいエフェクトを発しながら、敵のビーム攻撃を防ぐタクヤの機体【ベルゼルガ】が揺れる。

「いっけぇえええええ!」

桂子の声と共に、桂子の乗る機体メイデスから一条のビームが放たれる。


メイデスから放たれたビームは、タクヤに向かって攻撃した機体を直撃してHP耐久値を奪い消滅させる。

「サンキュウ。タクヤ、桂子。」

戦艦ギルドハウスから、アイラの声が聞こえた。

「前に出すぎんなよ。」
タクヤ。

「覚えておくわ。」
タクヤの声に答えるアイラ。

「隊長機が出るぞっ!」
サムソンの声で、全員の視線が前方に注がれる。

空中では、最後の敵機に止めを刺した戦姫ヴァルキリーの中で香織も確認をする。


★隊長機:ミッションボス★
人型ヒューマンタイプ
機体コード:EG-DS
機体名  :アグレイア


バシュ! バシュ!

と、音が響き。

隊長機のアグレイアに向かって、空中の戦姫ヴァルキリーがレッグミサイルと、ビームライフルでの攻撃を仕掛ける。

だが、戦姫ヴァルキリーの攻撃はアグレイアには当たらずに躱されてしまう。

「「「「早いっ!!」」」」

アイザック、サムソン、タクヤ、桂子の驚きの声があがる。





「健太くん見えた?」

頼子よりこが健太に聞く。

「余裕。 頼子よりこさんは?」

「動きは追えるけど、距離が近すぎるわね。 健太くんに任せても良い?」

「OK。 任された。」

「合体中の時間は、俺たちが稼ぎだしてやるっ!」
サムソン。

「アイザックは戦艦ギルドハウスの盾に為って!

ヘキサスの動きじゃ追い付かないでしょ!

半蔵とサムソンは健太の邪魔をしない様に援護してっ!

桂子とタクヤも、戦艦ギルドハウスの護衛にっ!

香織は上空からの援護をっ!」

アイラが次々と指示を出す。

「「「「「「了解っ!」」」」」

「「合体!! オランタム・ファイター!!」」


アイラが指示を出している時、健太と頼子の声が重なると同時に。

健太の乗るオランタム1号機と、頼子のオランタム2号機が変形を始める。

1号機の腰から下が切り離パージされ、上体部が中心線から横に広がる。


そこに、頼子の2号機が下方向から1号機の胸の部分に合わさる様に合体する。

切り離パージされた部分は、2号機の足の人間で言う所の腰の部分に接続されて、2号機の脚の脹脛ふくらはぎ部分に1号機の足の部分がうかがえた

★オランタム・ファイター:合体変形機体★

人型ヒューマンタイプ

近接戦闘特化型の機体。

1号機と、2号機のエンジン出力を別々に機能させる事で、重力制御装置グラビティー・クラフト程ではないが、通常では在り得ない程の加速力と運動性と攻撃力を叩き出す事が出来る。

ただし、メインエンジンの出力が4倍になる為に、1ミッション中に1度しか合体できず。

さらに、15分経つと合体中でも強制解除と為る。


「しゃぁ!」

健太が操るオランタム・ファイターが、一気に加速してアグレイアに差し迫る。


アグレイアも健太の接近を阻もうと、横に移動しながらビームガンでの反撃を仕掛ける。

「遅いっ!」

ビームガンの攻撃を掻い潜りながら、アグレイアの懐に入り込むオランタム・ファイター。

疾風連撃しっぷれんげき!」

アクショントリガーを指で引きながら健太が叫ぶ。


疾風連撃しっぷうれんげき:武装スキル★
機体の拳にバリアフィールドを纏わせて、ストレートパンチを6回繰り出す。


普通なら、こんな攻撃の仕方をすれば、間接部の駆動系がイカれて動かなくなるが。

そこは、ゲームの世界と言うべきか。

鈍い音をたてながら、アグレイアのHP耐久値ゲージを削っていく。
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