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衝撃
最悪の気分
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はちゃめちゃに夜を楽しんだ日からそう経っていないと言うのに、僕はテラスの寝椅子のクッションに埋もれていた。ああ調子が悪い。身体が重いし、気分が悪くて最悪だ。王立学校を休むのは残り一週間と言うところなのに、学校へ行ける気がしない。
ずっと続く熱っぽい身体は、今まさに文字通り作り替えられているせいで悲鳴を上げているのだろう。あのバルトさんとの睦み合いで発覚した僕の第二の窄みは日に日に窪みを深くしてる気がするし。
自分で指を突っ込む様な恐ろしい事は出来ないけれど、どう考えてもそれはいわゆる女の窪みの様相を呈している。
安楽椅子に僕に付き合ってお茶しているパーカスに、この事が伝わっているかは確認のしようが無いけれど、直接聞いたところでどうしようもない気がしている。
どうしたって僕はこの世界では異端の存在だ。
僕が目だけ動かしてパーカスを見ていたのに気付かれて、パーカスが心配げな表情で僕に尋ねた。
「どうしたかの?もっと食べたいのかの?」
僕は瞼だけ動かして返事をして、パーカスが例のりんごもどきを薄く切ってくれるのを待った。食欲はほとんどないけれど、何も食べない方が気持ち悪い。しゃくしゃくとしたりんごもどきを少し食べるのが、僕の気休めになっていた。
僕の開けた口の中に薄いスライスを差し入れながら、困り顔でパーカスは呟いた。
「これだけじゃテディが干からびてしまうのう。つわりに効く虹色魔石はもう手元に無いのじゃから。」
そう言えばシャルがつわりの時に、虹色魔石のポーションを差し入れたのを思い出した。でも人間にあれが効くとは限らない。実際普通のポーションは効果が無かった。
いずれにしろ、つわりはいつか軽くなるはずだ。辛いけど死ぬわけじゃない。絶対に動きたく無いけど!僕はもう一度パーカスをチラッと見上げた。やっぱりあの事を相談するべきかな。
もう一度新しいスライスを切りながら、パーカスは僕に言った。
「心配なのは、テディの身体の変化もじゃろう。私は人間の出産に関してはよく分からぬし。以前テディが、人間の赤子はかなり大きくなって生まれると言ってた事が気になっておるのじゃ。バルトからの話もあるしのう…。
一度長老に相談した方が良いじゃろうの?」
うん、ばっちり伝わってた。あー、恥ずかしい!なんかいたたまれない!
僕は掛け物を頭に被ると小さな声で尋ねた。
「…バルトに聞いたの?…普通は無いよね?」
パーカスが掛け物の下から差し入れたスライスに齧り付きながら、僕は口を動かした。酸っぱいけど瑞々しいこのりんごもどきがあって本当に良かった。これが無ければ本当に干からびただろう。メダの好物のアップルパイのお陰だ。
僕は食べ終わると、掛け物から顔を覗かせて考え込んでいるパーカスに言った。
「…メダに来てもらう?」
僕がそう言うと、パーカスはどこかホッとした様子で、でも顔を顰めて呟いた。
「龍神様か…。テディの事を考えたらそうするしか無いじゃろうな。あのお方がいらっしゃるのはどうも気が進まんがの。」
僕も思わず苦笑いした。自由気ままな龍神様であるメダは周囲の事をあまり考えてくれないからどうしたって振り回される。とは言え僕の事はメダなりに考えてくれていたけどね。
僕はメダが来てくれたら、この自分ではどうしようもない悪い状況を何とかしてくれるかもしれないと、ちょっぴり期待したんだ。とは言えお腹の子の父親たちは良い顔はしないだろうけど。
でも僕は自分の身体が明らかにおかしくなり始めていたし、藁にも掴む思いでメダが来てくれたらと願った。
「テディ、龍神様をこちらに呼ぶ事は出来るのかの?」
そうパーカスに声を掛けられて、僕はハタとパーカスと目を合わせた。
