男装女子はなぜかBLの攻めポジ

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

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僕がキス魔ですか

チューするのはどんな時?

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 佐藤たちと食事をとりながら、僕はさっきの事を考えていた。とっさの事だったとはいえ、ちょっと冷たい態度だっただろうか。

 でも和也が迫ってきたからあいつが悪い。そして相変わらず流される僕。いや、さっきはタオル死守だったからしょうがないんだ。不可抗力だ。うん。

 難しい顔で唸りながらスプーンが止まっていたらしい。

「…漆原、どうしたの?調子悪いのか?」

 相変わらずの可愛い男子ジェントルマン、佐藤。お前はいいやつだな。あ、でもこいつも突然キスしてくる奴だった。


 「なぁ、どんな時にチューしたくなる?」

 佐藤は眉を顰めて僕の顔を見つめた。あ、聞く人間違えたっぽい。

「やっぱり、何でもない。」

 僕はカレーをかき込んだ。その時後ろから声がかかった。

「…そうだな。僕は相手が凄く愛しく感じた時かな。それか、好きな人が他の相手と仲良くしていて嫉妬した時とか?」


 大変わかりやすい回答者は、相変わらずふわりと微笑んでいた。

「…司先輩。こんにちは。あっ、先日はありがとうございました。とても楽しかったです。今度お礼させて下さい。」

 僕は水を飲んで立ち上がると、司先輩に挨拶した。あれ?今この人答えてたよな?さっきのとんでもない質問聞いてたって事?

「ふふ、ごめんね。何か面白そうな質問だったから、つい答えちゃった。」

 あぁ、司先輩の流し目が色っぽい…。


 「さすがですね。司先輩だったら相手は選り取り見取りでしょうから。」

 おい、佐藤何で喧嘩腰なんだよ。司先輩困ってるだろ?

「おや、漆原には番犬が何匹も居るんだね。答える必要はないけど、…僕は一途だからこれと思った相手にしかキスはしないよ。…だからもし僕がキスしたとしたら、好きって事だね。」

 司先輩は佐藤をチラッと見た後、僕の顔を熱い眼差しで見つめながら言った。


 僕は自分が口説かれてるわけじゃないのに、何だかドキドキしてしまって顔が熱く感じた。司先輩はふわりと笑うと、僕の頭をひと撫でして僕の耳元でひと言囁いた後、手をあげて立ち去った。

『漆原、顔真っ赤だよ。可愛い…。』

 佐藤は僕の頭をぐしゃぐしゃにしながら先輩の立ち去った方を睨んでるし、周りは何かこっち向いてヒソヒソしてるし。ああ、あっちの席から斎藤が凄い睨んでくる!僕のせいじゃないよね⁉︎

 僕は赤くなったり、青くなったりしながら、とりあえず目の前のカレーを食べ終えた。


 和也はまだ現れなかった。




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