1 / 217
僕は幼児
迷子
しおりを挟む
暖かさに包まれて、僕は思わず口元を緩めた。ああ、何て極楽なんだろう。最近酷く忙しくてヘトヘトだったから、こんなにゆったりとしてるのは久しぶりな気がする。…なぜ忙しかったんだろう。忙しい?なぜ?
頭の中は霞がかかった様にハッキリしない。妙なざわつきを胸に感じた僕は現実逃避ばかりしてられないと渋々起きることにした。でも気力はあるのに、目が開かない。何で?
もしかして僕、目が開かない病気や怪我をしたんだろうか。不安が一気に押し寄せてきて、僕は思わず呻いていた。でも側に子猫でもいるのだろうか。可愛らしい囁きの様な音しか聞こえなかった。
不意にグイッと引き上げられた気がして、僕は空中に浮かんでいた。正確には誰かに抱っこされているみたいだ。
「‥どうした?目が覚めたかの?ふむ、どうも目が開かない様だ。しかし、目が開かないほどに赤ん坊なのに親とはぐれたのか?こんな爪も無く、柔らかな皮膚で一体どうやって生き延びるつもりだったのか…。きっと親は何らかの理由ではぐれたか死んでしまったのかもしれない…。さぁ、目を開けてごらん?」
そうしわがれた声が耳元で響いた。う、うるさ…!優しいトーンなのに声が大きいせいで耳が死ぬ。僕は話しかけてきた声の持ち主を、顰めっ面で薄目を開けて見た。
誰…。僕は妙に大きく感じるご老人に、いや、仙人かもしれない。仙人もどきの何者かに抱っこされていた。僕を抱っこするなんてどんだけ大きな老人なんだと笑えてくる。しかし、僕の口から響く笑い声は、なぜか赤ん坊の様なそれで。
僕は恐る恐る自分の手を目の前に差し出した。まじまじと見てやった。ああ、何だこれ。ムチムチしためちゃくちゃちびっ子の手じゃないか。にぎにぎしてみると確かに僕の指令通りに動くから、やはり僕の手に間違いないんだろう。
僕が独りでまじまじと観察していると、耳元で割れる様な笑い声が響いた。だから、うるさっ!僕が睨む様に声の持ち主をもう一度見上げると、僕を見つめる瞳が深い渓谷にある複雑な色味を帯びた岩石色だと気がついた。
その瞳は時々に揺らいで色味を変えて、何時間でも見つめていられそうだった。…実に興味深い。さすが仙人だ。
「お前は昨日私が薬草を採りに行った草地に、素っ裸で転がっていたんじゃ。お前の周囲を四方ひと山分探索して見たが、お前につながるものは何も見つからなかった。私が見つけなければどうなっていたか…。お前は運が良いの。」
そう難しい表情で僕を見下ろしながら、硬い指先で僕の頬をなぞった。少しひんやりしたその指先はカサついて硬く節張っていて、この仙人老人が相当な年寄りである気がした。
僕はこの指先に突かれて皮膚に穴でも開いたら大変だと、パッと仙人老人の指を掴んでこれ以上撫でられない様にした。
「フォホホ、何とも可愛い奴じゃ。しかしどうしたものか。一体お前は何を食べるのかのう。それに何か着せる物が必要じゃ。…それにお前の種族は何なのかまるで分からない。困ったものじゃ。」
そう言うと、もう一度さっき眠っていたであろうベッドの様な場所に降ろしてくれた。僕はまだ眠かったけれど、この状況がまるで分からないまま眠れる訳がなかった。包まれていた布の中から這い出ると、僕は素っ裸のまま伸ばした手足をマジマジと見つめた。
「なにこえ。ぼく、なんえ、こんらに、ちびにゃの?」
僕の耳に聞こえてくる声は舌たらずの幼児のそれだ。僕は思わず口を手で覆って目を見張った。視線を感じて恐る恐る見上げると、見上げる様な大男の老人仙人が驚きの表情で僕を見下ろしていた。
「なんだ、赤ん坊かと思ったが喋れるのかの?しかしますます何の種族か分からなくなったぞ?獣人とすれば人型になるには幼な過ぎる。それとも特殊な獣人なのかの…。しかしこんな赤ん坊の様な人型など見た事がないし、聞いたこともないが。」
僕の頭の中に老人仙人の言葉がグルグルと物凄い勢いで巡った。今獣人とか聞こえたけれど、夢にしては生々しい。ああ、でも夢なら納得だ。大体僕が幼児とかあり得ない。
そう自分を納得させようと現実逃避に傾きながらも、僕はじわじわとこれが夢なんかではないと感じ始めていた。手に触れる全ての実体のリアリティ、そして僕自身がどう見ても幼児である事。かといって、本来の僕がどうであったのかなどまるで思い出せなかった。まじでお手上げだ。
そんな僕の葛藤など知らずに、老人仙人は僕に何処からか持ってきた大判のスカーフの様なものを手早く巻き付けると、満足げに頷いた。僕サイズの下着など無いだろうからノーパンなのは見逃してやるけど、僕はターザンじゃない。
「とりあえず今はこれで何とか…。素っ裸よりは良いだろう。何、下に降りたいのかの?」
僕の必死のアピールにより、僕は飛び降りると怪我をしそうなベッドから無事床に降りることに成功した。板張りの床は思いの外美しい模様に組み込まれていて、滑らかだった。パッと見質素な印象を受けたこの部屋は、まじまじと見ると中々気が利いていた。
僕はよちよちと歩きながら、どうもこの身体は僕の思い通りにならない事に気がついた。もっと速く歩きたいのに、叶わない。