「…分かんない。メダは、時期がくれば目を覚ますって言ってただけだから。後、僕が死にそうになったら来てくれるっぽい事は言ってた。ああ、流石に僕にもメダを思い通りには出来ないよ。
僕が必要としていれば最悪目を覚ましてくれるかもしれないけど…。それって産む時じゃないの?僕の悲鳴で起きるとか?うわー、全然役に立たないね!…今相談したい事があるのに。」
メダの悪口を言ってると妙に元気が出てきた。僕はクッションから身体を起こして、寝椅子から足を下ろした。僕の様子を見ていたパーカスが、にっこり笑って立ち上がった。
「おお、少し元気が出た様じゃな。何か軽いものを頼んでこよう。調子の良い時に少しづつじゃ。」
部屋に戻って行くパーカスを見送りながら、僕は大きく深呼吸した。さっきより随分呼吸もしやすい。この劇的な変化は一体どう言う事だろう。
その時、不意に後ろからぎゅっと抱き寄せられて、僕はびっくりしてジタバタしてしまった。
「えっ!誰!?」
懐かしい安らぐ香りが鼻をくすぐって、僕の首筋に唇を押し当てたのはメダその人だった。
「…メダ?え?本当に?」
メダが何かしている気がしてじっとしていると、身体を引き剥がしたメダが立ち上がって仰ぎ見る僕を見下ろしていた。
「…私の愛し子は少し成長した様だ。それに妙な事が起きてるな。…なるほど興味深い。人間というのは何とも不可思議な生き物じゃわい。」
ほぼ5年ぶりに見るメダは、以前の記憶そのままだった。何なら少し若返っているかもしれない。けれど20ぐらいにしか見えないメダは、口を開けば厳しい。
「もしかして僕の体調を良くしてくれたのはメダなの?」
僕の質問にメダは片眉をあげて欠伸を一つすると、口から何か灰色のモヤモヤしたものを手のひらに出した。
「これか?お前の身体の中が燻っていたからな。それに何か腹の奥に輝きが見える。もしかしてこれが必要だったか?」
僕はブンブン首を振って、もう一度つわりを戻されない様に両手で口をガードした。
多分つわりだろう灰色のモヤモヤは、メダの手から細かい粒子になって消えていった。僕はそれを見つめながら、メダって本当に神様なんだって改めて拝みたくなった。それくらい辛かったんだ。
「愛し子よ、私と会えたのは久しぶりだろうが。歓迎の挨拶をしてくれないのか?」
僕はこの劇的な調子の良さを取り戻させてくれたメダが有り難くて、思わず飛びついて抱きしめた。
「ありがとう、メダ。僕本当に辛くて。しかも人間の男は妊娠しないはずなのに…。あ!メダが僕に何かしたんでしょ!?」
僕がそう言ってメダを見上げると、メダは僕をじっと見つめて瞳を星屑の夜の様に輝かせた。それにうっとりと見惚れていると、メダの顔が近づいて僕に口づけた。
メダは普段傍若無人だけれど、口づけはいつも優しい。それに僕はどんなに腹を立てていても、メダにこうされたらメロメロになってしまう。神通力なのか、それとも愛し子の僕だからこうなってしまうのかは分からない。
僕が興に乗ってメダとの口づけを楽しんでいると後ろで息を呑む音がして、僕はハッと我に返って顔をメダから引き剥がした。
「…何だ。邪魔をしおって。」
メダが顔を顰めて僕の後ろを見ているので、僕は罰が悪い思いで恐る恐る振り返った。
そこにはパーカスと侍女が、食事を手に呆然と突っ立っていた。僕は慌ててパーカスに弁解する様に言った。
「パーカス!メダが来てくれたんだ。ほら、僕すっかり元気なんだよ。メダがつわりを取ってくれたから。」
戸惑った様子のパーカスに、メダが僕を腰抱きにしながら言った。
「相変わらず変わり映えしないのう、お主は。我は愛し子の願いで叩き起こされたんだ。丁度良い。そこの女、我にも食事を持って参れ。久しぶりに現世の食事をするのも一興よ。ハハハ。」
パーカスが諦めた様な表情を浮かべて僕を見るから、僕も苦笑いするしか無かったんだ。まぁ僕にはとっても御利益があったし、有り難かったけどね?問題はこれからだよ。僕にも全然心の準備がないんだからね!
ずっと続く熱っぽい身体は、今まさに文字通り作り替えられているせいで悲鳴を上げているのだろう。あのバルトさんとの睦み合いで発覚した僕の第二の窄みは日に日に窪みを深くしてる気がするし。
自分で指を突っ込む様な恐ろしい事は出来ないけれど、どう考えてもそれはいわゆる女の窪みの様相を呈している。
安楽椅子に僕に付き合ってお茶しているパーカスに、この事が伝わっているかは確認のしようが無いけれど、直接聞いたところでどうしようもない気がしている。
どうしたって僕はこの世界では異端の存在だ。
僕が目だけ動かしてパーカスを見ていたのに気付かれて、パーカスが心配げな表情で僕に尋ねた。
「どうしたかの?もっと食べたいのかの?」
僕は瞼だけ動かして返事をして、パーカスが例のりんごもどきを薄く切ってくれるのを待った。食欲はほとんどないけれど、何も食べない方が気持ち悪い。しゃくしゃくとしたりんごもどきを少し食べるのが、僕の気休めになっていた。
僕の開けた口の中に薄いスライスを差し入れながら、困り顔でパーカスは呟いた。
「これだけじゃテディが干からびてしまうのう。つわりに効く虹色魔石はもう手元に無いのじゃから。」
そう言えばシャルがつわりの時に、虹色魔石のポーションを差し入れたのを思い出した。でも人間にあれが効くとは限らない。実際普通のポーションは効果が無かった。
いずれにしろ、つわりはいつか軽くなるはずだ。辛いけど死ぬわけじゃない。絶対に動きたく無いけど!僕はもう一度パーカスをチラッと見上げた。やっぱりあの事を相談するべきかな。
もう一度新しいスライスを切りながら、パーカスは僕に言った。
「心配なのは、テディの身体の変化もじゃろう。私は人間の出産に関してはよく分からぬし。以前テディが、人間の赤子はかなり大きくなって生まれると言ってた事が気になっておるのじゃ。バルトからの話もあるしのう…。
一度長老に相談した方が良いじゃろうの?」
うん、ばっちり伝わってた。あー、恥ずかしい!なんかいたたまれない!
僕は掛け物を頭に被ると小さな声で尋ねた。
「…バルトに聞いたの?…普通は無いよね?」
パーカスが掛け物の下から差し入れたスライスに齧り付きながら、僕は口を動かした。酸っぱいけど瑞々しいこのりんごもどきがあって本当に良かった。これが無ければ本当に干からびただろう。メダの好物のアップルパイのお陰だ。
僕は食べ終わると、掛け物から顔を覗かせて考え込んでいるパーカスに言った。
「…メダに来てもらう?」
僕がそう言うと、パーカスはどこかホッとした様子で、でも顔を顰めて呟いた。
「龍神様か…。テディの事を考えたらそうするしか無いじゃろうな。あのお方がいらっしゃるのはどうも気が進まんがの。」
僕も思わず苦笑いした。自由気ままな龍神様であるメダは周囲の事をあまり考えてくれないからどうしたって振り回される。とは言え僕の事はメダなりに考えてくれていたけどね。
僕はメダが来てくれたら、この自分ではどうしようもない悪い状況を何とかしてくれるかもしれないと、ちょっぴり期待したんだ。とは言えお腹の子の父親たちは良い顔はしないだろうけど。
でも僕は自分の身体が明らかにおかしくなり始めていたし、藁にも掴む思いでメダが来てくれたらと願った。
「テディ、龍神様をこちらに呼ぶ事は出来るのかの?」
そうパーカスに声を掛けられて、僕はハタとパーカスと目を合わせた。
「…分かんない。メダは、時期がくれば目を覚ますって言ってただけだから。後、僕が死にそうになったら来てくれるっぽい事は言ってた。ああ、流石に僕にもメダを思い通りには出来ないよ。
