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幼馴染再び
女装コンテスト
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体育館の舞台裏で、十数人の女装の集団が狭い場所でひしめき合っていた。次々に順番が呼ばれていく。僕たちは三年だからまだ最後の方みたいで、待っているのも緊張が増して来てドキドキしてくる。
やっぱり一年生の方が体格も小さくて初々しいので女装が似合ってる気がした僕は、三浦くんの耳に口を寄せて言った。
「ねぇ、三浦君。登場する時は何かポーズとかするの?一年生が強敵の様な気がするから、僕たち何か目立つ事した方が良いかなって。」
すると三浦君は綺麗な女子にしか見えない顔で微笑んで僕に囁いた。
「橘も随分やる気出たな。これはますますバーベキューに近づいたかもな?そーだな、秘策があるって言えばあるかな?ちょっと橘には頑張って貰わないといけないんだけど。助っ人にお姫様抱っこされたら、そいつのほっぺたにチュウ出来る?」
僕は目を見開いた。沢山の人の見ている前でそんな恥ずかしいこと出来ない!僕はオズオズと尋ねた。
「助っ人って誰なの?」
三浦君はスマホを操作しながら、僕に画面を見せた。
「委員長。執事役の委員長が純情そうなメイドの橘を抱え上げる方が、俺を抱えるより絵になると思ったんだけど。俺案外体重もあるし。万が一持ち上がらなかったら大失敗だろ?チュウするかどうかは任せるから、橘、頼まれてくれない?」
僕はドキドキしながら、三浦君の言うことも尤もな気がして思わず頷いてしまった。もうここまで来たら、賞金をむしり取って帰らないといけない気がしていた。
「3-F、執事メイド喫茶お願いします!」
僕たちがステージに呼ばれてしまった。三浦君は僕の手を引っ張ってステージの真ん中へと可愛く手を振りながら歩き進んだ。僕は恥ずかしかったけれど、ライトの加減で客席が良く見えなかったお陰で小さくでも手を振る事が出来た。明らかに他のクラスより大きな歓声が響いた。
三浦君が司会の人と楽しげにやり取りしていたその時、三浦君が突然言った。
「皆さんに私のダーリンをご紹介しますわ。委員長来て~♡」
すると客席から委員長が舞台にサッと登って来た。僕がどう言う展開なんだろうかと目を見張っていると、三浦君に向かって来た委員長が急に僕に方向転換すると、いきなり僕をお姫様抱っこした。僕は聞いていたものの、やっぱりびっくりして目を白黒させてキヨくんの首に抱きついてしまった。
「まぁ、酷いわ!浮気よ~!」
三浦君の裏声に爆笑する観客に向かって、委員長は司会に差し出されたマイクに向かって言い放った。
「すまん。一目惚れなんだ。」
僕はそれがセリフだと知っていたけれど、何だか胸がギュッっとなった。任せると言われていたキヨくんへのチュウも今なら出来る気がして、目を閉じてキヨくんに口づけた。丁度その時キヨくんが僕の方を向いたなんて思わずに。
僕たちは体育館に響き渡る歓声と悲鳴に包まれていた。だって意図せず僕とキヨくんの唇が触れていたんだもの。
やっぱり一年生の方が体格も小さくて初々しいので女装が似合ってる気がした僕は、三浦くんの耳に口を寄せて言った。
「ねぇ、三浦君。登場する時は何かポーズとかするの?一年生が強敵の様な気がするから、僕たち何か目立つ事した方が良いかなって。」
すると三浦君は綺麗な女子にしか見えない顔で微笑んで僕に囁いた。
「橘も随分やる気出たな。これはますますバーベキューに近づいたかもな?そーだな、秘策があるって言えばあるかな?ちょっと橘には頑張って貰わないといけないんだけど。助っ人にお姫様抱っこされたら、そいつのほっぺたにチュウ出来る?」
僕は目を見開いた。沢山の人の見ている前でそんな恥ずかしいこと出来ない!僕はオズオズと尋ねた。
「助っ人って誰なの?」
三浦君はスマホを操作しながら、僕に画面を見せた。
「委員長。執事役の委員長が純情そうなメイドの橘を抱え上げる方が、俺を抱えるより絵になると思ったんだけど。俺案外体重もあるし。万が一持ち上がらなかったら大失敗だろ?チュウするかどうかは任せるから、橘、頼まれてくれない?」
僕はドキドキしながら、三浦君の言うことも尤もな気がして思わず頷いてしまった。もうここまで来たら、賞金をむしり取って帰らないといけない気がしていた。
「3-F、執事メイド喫茶お願いします!」
僕たちがステージに呼ばれてしまった。三浦君は僕の手を引っ張ってステージの真ん中へと可愛く手を振りながら歩き進んだ。僕は恥ずかしかったけれど、ライトの加減で客席が良く見えなかったお陰で小さくでも手を振る事が出来た。明らかに他のクラスより大きな歓声が響いた。
三浦君が司会の人と楽しげにやり取りしていたその時、三浦君が突然言った。
「皆さんに私のダーリンをご紹介しますわ。委員長来て~♡」
すると客席から委員長が舞台にサッと登って来た。僕がどう言う展開なんだろうかと目を見張っていると、三浦君に向かって来た委員長が急に僕に方向転換すると、いきなり僕をお姫様抱っこした。僕は聞いていたものの、やっぱりびっくりして目を白黒させてキヨくんの首に抱きついてしまった。
「まぁ、酷いわ!浮気よ~!」
三浦君の裏声に爆笑する観客に向かって、委員長は司会に差し出されたマイクに向かって言い放った。
「すまん。一目惚れなんだ。」
僕はそれがセリフだと知っていたけれど、何だか胸がギュッっとなった。任せると言われていたキヨくんへのチュウも今なら出来る気がして、目を閉じてキヨくんに口づけた。丁度その時キヨくんが僕の方を向いたなんて思わずに。
僕たちは体育館に響き渡る歓声と悲鳴に包まれていた。だって意図せず僕とキヨくんの唇が触れていたんだもの。
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