「なんらきゃ、いやぁ。」
口も上手く回らないし、本当どうかしてる。ぶつぶつ言いながら部屋を探り歩くのにも疲れて、床にお尻をつけて足を投げ出すと、しわがれた声が響いた。
「フォホホ、まったくお前は何者かの。探検は終わったか?腹は空いてないかの?一体お前は何を食べるのやら。さぁ食事でも食べる事にしようかの?」
そう言って僕を抱き上げようと手を伸ばす仙人老人に、思わず両手を伸ばしたのはお腹が空いてるのに気づいたからだ。決して疲れて甘えたくなったからじゃない!
頭の中は霞がかかった様にハッキリしない。妙なざわつきを胸に感じた僕は現実逃避ばかりしてられないと渋々起きることにした。でも気力はあるのに、目が開かない。何で?
もしかして僕、目が開かない病気や怪我をしたんだろうか。不安が一気に押し寄せてきて、僕は思わず呻いていた。でも側に子猫でもいるのだろうか。可愛らしい囁きの様な音しか聞こえなかった。
不意にグイッと引き上げられた気がして、僕は空中に浮かんでいた。正確には誰かに抱っこされているみたいだ。
「‥どうした?目が覚めたかの?ふむ、どうも目が開かない様だ。しかし、目が開かないほどに赤ん坊なのに親とはぐれたのか?こんな爪も無く、柔らかな皮膚で一体どうやって生き延びるつもりだったのか…。きっと親は何らかの理由ではぐれたか死んでしまったのかもしれない…。さぁ、目を開けてごらん?」
そうしわがれた声が耳元で響いた。う、うるさ…!優しいトーンなのに声が大きいせいで耳が死ぬ。僕は話しかけてきた声の持ち主を、顰めっ面で薄目を開けて見た。
誰…。僕は妙に大きく感じるご老人に、いや、仙人かもしれない。仙人もどきの何者かに抱っこされていた。僕を抱っこするなんてどんだけ大きな老人なんだと笑えてくる。しかし、僕の口から響く笑い声は、なぜか赤ん坊の様なそれで。
僕は恐る恐る自分の手を目の前に差し出した。まじまじと見てやった。ああ、何だこれ。ムチムチしためちゃくちゃちびっ子の手じゃないか。にぎにぎしてみると確かに僕の指令通りに動くから、やはり僕の手に間違いないんだろう。
僕が独りでまじまじと観察していると、耳元で割れる様な笑い声が響いた。だから、うるさっ!僕が睨む様に声の持ち主をもう一度見上げると、僕を見つめる瞳が深い渓谷にある複雑な色味を帯びた岩石色だと気がついた。
その瞳は時々に揺らいで色味を変えて、何時間でも見つめていられそうだった。…実に興味深い。さすが仙人だ。
「お前は昨日私が薬草を採りに行った草地に、素っ裸で転がっていたんじゃ。お前の周囲を四方ひと山分探索して見たが、お前につながるものは何も見つからなかった。私が見つけなければどうなっていたか…。お前は運が良いの。」
そう難しい表情で僕を見下ろしながら、硬い指先で僕の頬をなぞった。少しひんやりしたその指先はカサついて硬く節張っていて、この仙人老人が相当な年寄りである気がした。
僕はこの指先に突かれて皮膚に穴でも開いたら大変だと、パッと仙人老人の指を掴んでこれ以上撫でられない様にした。
「フォホホ、何とも可愛い奴じゃ。しかしどうしたものか。一体お前は何を食べるのかのう。それに何か着せる物が必要じゃ。…それにお前の種族は何なのかまるで分からない。困ったものじゃ。」
そう言うと、もう一度さっき眠っていたであろうベッドの様な場所に降ろしてくれた。僕はまだ眠かったけれど、この状況がまるで分からないまま眠れる訳がなかった。包まれていた布の中から這い出ると、僕は素っ裸のまま伸ばした手足をマジマジと見つめた。
「なにこえ。ぼく、なんえ、こんらに、ちびにゃの?」
僕の耳に聞こえてくる声は舌たらずの幼児のそれだ。僕は思わず口を手で覆って目を見張った。視線を感じて恐る恐る見上げると、見上げる様な大男の老人仙人が驚きの表情で僕を見下ろしていた。
「なんだ、赤ん坊かと思ったが喋れるのかの?しかしますます何の種族か分からなくなったぞ?獣人とすれば人型になるには幼な過ぎる。それとも特殊な獣人なのかの…。しかしこんな赤ん坊の様な人型など見た事がないし、聞いたこともないが。」
僕の頭の中に老人仙人の言葉がグルグルと物凄い勢いで巡った。今獣人とか聞こえたけれど、夢にしては生々しい。ああ、でも夢なら納得だ。大体僕が幼児とかあり得ない。
そう自分を納得させようと現実逃避に傾きながらも、僕はじわじわとこれが夢なんかではないと感じ始めていた。手に触れる全ての実体のリアリティ、そして僕自身がどう見ても幼児である事。かといって、本来の僕がどうであったのかなどまるで思い出せなかった。まじでお手上げだ。
そんな僕の葛藤など知らずに、老人仙人は僕に何処からか持ってきた大判のスカーフの様なものを手早く巻き付けると、満足げに頷いた。僕サイズの下着など無いだろうからノーパンなのは見逃してやるけど、僕はターザンじゃない。
「とりあえず今はこれで何とか…。素っ裸よりは良いだろう。何、下に降りたいのかの?」