僕が必要としていれば最悪目を覚ましてくれるかもしれないけど…。それって産む時じゃないの?僕の悲鳴で起きるとか?うわー、全然役に立たないね!…今相談したい事があるのに。」
メダの悪口を言ってると妙に元気が出てきた。僕はクッションから身体を起こして、寝椅子から足を下ろした。僕の様子を見ていたパーカスが、にっこり笑って立ち上がった。
「おお、少し元気が出た様じゃな。何か軽いものを頼んでこよう。調子の良い時に少しづつじゃ。」
部屋に戻って行くパーカスを見送りながら、僕は大きく深呼吸した。さっきより随分呼吸もしやすい。この劇的な変化は一体どう言う事だろう。
その時、不意に後ろからぎゅっと抱き寄せられて、僕はびっくりしてジタバタしてしまった。
「えっ!誰!?」
懐かしい安らぐ香りが鼻をくすぐって、僕の首筋に唇を押し当てたのはメダその人だった。
「…メダ?え?本当に?」
メダが何かしている気がしてじっとしていると、身体を引き剥がしたメダが立ち上がって仰ぎ見る僕を見下ろしていた。
「…私の愛し子は少し成長した様だ。それに妙な事が起きてるな。…なるほど興味深い。人間というのは何とも不可思議な生き物じゃわい。」
ほぼ5年ぶりに見るメダは、以前の記憶そのままだった。何なら少し若返っているかもしれない。けれど20ぐらいにしか見えないメダは、口を開けば厳しい。
「もしかして僕の体調を良くしてくれたのはメダなの?」
僕の質問にメダは片眉をあげて欠伸を一つすると、口から何か灰色のモヤモヤしたものを手のひらに出した。
「これか?お前の身体の中が燻っていたからな。それに何か腹の奥に輝きが見える。もしかしてこれが必要だったか?」
僕はブンブン首を振って、もう一度つわりを戻されない様に両手で口をガードした。
多分つわりだろう灰色のモヤモヤは、メダの手から細かい粒子になって消えていった。僕はそれを見つめながら、メダって本当に神様なんだって改めて拝みたくなった。それくらい辛かったんだ。
「愛し子よ、私と会えたのは久しぶりだろうが。歓迎の挨拶をしてくれないのか?」
僕はこの劇的な調子の良さを取り戻させてくれたメダが有り難くて、思わず飛びついて抱きしめた。
「ありがとう、メダ。僕本当に辛くて。しかも人間の男は妊娠しないはずなのに…。あ!メダが僕に何かしたんでしょ!?」
僕がそう言ってメダを見上げると、メダは僕をじっと見つめて瞳を星屑の夜の様に輝かせた。それにうっとりと見惚れていると、メダの顔が近づいて僕に口づけた。
メダは普段傍若無人だけれど、口づけはいつも優しい。それに僕はどんなに腹を立てていても、メダにこうされたらメロメロになってしまう。神通力なのか、それとも愛し子の僕だからこうなってしまうのかは分からない。
僕が興に乗ってメダとの口づけを楽しんでいると後ろで息を呑む音がして、僕はハッと我に返って顔をメダから引き剥がした。
「…何だ。邪魔をしおって。」
メダが顔を顰めて僕の後ろを見ているので、僕は罰が悪い思いで恐る恐る振り返った。
そこにはパーカスと侍女が、食事を手に呆然と突っ立っていた。僕は慌ててパーカスに弁解する様に言った。
「パーカス!メダが来てくれたんだ。ほら、僕すっかり元気なんだよ。メダがつわりを取ってくれたから。」
戸惑った様子のパーカスに、メダが僕を腰抱きにしながら言った。
「相変わらず変わり映えしないのう、お主は。我は愛し子の願いで叩き起こされたんだ。丁度良い。そこの女、我にも食事を持って参れ。久しぶりに現世の食事をするのも一興よ。ハハハ。」
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