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梅雨の出会い。
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「お、ほら風呂。湧いたみたいだぞ入ってこい。服とタオルは……一人暮らしなもんでお前サイズはないからごめんな。僕ので我慢して」
「うん……ありがとう」
脱衣所に入っていく子供を見送りちゃんと入りに行ったことを確認して、ため息をついた。
「はぁ……なんで僕は……」
自己嫌悪に陥りながら僕はあることに気がつき、急いで脱衣所に行った。
「ごめんシャンプー切れてるかもしれな……い……」
思いっきりドアを開いてしまってものすごく後悔した……。
「ふぇ?!あ……ごめんなさい……」
「あ、いや……僕の方こそごめん!その……女の子だったなんて知らなくて……」
「いえ……」
(まさか女の子……え?いやでも……確かに声は高い方だった……でもでも……子供だし……いや子供にしても発育が……うわぁぁぁああやめろ自分!)
じたばたしてる僕をよそに子供……彼女は風呂に入ってしまった……。
「あ、シャンプー切れてないといいな……」
動揺しすぎて心配する所が分からなくなってしまった僕はとりあえず部屋に戻って床に座った。
「あの……お風呂ありがとう……」
「え、早くね?」
5分もしないで彼女は風呂から上がってきた。
(いくらなんでも早すぎるだろ……)
「そうかな……?」
「うん……いや、別にいいんだけど」
「…………」
「さっきはごめん……」
僕は早く謝らなければならないという思いが高まりすぎて謝罪の言葉とか考えてないけど、シンプルが1番だと思い謝ってみた。
「……うん」
「ほんと何も見てないから!」
「……うん」
(あぁ、失敗だった……もっと気持ちを込めて何が悪かったを言わないといけなかったんじゃないか……)
「私の身体、小さいからよく子供と間違われるの……」
「え、まって間違われるって……何歳なの?」
「18……」
(18ってことは……3つ下?!
え、見えない……)
「そ、そっか……ごめん」
「大丈夫……」
(なんか、申し訳ないな……)
「飯!飯食おう!」
「……うん」
僕達はお互いが喋らない沈黙の中、飯を食べて腹を満たした。
「ふぅ……」
僕は一息ついて彼女に聞いた。
「名前……なんて言うの?ぼ、僕は水嶋 蒼太(みずしま そうた)」
「かりん……近藤 花鈴(こんどう かりん)」
「そっか……近藤さん……」
「かりん……」
「え?あ……かりん……」
「……うん」
(て、一番聞きたいとこそこじゃねぇ…)
「なんであんなとこにいたんだ?」
「………………お母さんが…かりんはもういらないって……だから、帰る場所…なくて……」
「……っ!!」
(親が、娘を捨てた……?有り得ない、そんなこと……。
でも、かりんが嘘をついてるなんて思えない。
それに、この声の震えよう…尋常じゃない)
「……分かった」
僕はこれ以上は聞いてはいけないと悟り、話を終わらせた。
「寝る、か」
「……」
(客用の布団なんかないし…一緒に寝るわけにはいかないし…僕、床で寝るしかないよな……)
「一緒に…」
「あぁ。………………ん?んん?!」
もんもんと考えながら返事をしたから聞き捨てならない言葉を聞き逃してしまうところだった。
(かりんは今、僕に一緒に…って言ったのか…?
一緒にってなに?寝るってことか?ベッドで?いやいやいや)
「だめだろさすがに。18の女の子なんだから」
「嫌だ…一緒がいい」
(僕は今何を言われてるんだろう)
「もう、1人は嫌だ……」
(そうか、この子は……)
「分かった。でも、1つだけ約束して」
「……」
「不要に僕に触れてはダメだよ」
「え……」
(嫌そうな顔しないで……)
「じゃあこうしよう。手を繋ぎながら寝るのはいいよ」
「…………」
(あ、ちょっと嬉しそう)
「じゃあ寝よっか」
「…………」
かりんはコクン。と小さな頷きをして、布団に入りに行った。
「ん……」
ぽんぽんとかりんの横にある1人分にしてはちょっと狭すぎる空間の布団を叩いて僕を招く。
「はいはい」
招かれた場所にゆっくりと腰を下ろすとかりんは寝転がり、手を差し出してきた。
僕は寝転がり手を握り返した。
「おやすみなさい」
かりんは僕の方を見て優しい笑顔で呟いた。
「おやすみ」
僕も同じように呟き2人で眠りについた。
「うん……ありがとう」
脱衣所に入っていく子供を見送りちゃんと入りに行ったことを確認して、ため息をついた。
「はぁ……なんで僕は……」
自己嫌悪に陥りながら僕はあることに気がつき、急いで脱衣所に行った。
「ごめんシャンプー切れてるかもしれな……い……」
思いっきりドアを開いてしまってものすごく後悔した……。
「ふぇ?!あ……ごめんなさい……」
「あ、いや……僕の方こそごめん!その……女の子だったなんて知らなくて……」
「いえ……」
(まさか女の子……え?いやでも……確かに声は高い方だった……でもでも……子供だし……いや子供にしても発育が……うわぁぁぁああやめろ自分!)
じたばたしてる僕をよそに子供……彼女は風呂に入ってしまった……。
「あ、シャンプー切れてないといいな……」
動揺しすぎて心配する所が分からなくなってしまった僕はとりあえず部屋に戻って床に座った。
「あの……お風呂ありがとう……」
「え、早くね?」
5分もしないで彼女は風呂から上がってきた。
(いくらなんでも早すぎるだろ……)
「そうかな……?」
「うん……いや、別にいいんだけど」
「…………」
「さっきはごめん……」
僕は早く謝らなければならないという思いが高まりすぎて謝罪の言葉とか考えてないけど、シンプルが1番だと思い謝ってみた。
「……うん」
「ほんと何も見てないから!」
「……うん」
(あぁ、失敗だった……もっと気持ちを込めて何が悪かったを言わないといけなかったんじゃないか……)
「私の身体、小さいからよく子供と間違われるの……」
「え、まって間違われるって……何歳なの?」
「18……」
(18ってことは……3つ下?!
え、見えない……)
「そ、そっか……ごめん」
「大丈夫……」
(なんか、申し訳ないな……)
「飯!飯食おう!」
「……うん」
僕達はお互いが喋らない沈黙の中、飯を食べて腹を満たした。
「ふぅ……」
僕は一息ついて彼女に聞いた。
「名前……なんて言うの?ぼ、僕は水嶋 蒼太(みずしま そうた)」
「かりん……近藤 花鈴(こんどう かりん)」
「そっか……近藤さん……」
「かりん……」
「え?あ……かりん……」
「……うん」
(て、一番聞きたいとこそこじゃねぇ…)
「なんであんなとこにいたんだ?」
「………………お母さんが…かりんはもういらないって……だから、帰る場所…なくて……」
「……っ!!」
(親が、娘を捨てた……?有り得ない、そんなこと……。
でも、かりんが嘘をついてるなんて思えない。
それに、この声の震えよう…尋常じゃない)
「……分かった」
僕はこれ以上は聞いてはいけないと悟り、話を終わらせた。
「寝る、か」
「……」
(客用の布団なんかないし…一緒に寝るわけにはいかないし…僕、床で寝るしかないよな……)
「一緒に…」
「あぁ。………………ん?んん?!」
もんもんと考えながら返事をしたから聞き捨てならない言葉を聞き逃してしまうところだった。
(かりんは今、僕に一緒に…って言ったのか…?
一緒にってなに?寝るってことか?ベッドで?いやいやいや)
「だめだろさすがに。18の女の子なんだから」
「嫌だ…一緒がいい」
(僕は今何を言われてるんだろう)
「もう、1人は嫌だ……」
(そうか、この子は……)
「分かった。でも、1つだけ約束して」
「……」
「不要に僕に触れてはダメだよ」
「え……」
(嫌そうな顔しないで……)
「じゃあこうしよう。手を繋ぎながら寝るのはいいよ」
「…………」
(あ、ちょっと嬉しそう)
「じゃあ寝よっか」
「…………」
かりんはコクン。と小さな頷きをして、布団に入りに行った。
「ん……」
ぽんぽんとかりんの横にある1人分にしてはちょっと狭すぎる空間の布団を叩いて僕を招く。
「はいはい」
招かれた場所にゆっくりと腰を下ろすとかりんは寝転がり、手を差し出してきた。
僕は寝転がり手を握り返した。
「おやすみなさい」
かりんは僕の方を見て優しい笑顔で呟いた。
「おやすみ」
僕も同じように呟き2人で眠りについた。
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