僕の必死のアピールにより、僕は飛び降りると怪我をしそうなベッドから無事床に降りることに成功した。板張りの床は思いの外美しい模様に組み込まれていて、滑らかだった。パッと見質素な印象を受けたこの部屋は、まじまじと見ると中々気が利いていた。
僕はよちよちと歩きながら、どうもこの身体は僕の思い通りにならない事に気がついた。もっと速く歩きたいのに、叶わない。
「なんらきゃ、いやぁ。」
口も上手く回らないし、本当どうかしてる。ぶつぶつ言いながら部屋を探り歩くのにも疲れて、床にお尻をつけて足を投げ出すと、しわがれた声が響いた。
「フォホホ、まったくお前は何者かの。探検は終わったか?腹は空いてないかの?一体お前は何を食べるのやら。さぁ食事でも食べる事にしようかの?」
そう言って僕を抱き上げようと手を伸ばす仙人老人に、思わず両手を伸ばしたのはお腹が空いてるのに気づいたからだ。決して疲れて甘えたくなったからじゃない!
391
あなたにおすすめの小説
愛を知らない少年たちの番物語。
あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。
*触れ合いシーンは★マークをつけます。
小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)
九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。
半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。
そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。
これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。
注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。
*ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる
cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。
「付き合おうって言ったのは凪だよね」
あの流れで本気だとは思わないだろおおお。
凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?
ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜
キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」
(いえ、ただの生存戦略です!!)
【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】
生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。
のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。
「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。
「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。
「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」
なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!?
勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。
捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!?
「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」
ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます!
元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
僕だけの番
五珠 izumi
BL
人族、魔人族、獣人族が住む世界。
その中の獣人族にだけ存在する番。
でも、番には滅多に出会うことはないと言われていた。
僕は鳥の獣人で、いつの日か番に出会うことを夢見ていた。だから、これまで誰も好きにならず恋もしてこなかった。
それほどまでに求めていた番に、バイト中めぐり逢えたんだけれど。
出会った番は同性で『番』を認知できない人族だった。
そのうえ、彼には恋人もいて……。
後半、少し百合要素も含みます。苦手な方はお気をつけ下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる